NEWS ANA

第 9-91号
平成9年12月22日


全日空“環境と人に優しい”
航空機用塗装剥離剤を実用化

〜地域選択型再雇用制度を業界初導入、ニューライフサポート制度を一層拡充〜

 全日空は、約1年をかけた研究・開発の結果、「環境と人に優しい」新型塗装剥離剤の航空機塗装剥離作業への応用と実用化に成功いたしました。平成10年度より、整備実作業への展開を進める予定です。

航空機の塗装は、お客様に気持ちよく航空機をご利用いただくために重要であるだけでなく、雨や大気から航空機を守るための大切な役割も果しています。全日空では、航空機の塗装を最適な状態に保つため、塗装を剥がし、再塗装を行う作業を定期的に実施しております。

機体塗装を剥がす作業には、現在、塩素系有機溶剤を主成分とし、フェノール、クロム酸などを含む剥離剤が使用されていますが、環境と人への配慮から、欧米では各薬剤への規制が強化され、使用が制限され始めております。日本でも環境保護などを目的に関連法規が改正され、排出抑制に優先的に取り組む物質として指定されています。

全日空では、このような状況に積極的に対応するため整備本部技術部が平成8年9月より「環境と人に優しい」航空機用塗装剥離剤の実用化に向けた調査研究を剥離剤メーカーと共に進めてまいりました。

本年9月には、ボーイング社から世界で初めてGage Products社(米国)製の非塩素系剥離剤を航空機整備に使用することに関して技術承認を取得いたしました。これを受け、実際の塗装剥離作業でトライアルを行ったところ、予想通りの良好な結果が得られたため実用化に踏み切ることとしたものです。新型剥離剤では、剥離力持続時間の向上により使用量の削減されるほか、処理法の改善による排出廃棄物量の大幅削減も期待されています。

全日空は今後とも、「環境と人に優しい企業」を志向して努力を続けてまいります。



以 上