ANA OPENゴルフトーナメント予選ラウンド2日目 — 総評 —
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2日目を迎えたANAオープンゴルフトーナメント。第2ラウンドは、アウトスタート7時5分、インスタート7時に始まりました。
快晴だった前日とはうって変わってこの日の天気は荒れ模様。午前中は曇り空、午後は時折雨が降るコンディションで、午後スタートの選手は苦戦を強いられます。そんな中首位に立ったのは、この日首位でスタートしたP・マークセン選手。第2ラウンドも前半から4連続バーディを含む快調なスタートで、8バーディ2ボギーの66ストローク。通算12アンダーまでスコアを押し上げ、2位に4打差をつけ決勝ラウンドを迎えます。「昨日背中を少し痛めたけど今日はもう大丈夫です」と体調も回復したようで、今シーズン2勝目へ万全の状態です。
Position | Score | Player | Total |
---|---|---|---|
1 | -12 | P・マークセン | 132 |
2 | -8 | 石川 遼 | 136 |
-8 | 谷口 徹 | 136 | |
4 | -7 | 池田 勇太 | 137 |
-7 | 文 景俊 | 137 | |
-7 | 平塚 哲二 | 137 |
4打差はあるものの、追撃する選手たちは精鋭ぞろい。8アンダーの2位タイにはホストプロの石川遼選手と2009年以来の本大会優勝を狙う谷口徹選手。さらに7アンダーの4位タイにはこちらもホストプロの池田勇太選手、そしてケガからの復活を期す平塚哲二選手、韓国の文景俊選手がつけています。
2日目を終え、イーブンパー144ストローク53位タイまでの74名(うちアマ1名)が予選を通過。明日から始まる決勝ラウンドに進出します。明日の決勝ラウンド第1日、ムービングサタデーにスコアを伸ばし、最終日へ向けて抜け出すのか誰か大いに注目です。
8アンダー(2位タイ) 2R 68
──今日のラウンドを振り返っていかがですか?
尻すぼみだったと思いますね。最後の18番ホールも、もう少し良いドライバーショットが打ちたかったです。14番までは良かったと思いますね。
──ドライバーでフェアウェーをとらえきれなかったということでしょうか?
ここのラフは150ヤードくらいになると簡単にグリーンに乗せられないので、ラフに入るならなるべくグリーンに近い方がいいと思います。どっちを選ぶかですね。アグレッシブな気持ちを失わないのであれば、刻むというかドライバー以外のクラブでティーショットを打つのはありだと思います。7番ホールは左からのフォローだったのでドライバーで打つラインがありませんでした。狭いからではなく、打つラインがないから刻むという意識でいます。7番だけはドライバーで打っても、右のラフへ抜けちゃうかなと思いました。
──課題のドライバーとパター、今日はアプローチが良かったですね。洋芝はプレーしやすいですか?
これくらいのライであれば、こういうふうに振って、フェースをこれくらい開くとか予想はしやすいですね。高麗のラフは練習が必要だと思います。来週はかなりの数をこなさないと間に合わない可能性がありますね。洋芝のラフの方がイメージしやすいことはしやすいけど、アプローチも練習中なので、今取り組んでいることはできたんじゃないかと思います。
──パッティングはどうでしたか?
あまり調子が良くなかったんですけど、アグレッシブに打てていればOKと思っています。14番からはいいパッティングができたと思います。
──6番ホールはトラブルを切り抜けましたね
自分の中ではトラブルあったかな?という感じですね。スイングさえできれば振りますという感じです。林に入れた時は最悪スイングできない、横に出すだけということを想定して300ヤードを歩いていきますので。18番もかろうじてスイングはできましたし、6番はベアグラウンドでスイングはできたので。18番も6番もスライス、サイドスピンをかけやすい状態にあったんでラッキーでした。
──今までこの大会ではなかなか結果が出ていません。今回の手応えはいかがでしょう?
そうですね。意外と自分にはこのプレースタイルが輪厚に合っているのかなと思いました。宮本(勝昌)さんとはかなり違うプレースタイルですけど、いいプレーをされていてうまいなと思いました。刻んだホールでラフに入れないとか、しっかり組み立てているんだと思います。
──残り2日で、いい位置につけています
正直2日間続けてここまで良いスコアで回れるとは思っていませんでした。やるにつれて、そんなにとんでもないゴルフをしているわけではないんだなと。自分の感覚と、ドライバーで攻めていくという感覚がだんだん合ってきている感じがしてきました。今まで刻んでいたホールをドライバーで打とうとすると残像があるんですけど、それがだんだんなくなってきて、ドライバーで打つ道筋が見えてきたのかなという感じはあります。明日以降もティーショットでアドバンテージを取りたいですね。強気で攻めていきたいと思います。
──首位のマークセン選手は49歳、どのような特徴の選手ですか?
時差ボケはあったものの、(松山)英樹が出ていたフィールドで優勝しているわけですから。最終日は英樹もいいプレーをして追い上げた中で優勝できるというのはすごい選手というか大先輩だと思います。ショットのリズムが良くて、リラックスして振っているように見えて飛ぶんですよね。そういうところが、マークセンさんの強さだと思います。
12アンダー(1位) 2R 66
──今日も好調でしたね
10番、11番とロングパットをショートして、長いパーパット入れられたので、今日は特にパットが良かったと思う。インスタートの10番11番結構パットが残ったけど、それをうまく決めることができた。
──体調はいかがですか?
昨日背中を少し痛めたけど今日はもう大丈夫。ホテルにある大浴場に入ったから。タイの試合とアジアンツアーと日本ツアーでだいたい年間40試合くらいに出ているからね。
──シニア入り前にしてその元気はどこからくるのでしょう?
自分はタバコもお酒もやらないし、睡眠時間もたっぷり取っているからじゃないかな。平均7時間くらい寝ています。
──単独首位で決勝ランドを迎えます
いつも通りのプレーをするだけですね。
8アンダー(2位タイ) 2R 68
──ナイスプレーでしたね
最後、良くわからないからとりあえず転がしていこうと思って打ったんですよ。
──前半はボギーもありました
11番はミスショットなので仕方ないですけど、パットは良かったですよ。12番は頑張って打ったら届きましたよ。記憶にないですねえ。
──68、68できて順調ですね
ボギーを打たないようにしていました。今日も徐々にカムバックして来て伸ばせたので良かったと思います。
──飛距離についてはどうですか?
練習場で、アゲンストだけどまた越してやろう!と思ったんだけど、ちらばっていたんで、おとなしくやっていました。
──明日は飛ばし屋と対決ですね
なかなか帰ってこないんで久しぶりに回るの楽しみですね。
──負かしてやろうと思っていますか?
当然優勝するために来てるわけだから、誰に対しても負けないと言う気持ちではいますよ。これで子どもの運動会はいけなくなっちゃった(笑)。この日曜日だって言われていたから、予選落ちはハードル高いなって言っていたんですよ(笑)。
──お子さんもお父さんも1等でどうでしょうか?
ゆとり世代なんで子どもは順位は関係ないみたいですけど、そりゃ狙うは1位ですよ。
──首位のマークセン選手についていかがですか?
49歳、すごいですね。どっちがおっさんかわからんな。明日飛ばし方教えてもらいますよ。
7アンダー(4位タイ) 2R 70
──今日は出入りが多かったですね
まあ、いいとこ、悪いとこの差が激しかった。ショットにしてもパットにしても。バーディも外しすぎ。バーディいっぱい取れなきゃ、話にならないコースだからね。明日はその辺がポイントじゃないですかね。
──昨日に引き続きイーグルもありました
前半もそのイーグルで流れがくるかなと思っていたけど、無駄なバーディも多かった。ボギー打っても、バーディ取れればいいんですけどね。ただ無駄なボギーもありましたけどね。とりこぼしです。
──今年、大会の看板やデザインなどが変わっています
今までと違う雰囲気になっていると思います。新鮮だし、我々にとってもそういうのはいいですね。いい形でそういうのがアピールできればいいでしょうし。僕自身はいいなあと思っています。例年この大会は選手に対するホスピタリティもいいし、選手のことを考えてくれている大会だと思います。今週は火曜日からずっと好きな紫色は封印して、大会のイメージカラーの青と白を基調にしたウェアにしているんです。
──明日の決勝への意気込みは?
上との差があるんで、明日はガンガンいきたいと思います。