9月19日 決勝ラウンド
2日目・総評 レポート

決勝2日目 ― 総評 ―

天候:晴れ、気温:22.1℃、風向:北西、風速:5.5m、ツアープレーヤー数:60人

2年ぶりのANAオープンは無観客開催
東京五輪にも出場したS・ビンセントが初制覇

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2年ぶりの開催となったANAオープンゴルフトーナメント。最終日はさわやかな秋晴れ。選手たちにとっては最高のコンディションのなか、熱戦が繰り広げられました。

 首位スタートの大槻智春が序盤からスコアを落とす一方、8月の「Sansan KBCオーガスタ」で日本ツアー初優勝を飾ったばかりのS・ビンセントが、フロントナインを31ストロークでまわり他の選手を圧倒。スタート時には首位と3打差がありましたが、2番・3番、5番・6番の2度の連続バーディに加え、9番では会心のイーグルを奪いあっという間に首位を奪取しました。

 終わってみればこの日は66ストロークで終え、トータル18アンダー270ストローク。2位に3打差をつけ、第47回ANAオープンゴルフトーナメントのチャンピオンに輝きました。2位には15アンダーで大槻智春、3位タイに14アンダーで木下稜介と堀川未来夢。ANAのホストプロ、石川遼はトータル9アンダー、16位タイで終えました。

Position Score Player Total
1 -18 S・ビン
セント
270
2 -15 大槻 智春 273
3 -14 堀川 未来夢 274
3 -14 木下 稜介 274

 S・ビンセントは早くも日本ツアー2勝目を達成。東京五輪ジンバブエ代表のオリンピアンとしてもおなじみで、賞金ランキングも8位まで浮上。賞金王も狙える位置につけてきました。

 今年は残念ながら無観客での開催となったANAオープンゴルフトーナメント。来年はギャラリーの皆さまをお迎えしたなかで、劇的なドラマが生まれることをご期待ください。

決勝2日目
― 選手コメント ―

S・ビンセント選手 18アンダー(1位)FR 66

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──今季2勝目ですね

 非常にうれしいです。最初の優勝の時にもっと満足したいなと思っていて、今日ここで勝ってもっと満足したいと思うようになりました。とにかく絶えずその試合でベストを尽くしたいと思ってプレーしています。

──今日は何が良かったのでしょう?

 いろいろ良かったと思います。風の中でのプレーでトリッキーな状況でしたが、とにかく自分のゲームプランが機能したと思います。ドライバーショットからアイアンショットまで、すべて良かったと思います。

──9番のイーグルが大きかったですね

 ティーショットは左から強い風が吹いているなか、自分の持ち球がフェ―ドなので非常に難しいショットでした。とにかくできるだけ左を狙って打ちました。セカンドが254ヤードで、そこから3番アイアンで左に行かないよう左からの風に向かってドローで打ちました。パットは6メートルのイーグルパット、入れたいというよりは寄せたいと思って打ったのが入りました。いいパットでしたね。

──そのイーグルで勝てると思いましたか?

 その時にはまったく思っていませんでした。13番までリーダーボードを見ていなかったので、その時点では優勝は思ってもいませんでした。

──リーダーボードを見た時にはどう思いましたか?

 正直、その時にはボードを見なければよかったと思いました。見てしまうとそのあとのプレーが変わってしまうことがあるので。いつもは見ないようにしていたんですけど、ちょっと失敗しましたね。でも、見た時は一番上にいたのでびっくりしました。

──ボードを見てプレーは実際に変わりましたか?

 その時点でプレースタイルを、フェアウェイをキープしてグリーンをとらえていこうと少し変えました。そういうゴルフをしていれば他の選手はもう追いつけないと思ったので。

──優勝スコアはどう考えていましたか?

 あまり意識しないでスタートしましたが、19、20アンダーまでいけば優勝争いには絡めると思っていました。

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──名物ホールの17番ホールについてはいかがでしょう。2オンを狙いましたか?

 打ったのは8番アイアンで、210ヤードだったと思います。グリーンを狙ったのではなく手前でもいいと思って打ちました。その後、グリーン手前8ヤードからアプローチ、90センチのパットでバーディでした。

──スタート前に思っていたことは何かありますか?

 とにかく最初の9ホールはできるだけ上位にプレッシャーをかけたいと思っていました。安定したゴルフで、バーディを狙って。それほどプレッシャーも少なくできたと思います。

──PGAツアーを目指すプランについてはどうでしょう?

 自分としてはPGAツアーでプレーしたいと思っていて、今はいい方向に向かっています。ワールドランキングを上げていって近づきたいですね。スクールやコーンフェリーにも場合によっては行くかもしれません。自分としては1勝目が一番大変と思っていて、その後プレッシャーは少なくなっていました。今回2勝目をあげられましたが、今後もやってみないとわかりません。

──日本ツアーの気に入っているところはありますか?

 食べ物や移動のしやすさなど、たくさんあります。ネガティブなところは良い選手がたくさんいることですかね(笑)。自分は日本語を話せないので、コミュニケーションで少し困るところはありますね。

──コロナに対する対策や大変さはありますか?

 一番大変なのは入国時の2週間の隔離ですね。それさえ終えれば、できる限り気をつけて安全に過ごすことを心がけています。自分はすでにアメリカで2回ワクチンを打ちました。私のプランではこのまま日本に滞在し続けていたいのですが、妻次第ですね。

──日本での最終目的は?

 今年の目標はまず1勝することでした。次の目標としてはZOZO CHAMPIONSHIPでプレーすること。その次には世界ランク100位以内に入りたいと思っています。

──北海道での食事はどうされていますか?

 昨日はお寿司を食べました。今晩はジンギスカンに行こうと思っています。いつも日本の食事には満足しています。

──奥さまへのプレゼントは?

 今の彼女の一番のプレゼントは帰ることですかね。でも今回の副賞でブルガリのハンドバッグをもらったので、それが良いプレゼントになりました。今はアメリカのコロラドに家があります。

──初優勝した「Sansan KBCオーガスタ」の時からクラブは替えていないのですか?

 今シーズン初優勝してから特に良くなったことはないけど、多くの2勝目を達成した人の流れを見ているとそれが役に立ったというのはあると思います。自分の武器は、今週に特化して言えばドライバーですね。今回は飛ばしながらもマネジメントしなくてはいけない、それがうまくいきました。