2022年9月18日 決勝ラウンド
2日目・総評 レポート

大槻選手のティーショットの写真

決勝2日目 ― 総評 ―

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3年ぶりに多くのギャラリーが見守る中、大槻智春選手が優勝

 3年ぶりにギャラリーの皆さまをお迎えして開催となった第48回ANAオープンゴルフトーナメント。最終日は少し肌寒い曇り空。冷たい雨も降るコンディションのなか、熱戦が繰り広げられました。

 注目は2位に3打差をつけ最終日をスタートし、ANAオープン3度目の優勝を目指す池田勇太選手。尊敬する尾崎将司選手が1994年に達成した最多アンダーパー「20アンダー」の記録更新を目指します。

 しかし、この日の池田選手はバーディーがなかなか獲れず失速。初日から守り続けた首位の座を明け渡し、惜しくも3位で終えました。そして、石川遼選手、時松隆光選手、久常涼選手、堀川未来夢選手などの上位勢が順調にスコアを伸ばしていきました。

 結果、石川遼選手と大槻智春選手が19アンダーで並び、プレーオフに進出。石川選手、大槻選手ともにティショットをフェアウェイにつけ、勝負はセカンドショットに。先に打った石川選手がピンそばにつけバーディーチャンス。

Position Score Player Total
1 -19 大槻 智春 269
2 -19 石川 遼 269
3 -18 池田 勇太 270

 続いて大槻選手がおよそ130ヤードをピッチングウェッジで放ったボールはピン奥に着弾、スピンしたボールはなんとそのままカップイン。劇的なイーグルで決着となり、ツアー2勝目をANAオープンで飾りました。

 大槻智春選手は今季、2位が2回、2位タイが1回と悔しいシーズン。4度目のチャンスでようやくつかんだ今季初優勝で賞金ランキングも2位に浮上、賞金王も狙える位置につけてきました。石川遼選手も敗れこそしたものの、この日は8バーディー、1ボギーの65。会心のゴルフをギャラリーに見せてくれました。

 2023年のANAオープンでも、劇的なドラマが生まれることをご期待ください。

決勝2日目
― 選手コメント ―

大槻 智春選手 19アンダー(1位)FR 66

イメージ

──プレーオフについておうかがいします。先に石川選手がセカンドショットで良い位置につけ歓声がすごかったですが、プレッシャーはどうでしたか?

 プレーオフになった時点で、勝ち負けしかないと思っています。今年プレーオフで負けた試合もあって、冷静なつもりだったのですがその時は緊張もしていたと思います。今回は2回目なのでその経験も踏まえたうえで、落ち着いて距離や雰囲気を感じながらできていたのかなと思います。

──2勝目までが長かったですが感想はいかがでしょうか?

 昨日終わった時点で勇太さん(池田プロ)とは5打差ありましたし、周吾(今平プロ)も2打差でした。正直勝ちにいける試合ではないと思っていましたが、自分が良いゴルフをできればチャンスはあると思っていました。前半は勇太さんも伸ばしていたのでそんなに縮まってはいなかったですが、後半に入って流れが変わったと思います。今度は遼(石川プロ)が伸ばすようになって、そのなかで僕も伸ばせていたので、落ち着いてできていたのかなと思います。

──バンカーなど難しいホールが多いですが、調子はどうでしたか?どのホールやショットが流れを変えましたか?

 今日、優勝争いをして一番緊張したのが17番ホールでした。ティーショットが左のフェアウェイだったのですがセカンドショットで思った位置にいかなくて。サードショットも木や傾斜も気にしながら打たなきゃいけない状況でミスして、結果グリーンに乗らず。グリーン手前から20mくらいだったんですけど、そこが一番緊張しましたね。普段だったらアプローチを打ちますが、今日は一番ミスが少ないパターで打ちました。それが1メートル半ぐらいショートしたので、そのパットは冷静でしたね。

──17番ホールで林を越える選択肢はなかったでしょうか?

 自分がトップにいることがわかっていたので、無理するところではないのかなと思いました。

──プレーオフのイーグルを決めた瞬間はどのような気持ちでしたか?

 僕のなかではベタピンにつけてそのパットで優勝というのは、ある程度イメージがあったんです。なかなかセカンドショットが入って決着がつくことってないと思うので、最初はびっくりしました。手ごたえのあるショットではあったので、良いショットすぎて木に当たってなかったらグリーン出てくるのかな、と思っていたのでラッキーでした。

大槻選手が優勝カップを持ち、CAと並んでいる写真

──優勝スピーチで「今まで苦しかった」という言葉がありましたが、一番苦しかった時期はいつでしょうか?

 1勝目となった関西オープンで優勝して、そこから去年も今年も勝てそうで勝てなかった試合が多くありました。なので、ずっと悩んでいました。今年「ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント」で周吾(今平プロ)とプレーオフして負けたのもそうですし、「セガサミーカップ」もいいゴルフではありましたが、獲れていれば流れが変わったなというホールで獲れなかったことに反省していました。

──今日勝てた理由は何でしょうか?

 難しいですね。がむしゃらにやっていたのでわからないです。ホテルに帰ってからいろいろ考えてからわかるのかなと思います。

──「ショットで無理しない」と仰っていましたが、今日はいかがでしょうか?

 今日もドライバーショットはあまりよくなくてラフにいく場面が多かったんですけど、その時に距離のジャッジや状況判断がうまくできたのかなと。だからボギーがなかったのかなと思います。

──「勝てる試合じゃないと臨んだ」とのことですが、どれくらいから勝利を意識しはじめたのでしょうか?

 14番くらいですかね。いけるというか13、14番でバーディを獲ってこのまま競り合いながら最終ホールにいきたいなと思っていたので、その流れもあったのかなと思います。

──現在賞金ランキング2位ですが、賞金王に向けてはいかがでしょうか?

 もちろん、後半戦にいくにつれて意識はしていくと思うんですけど、今の段階では狙うとはいえない状態かな。ゴルフの調子的にもそうですし。

──劇的な勝ち方で遼プロに勝ちましたがいかがでしょうか?

 難しいですね。遼がセカンドショットをチャンスにつけて、僕のセカンドが入って決着はつきましたけど、遼も悔しいはずなのにそれでも「おめでとう」と言ってくれて。自分だったら同じように言えるかな、と思います。人としても尊敬しています。

──今週活躍したクラブは何でしょうか?

 アイアンじゃないですかね。ドライバーは好きで自信もあるんですけど今週は全然機能してくれなくて。なので、アイアンショットが良かったかなと思います。

──今後海外への挑戦はいかがでしょうか?

 本当であれば、8月くらいまでに優勝して、ヨーロッパのQT(クォリファイングトーナメント)に行きたいなと思っていたんですけど、それは現実的に無理なので行くなら来年いきたいと思います。そのためには複数年シードを持っていきたいので、一番はメジャーに勝ちたいです。後半戦2勝、3勝できれば、複数年も近くなると思うので、それを狙いつつ来年チャレンジしたいなと思います。

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