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受け継がれる名店グルメ

文化あるまちにソウルフードあり根室生まれの「エスカロップ」

道東独特の暮らしから生まれる、土地ならではの文化。そのひとつが「食」。数々の美味があるなか、昔から根室で親しまれてきた料理の代表格が「エスカロップ」だ。浜で働く人のために、すばやく、栄養バランス良く、そしてボリュームがあるメニューとして考案されたといわれている。
名前の由来といわれているのは、フランス語の「薄い切り身」を表す「escalope」。その語源通り、薄切りの豚肉をフライにしてバターライスにのせ、デミグラスソースをかけたもの。バターライスには刻んだタケノコが入り、食感のリズムも特徴的。たっぷりの野菜が添えられたワンプレートメニューだ。
もともと「モンブラン」という喫茶店のまかないから生まれたこのメニュー。その閉店に際し、店名とレシピを引き継いだのが、当時「モンブラン」のスタッフであった「ニューモンブラン」の一代目店主。メニュー自体も、最初はタケノコではなくマッシュルーム、豚肉ではなく牛肉を使っていたりと変遷してきたそうだが、現在のスタイルに落ち着いたのは、その美味しさ、親しみやすさゆえだろう。

1食事と喫茶 ニューモンブラン Cafe ラ・レトリ ドライブイン ロマン

●各施設データ等に掲載の、中標津空港からの車での走行時間は、夏期・好天時の目安です。道路状況等により変動しますのでご了承ください。

●「ひがし北海道2014 エクスプレスバス」情報はコチラ

1食事と喫茶 ニューモンブラン

■所在地:根室市光和町1-1
■TEL:0153-24-3301
■営業時間:9:00〜20:00
■定休日:不定 ※12/31、1/1休
■駐車場:1台
■中標津空港から車で約90分/81km

「ニューモンブラン」の「エスカロップ」840円(スープ付)。見た目はパンチがあるが、薄切りロース肉のフライは思いのほかあっさりしており、女性や高齢の方にもファンが多い。特製のデミグラスソースは、洋食の基本を大事にしたフォン・ド・ボーなどを継ぎ足しながら、代々守ってきた。レトロさがかえってモダンな印象の店内で、まろやかな味わいを楽しみたい。

「新しい味」はやがて熟成し「ふるさとの美味」に

昭和30年代、サケ・マス漁の景気で湧いていた根室。「漁業関連で働く人々は気風が良く、着るものなども新しいもの、珍しいものが人気だったようです。食べ物も和風より洋風のもの、魚より肉料理がウケており、その流れで生まれた料理だと聞いています」と話してくれたのは、「ニューモンブラン」の三代目代表・佐野暢哉さん。地元では、カレーライスのように、家庭やレストランで親しまれてきたメニューだという。「根室生まれ、根室育ちの私も、子どもの頃からこの店でエスカロップを食べるのが楽しみでした」という佐野さん。縁あって、二代目の娘さんと結婚。自らその味を継承することとなった。
現在、市内でこのメニューが味わえるのは20店舗ほど。「ニューモンブラン」から派生した店もあれば、独自のレシピで作る店もあるという。「エスカロップというメニュー自体、この店の力だけで大きくなった訳じゃない。お客さまや、他店が違う解釈でメニューを作ってくれたことなどで、育てられたんだと思っています。『根室のエスカロップ』を食べ歩いて、いろんな味を楽しんでください」。

昭和38年創業当初の「ニューモンブラン」。店の前に掲げられた「ホットクラブ」(ジャズ愛好家が集まる会)の看板からも、当時の根室の“新しいもの”を求める空気が感じられる。

「同じ材料で同じように作っても、ソースの味は毎日一定にはなりません。味を守り続けるのはたいへんですが、ウチだけは、味を変えるわけにもいきませんから」と佐野暢哉さん。

こちらもおススメ

爽やかな酸味、ほのかな甘味とミルク感。中標津の搾りたて生乳で作る「のむヨーグルト」はたんなる乳酸菌飲料とは一線を画すフレッシュな味わい。通販等も行っているが、どこよりも、酪農家の多い地元で一番売れているというのが確かな味の証。中標津産ゴーダチーズを使ったチーズトーストとのセット650円。ほか、ジェラート等のスイーツも通年人気。

2Cafe ラ・レトリ

根室中標津空港のほど近くに建つ、赤い屋根が目を引く店舗。中標津の広大な牧場でのびのび育つ牛のミルクを使い、乳製品を製造する「ラ・レトリ なかしべつ」直営のカフェだ。もともと町の研究施設で作られていた「のむヨーグルト」や「アイスクリーム」。当時札幌のホテルで働いていた近野了さんが、そのフレッシュな美味しさに感動、現在はその企画・製造販売責任者として事業を受け継いでいる。試行錯誤しながらスタートした乳製品作りから20年あまり。生乳の豊かな風味とコクがあるのに軽やかな味わいの「のむヨーグルト」は、2013年、北海道により「北のハイグレード食品」に選定された。カフェでは地元産のチーズやソーセージを使った軽食とセットメニューでも楽しめる。

■所在地:標津郡中標津町北中9-17
■TEL:0153-72-0777
■営業時間:10:00〜17:00
■定休日:火曜 ※12/28〜1/2休
■駐車場:20台
■URL:http://www.laiterie.co.jp/
■中標津空港から車で約3分/1.4km

「ポークチャップ」[700g]2,100円(ミニ[400g]1,600円)。焼き上がるのに約45分(ミニは約25分)かかるため、あらかじめ予約して来店するのがオススメ。食べきれない場合は、持ち帰りにも対応してもらえる。

3ドライブイン ロマン

厚さ約7cm、重さ700g。まさに「そびえる」という表現がぴったりなその一品の正体は「ポークチャップ」。「ドライブイン ロマン」の看板メニューだ。30年ほど前に常連さんへの裏メニューとして、先代が考案したという。そのボリュームに戸惑いながらナイフを入れると、思いがけない柔らかさにまた驚く。冷凍物は一切使わないという近郊産の豚ロースを、余分な脂を落としながら、じっくりとオーブンで焼き上げたもの。表面には香ばしい焦げ目、切り口からは美味しい肉汁がこぼれ出す。鉄板でジュワっと音を立てるケチャップベースの特製ソースが、さらにフォークを口に運ぶスピードを加速する。気がついたら完食、そしてまた食べたくなる…。老若男女問わず、そんな不思議な魅力にとりつかれるリピーターが多いのも頷ける(取材時完食)。

■所在地:野付郡別海町別海鶴舞町120-3
■TEL:0153-75-2458
■営業時間:11月〜3月11:00〜19:00(ラストオーダー18:15)、4月〜10月11:00〜20:00(ラストオーダー19:00)
■定休日:木曜(祝日の場合は営業、翌金曜休) ※12/29〜1/2休
■駐車場:あり
■URL:http://pork-chap.com/
■中標津空港から車で約40分/28.5km

新風登場。名店グルメ

シェフとこのまちを結ぶ
上質食材の引力

酪農が盛んで、野菜や山の幸にも恵まれている中標津。海こそもたないものの、すぐ隣には鮭やホタテなどで有名な漁業のまちがある。全国に誇れる逸品がもっとも身近な食材だという、なんとも贅沢な地域だ。近年、各地で腕をふるってきた料理人たちが、その上質食材に呼ばれるように、続々とこの地で飲食店をオープンしている。
そのひとりが、「Osteria Felice(オステリア フェリーチェ)」の両角真琴(もろずみ・まこと)さん。札幌出身、札幌のイタリアンの名店でシェフを務めた後、2010年にこの地にやってきた。「ご縁もあったのですが、イタリア料理は地元の素材を大事にしますから、この地でなら面白いことができるんじゃないかと思えたんです」。

Osteria Felice(オステリア フェリーチェ) 鮨 わたなべ Fenetre(フェネトレ)

●各施設データ等に掲載の、中標津空港からの車での走行時間は、夏期・好天時の目安です。道路状況等により変動しますのでご了承ください。

●「ひがし北海道2014 エクスプレスバス」情報はコチラ

4Osteria Felice(オステリア フェリーチェ)

■所在地:標津郡中標津町東6条北2-1-9
■TEL:0153-73-2828
■営業時間:11:30〜ラストオーダー14:00、18:00〜ラストオーダー21:00
■定休日:月曜、第2火曜(祝日の場合は営業、翌日休) ※12/30〜1/5休。ほか、イベント等で臨時休業の場合あり
■駐車場:5台
■中標津空港から車で約10分/4.1km

この日のおすすめは「別海のサフォークのクロケッタ フォアグラのテリーヌとポーチドエッグをのせて」2,800円。サフォークラムの骨からとったフォンと、エスカルゴバターをベースにした2種のソースで味わう。食材は季節や生産状況によって変わるので、予約のときに相談を。

新鮮素材の魅力を生かした中標津イタリアン

「いま、日本にいれば、どんなまちでもたいていの食材は手に入ります。ただ、中標津ではその鮮度が全然違う。例えば、サンマの尾だけを手で掴んで持ち上げても、新鮮だからまっすぐピーンと伸びたまま。驚きました」(両角さん)。
中標津産の牛肉、ノーザン・ボッタルガ(氷下魚(コマイ)のからすみ)、別海産のサフォークラム。できる限り道東をはじめとする北海道内産の素材を使い、時には自ら山菜を摘み、上質イタリアンに仕上げる。メニューはアラカルト中心。ボリュームや味付けも、お客さんの声を聞きながら細かく調整している。気軽に地元の人たちの「酒場」として使ってもらいたいからだという。「近隣の食材を使うことで、地元の人にはイタリア料理にもっと親しみを感じてもらい、旅行の方には地元の食材を知ってもらえるようになると嬉しいですね」。地元での人気ゆえ、お出かけの際は予約がベター。

パンやデザートも手作り。パンに使うミルクは、ノンホモ低温殺菌製法による、コクがあるのにすっきりした味わいの中標津・山本牧場の「養老牛放牧牛乳」。

オープンから3年ほど経ち、生産者との直接のやりとりの機会も増えてきたという両角さん。「ニンニクって普通、干したものを使いますよね。でも、掘りたてのニンニクの美味しさは格別。ぜひ、夏のシーズンに味わってほしいです」。食材の話になると目を輝かせながら話をしてくれた。

こちらもおススメ

この日のおすすめは、函館産マグロの中トロ、道産タラバガニ、釧路産サバと、オール北海道のラインナップ。引き締まった雑味のないマグロ、淡白ながら隠しようのない甘さがにじみ出すカニ、脂ののったサバ。一貫一貫が完成された料理といえる。おまかせコースは3,500円、5,000円、8,000円。

5鮨 わたなべ

道東や北海道近郊のネタを中心に使う寿司店。店主の渡部朋仁さんは、東京の有名和食店や寿司店で腕を磨き、2004年に中標津に店をオープンさせた。食材に恵まれたこの地といえど、素材の力だけに任せることなく、「素材の魅力を、さらに美味しく味わってもらうために」と仕事をほどこした、江戸前の寿司を提供する。シャリは、甘味、旨味が際立つゆえ、一般的に寿司に合わせるのは難しいともいわれる北海道の美食米「ゆめぴりか」を使用。精米による「磨き」の比率をコントロールし、コクのある赤酢を使うなどして、厳選されたネタとのバランスがとれた寿司になる。繊細かつ計算された逸品だが、それを感じさせない素直な美味しさも、また嬉しい。

■所在地:標津郡中標津町西1条北2-9
■TEL:0153-72-3993
■営業時間:11:30〜13:30、17:30〜23:00
■定休日:日曜 ※12/31、1/1休
■駐車場:10台
■URL:http://sushi-watanabe.com/
■中標津空港から車で約10分/4.2km

写真は「標津産メダイのポワレとアサリ ポロ葱とビーツ カボスの香る白ワインのレディクション」。白身魚の上品な旨味を、風味爽やかな柑橘の香りが引き立てる。思わず笑顔でいただきながら、「この地域は食材が良いぶん、手をかけすぎないようにしています」というシェフの言葉を思い出す。

6Fenêtre(フェネトレ)

白を基調としたフレンチレストラン。12席の小さな店内は、夫婦2人で切り盛りする松村聡彦シェフの目配りが届くちょうど良い広さだという。札幌のフレンチ店出身のシェフは、実は和食経験も持つ。「目に見えないところに手をかける、という和食の考えは、実はフレンチにも通じるんです。ひと皿、そしてひとつのコースを食べ進めるうちに、味が完成する。そんな料理をめざしています」。だから、ランチもディナーもメニューは基本的にコースで提供。季節感あふれる食材を使う目にも楽しいひと皿ひと皿に、ワクワクさせられる。食材や技法も、時にフレンチの枠を超える。「こだわることにこだわらない」も、シェフのモットーだ。夜のコースは3,500円、5,000円、8,500円ほか、予約時に予算や要望に応じて相談も可。

■所在地:標津郡中標津町大通南2-4-1
■TEL:0153-72-3775
■営業時間:18:00〜22:00(ラストオーダー20:30) ※ランチは3名〜要予約(「おまかせコース」2,500円のみ)
■定休日:月・火曜のランチ(月曜が祝日の場合は火曜・水曜のランチ)
■駐車場:4台
■URL:http://fenetrexxx.exblog.jp/
■中標津空港から車で約10分/4.4km

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