NEWS ANA

第12-055号
平成12年5月31日


国内ホテル事業の再構築について
〜 新たな資金調達の手法を導入 〜


  全日空は、昨年2002年度までの4ヵ年の中期経営計画を策定し、計画の基本方針である「選択と集中」にもとづき各施策を着実に実行いたしております。関連事業においても採算性・収益性を第一義として、徹底した効率化を推進いたしております。

  「全日空ホテルズ」は、当社のブランドとともにこれまで数多くの皆様から愛され、ご利用いただいてまいりました。国内ホテル事業については、改善すべき課題を有しておりましたが、今後ともその事業性については十分に見出しえるものと確信いたしております。以上の見通しにもとづき、国内ホテル事業の再構築に向けて、以下のとおり具体的な方策を講じていくことといたします。(ホテル事業の再構築も併せてご参照願います)

  1. 基本方針

    国内ホテル事業については、「オーナーシップ」(所有)と「オペレーション」(運営)の分離を通じた責任と権限の明確化などの徹底した効率化のもと、今後とも全日空のブランド力を遺憾なく発揮し、当該事業を継続・拡大し、利用者の皆様に高品質で快適なサービスを提供していくとともに、国内随一のホテルチェーンとして確固たる地位を築いていく。

  2. 国内ホテル事業の再構築に向けての具体的方策

    (1)今年度において過去債務の処理が必要な国内関連ホテル会社を対象とし、全日空が 300億円の関連会社損失引当等を行う。ただし、これに伴う連結欠損金の拡大は生じない。

    (2)これまで全日空エンタプライズ(株)(ANAE)を中心としたホテル事業において混在していた3つの機能  1.)不動産投資機能  2.)チェーンホテル運営機能  3.)現地ホテル機能、につきその役割と責任範囲を明確化し(オーナーシップとオペレーション機能の分離)、効率的な事業運営を推進する。

    (3)具体的には、チェーンホテル運営機能を担う新会社、全日空ホテルズ(株)(仮称)を設立し、「ANAホテルズ」のブランド価値と確立されたマネジメントシステムを通じ、GM(総支配人)体制の下、GOP(金利償却前利益)の一層の増大を図り、運営品質の永続的維持向上とチェーンホテルの継続的拡大をもって企業価値を高めていくものとする。

    (4) 一方、関連ホテル会社にて保有しているホテル資産については、既に(株)エーエヌエー・プロパティ・マネジメント(APM:当社100%出資不動産所有管理会社)への移転を実施していたが、今般、ANAEが所有する東京全日空ホテルを中心に、ホテル資産の流動化を行い、全日空グループからオフ・バランスすることによって、700億円程度の有利子負債の削減(総資産の圧縮)を検討し、これに伴い、グループ欠損金の100億円程度の改善を見込む。

    (5)将来的には、APMに移転したホテル資産及び上記流動化資産を含め、想定総資産1,500億円程度のANAホテルREIT(不動産投資信託会社)を設立し、連結ベースでの更なる資産圧縮を目指す。効率的な運営によるホテルからのキャッシュフロー拡大の実現により、REITの資産価値、新会社の企業価値を高め、連結ベースでの更なる収支改善を図るものとする。

以上