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第 10-21号
平成10年3月5日


平成10年度の事業計画について
〜 国内線は路線の柔軟な組みかえを、国際線はビジネスチャンスを確実に! 〜


  全日空では本日3月5日(木)、平成10年度の事業計画をとりまとめました。

 平成10年度は日本やアジア各国の金融不安や、金融業界における経営破綻の表面化等を発端にした景気停滞の長期化が危惧され、また航空業界においては、国内における新規航空企業の参入に加えて日米路線への参入・増便も見込まれることから、低成長下における競争の激化にさらに拍車がかかることが予測されます。

 このような経営環境のもとで事業の収益性を高めていくためには、新中期経営計画《SPEED-21》を踏まえ、『お客様の満足を第一』に「自己責任原則」と「市場原理」に基づいた、商品競争力の向上とコスト競争力の向上を同時に実行することにつきるといえます。

 まずはじめに当社が基盤とする国内線においては、羽田空港および伊丹空港における自社枠転用による路線の組み替え、需要見通しや需給バランスに見合った増減便(不需要路線の季節休止等を含む)や使用機材の見直し、エアーニッポンも含めた路線のネットワークの再編・強化等を計画し、グループの総合力による国内線事業の強化と収益性の回復を図ります。

 次に国際線においては、成田空港の発着枠拡大を展望しながら、日米航空協議の合意(当社のインカンバント化、コードシェアの大幅自由化、チャーター枠の拡大等)を踏まえた米国路線の展開と新規地点を含めた中国へ積極的な展開を図るとともに、既存の路線の再編・強化=路線のスクラップ&ビルド(特に成田からのビジネス高需要路線の強化)を計画し、国際線事業の再構築と収益性の改善を図ります。


1. 事業規模
座席キロ
全 線 :対前年比105.7%を計画いたします。
国内線 :対前年比104.4%を計画いたします。
国際線 :対前年比108.1%を計画いたします。

2. 機材計画
国内線機としてエアバスA320型機の伸延型であるエアバスA321型機を日本の航空会社で初めて導入するほか、世界最長のボーイング777-300型機の新規導入も図ります。
また、国際線機としてボーイング747-400型機、ボーイング777-200型機の導入もいたします。
全体では新規に10機を導入、6機を退役させ、年度末143機体制を計画いたします。

3. 国内線事業計画
羽田空港における新C滑走路の供用開始による発着枠拡大、新規航空会社用の暫定枠の活用や季節波動に応じた自社枠の転用等により柔軟な計画を策定いたします。
(1) 羽田発着路線
イ. 新規路線の開設
佐賀空港の開港時(7月28日予定)より、佐賀線を開設(2便/日)いたします。
ロ. 増便路線
青森線 (1 -> 2便/日:通年)
福岡線 (11 -> 12便/日:通年)、
その他札幌線、釧路線、高松線、広島線、熊本線、沖縄線等の季節増便を計画いたします。
ハ. 減便路線
札幌線、函館線、宮崎線等の減便を計画いたします。
ニ. 早朝深夜便の設定
関空線(通年、羽田:21時台発/23時台着)および沖縄線(6月から10月、羽田:5時台発/23時台着)の早朝深夜便を設定いたします。
(2) 大阪発着路線
環境条件が整い次第、伊丹空港からの新規路線の開設と既存路線の増便等を検討します。また、関空(以下関西)発着路線については路線別の需給バランス等を勘案の上、月別ダイヤにて調整を図ります。
なお、関西〜沖縄線(パラダイス便)は4月〜ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始、3月において引き続き設定を計画いたします。
(3) 名古屋発着およびその他地方空港からの路線
名古屋発着およびその他路線についても需給バランス等を勘案し、柔軟な増減便を計画いたします。
特に12〜1月を中心とした不需要期間においては、札幌〜庄内線(1 -> 0便/日)、仙台〜広島線(2 -> 1便/日)、仙台〜松山線(1 -> 0便/日)他10路線程度(詳細検討中)の季節
休止・減便を計画いたします。

4.

国際線事業計画
(1) 成田発着路線
イ. 新規開設路線
青島線(1往復/週:7月以降)の開設を計画いたします。
その他下期に向けて発着枠の状況等をふまえ、ホノルル線、米国本土新規路線およびアジア新規路線等の開設を計画いたします。
ロ. 増便路線
ロサンゼルス線 (7 -> 8往復/週:7月から9月まで日曜日を増便)、
ワシントン線 (4 -> 5往復/週:サマーダイヤから,5 -> 6往復/週:7月から)、
ニューヨーク線 (7 -> 8往復/週:10月から土曜日を増便)、
大連線 (1 -> 2往復/週:7月から)
今後発着枠の状況等をふまえ、ウインターダイヤに向けて米国本土既存路線等の増便を検討いたします。
ハ. 休止および減便路線
ブリスベン/シドニー線(6 -> 5往復/週:サマーダイヤから,路線休止:7月から)
その他路線の事業性等を検証の上、路線の休止・減便を検討いたします。
(2) 関西発着路線
イ. 新規開設路線
天津線 (3〜4往復/週:5月以降)
瀋陽線 (2往復/週:7月以降 大連線を延伸)
厦門線 (2往復/週:7月以降)、
なお上記の他、ウインターダイヤに向けて、米国路線およびインドネシア線等の開設を検討いたします。
ロ. 増便路線
ロンドン線 (4 -> 5往復/週:サマーダイヤから)
大連線 (3 -> 6往復/週:サマーダイヤから)
上海線 (6 -> 7往復/週:サマーダイヤから)
青島線 (2 -> 3〜5往復/週:サマーダイヤから)
ハ. 減便路線
フランクフルト線 (3 -> 2往復/週:サマーダイヤから)
ローマ線 (4 -> 3往復/週:サマーダイヤから)
バンコク線 (11 -> 7往復/週:サマーダイヤから)
バンコク線の減便に合わせて、ヤンゴン線(直行便)の復路のみをバンコク経由(三角運航)を計画いたします。
(3) その他地方空港からの路線
福岡〜上海線(3往復/週:5月以降)の開設を計画いたします。
その他機材や発着枠の確保状況、路線の事業性等を検証の上、ウインターダイヤから地方空港からのホノルル線、名古屋または福岡からの中国、香港線等の路線開設を検討いたします。


以 上