ANA 全日空ニュース

第 9− 65号
平成9年10月20日


全日空向け“B777−300”が完成
〜トリプルセブン・ファミリーの新たな一員が誕生しました〜

 全日空は10月20日(日本時間10月21日)、胴体長で世界最大の旅客機B777−300の全日空向け初号機のロールアウトを祝う式典を米国シアトルのボーイング社にて実施いたしました。

 B777−300は、平成7年12月に華やかに日本の空にデビューを飾ったB777−200のストレッチ型です。世界一を誇る胴体長は、開発のベースとなったB777−200よりも10.2メートル、これまで最長だったB747−400と比べても3.2メートル長くなっています。
 B777−300には、B777−200の運航で有効性と信頼性が実証されたフライバイ・ワイヤーを始めとする最新の技術を駆使した機体システムが装備されております。また、B777−200と比較してホイール・ベースが5.3メートル長いB777-300には、パイロットが地上走行時に参考としてモニターできるよう、各車輪を後方から捉えた映像を操縦室内に表示するグランド・マニューバー・カメラが新たに装備されています。
 エンジンは、B777−200に装備されているPW4074/4077と外形寸法は同じながら、推力を増大させるための設計変更が施されたプラット・アンド・ホイットニー社製のPW4090が採用されています。全日空向け初号機は、プラット・アンド・ホイットニー社製のエンジンを装備したB777−300の第1号機にあたります。
 全日空は開発計画が明らかになると、いち早く購入を内定し、B777−200同様にB777−300においても、ボーイング社の開発着手を後押したローンチ・エアラインとなりました。当社はB777−300をB747−SRの後継機種として位置づけ、導入を決定いたしました。その判断としては、座席あたりの燃料消費においてB747−SR型機との比較では約20%、B747−400Dと比較しても約10%の優位性があること、また整備面・乗員養成面でB777−200と共用化が図られ柔軟な運航体制の展開が可能であることなどが大きな理由です。
 B777−300の日本の空へのデビューは、平成10年6月を予定しております。全日空はこれまでにB777−300を12機発注しており、導入後は順次、国内幹線など高需要路線へ投入していく予定です。ますます充実する信頼の翼、全日空のフリートに、どうぞご期待ください。



以 上

参考資料

B777-300(コンピューター・グラフィク)

B777-300


諸 元 比 較777−300777−200747−400D
全 幅(m)60.959.9
全 長(m)73.963.770.7
全 高(m)18.519.4
運航乗務員数(名)2
座席数480席程度
(当社仕様案)
376 (18/358)569 (27/542)
最大離陸重量(Kg)未定 (299,400*)202,900276,900
最大着陸重量(Kg)未定 (237,700*)201,800264,900
最大零燃料重量(Kg)未定 (224,500*)190,500242,600
最大運用限界速度(Km/h)940 (M0.89)920 (M0.87)980 (M0.92)
巡航速度(Km/h)880 (M0.83)870 (M0.80)910 (M0.85)
最大運用限界高度(m)13,10013,700
燃料容量(l)171,160117,300203,000
エンジンPW4090PW4074CF6-80C2B1F
エンジン推力 × 基数(Kg)40,900×233,800×226,310×4
*:最大構造限界値