タイプの異なる姉妹が目指す
共通の目標

古今東西、世界トップクラスの舞台で活躍する兄弟姉妹アスリートは枚挙に暇がない。この冬、平(ピョン)昌(チャン)での活躍を期待されているこの二人がその列に加わる日も近いはずだ。アイスホッケー女子日本代表(愛称:スマイルジャパン)候補の姉・床亜矢可選手(DF)と妹の秦留可選手(FW)だ。

姉妹といえども、二人は対照的なタイプに映る。例えばポジションは、姉はDF、妹はFW。話し方も大きく異なる。亜矢可選手は質問に真摯かつ誠実に、てきぱきと答え、クレバーな選手であることは一目瞭然。一方の秦留可選手の口調は、おっとり。こちらが投げかける質問にも、じっくりと考えた末、ぽつりぽつりと答える。マイペースと言ってしまえばそれまでだが、簡単には動じない芯の強さを感じさせる。

今シーズン、姉妹そろって平昌行きの切符獲得に貢献したが、前回のソチ大会では、明暗が分かれてしまった。大会直前の代表合宿まで共に代表候補として活動していたのだが、最終的に姉だけが選ばれ、妹は落選してしまったのだ。

「幼い頃からずっと一緒にがんばってきたのに、よりによって共通の目標としていたソチに妹が行けないなんて……。妹の落選が決まったときは、さすがに家族一同、落ち込みました。大会中も妹のことが気になって、今頃どうしているんだろう、なんて考える瞬間も度々ありました」(亜矢可選手)

スマイルジャパンのソチ大会での戦績は、5戦全敗にして最下位。そんな中、亜矢可選手はDFにも関わらずチーム最多得点を記録し、なんとか爪痕を残した。しかし、決して満足したわけではなかった。次こそ姉妹で4年に一度の舞台に立ち、今度こそメダルを獲得したい。その想いを一層強いものとし、二人の新たな挑戦が始まった。

Back Number