News

「ていくおふ創刊40周年記念企画」懸賞論文審査結果

更新日:2018年03月30日

ていくおふ創刊40周年記念企画懸賞論文につきましては、計30編のご応募をいただきました。審査にあたっては、下記委員が熟読審査のうえ、最終委員会を2018年3月15日に開催、優秀賞1編と佳作1編を決定いたしましたので下記の通り発表いたします。入賞の皆様にお祝い申し上げますとともに、ご応募いただきました皆様に御礼申し上げます。

優秀賞
賞金10万円とANA国際線ビジネスクラス往復航空券1名分、作品は『ていくおふ』掲載
「3.11復興・オリンピック後の新たな社会システムの構築をめざして 水上機による地方創生ネットワーク構想」 伊澤岬様(日本大学名誉教授)

佳作
作品は『ていくおふ』掲載
「ご当地グルメの店舗配置と観光地域活性化」 寺部慎太郎様(東京理科大学土木工学科教授)

  • 懸賞論文審査委員
    • 委員長 岡田 晃  ANA総合研究所 代表取締役社長
    • 委員  東 徹   立教大学 観光学部教授
    • 委員  加藤 一誠 慶應義塾大学 商学部教授
    • 委員  中条 潮  慶應義塾大学 名誉教授
    • 委員  廻 洋子  敬愛大学 国際学部教授
    • 委員  峯口 秀喜 ANAホールディングス グループ経営戦略室経営企画部長
    • 委員  松井 收  ANA総合研究所 価値創り事業部長(ていくおふ編集長)

審査委員長講評

今回募集した懸賞論文では、わが国の航空産業、地方活性化、観光産業といったテーマにおけるオリジナリティーのある斬新な提言やアイデア、「これからの10年の発展に資する自らの研究成果」、あるいは「事業における自らの新しい取り組みの成果」をお願いしておりましたが、上記のとおり全部で30件の応募をいただきました。募集要項に鑑み審査のポイントは、独創性(オリジナリティー、斬新さ)、有効性(課題に対する解として機能すると考えられるか)、信頼性(実現可能であることが十分なデータによりサポートされているか)、完成度(論文としてかたちを成しているか)の4点におきました。

審査委員会の結果、採点のすべてのポイントにおいて高い評価を得たものがなかったため、残念ながら最優秀賞は該当作なしといたしました。

最終選考に残った諸作品に対しては、委員から、「実現可能ではあると思われるが内容の充実度が今一つ」「面白いが実現可能性を示すデータが不十分」「論文のかたちは整っているが実用性の点で共感しにくい」「興味深いが過去あちこちで発表されておりもはや独創的とは言いにくい」などそれぞれ一長一短の評価が示されました。そのうえでさらに議論を詰めた結果、「水上機による地方創生ネットワーク構想」を優秀賞といたしました。論文中で収支の計算がされていないなど、日本にこのモデルを持ち込んだ場合の有用性を裏付けるデータが十分とは言えないものの、「ていくおふ」の読者にもっとも興味深く読んでもらえそうだという点で意見の一致が得られました。

次に「ご当地グルメの店舗配置と観光地域活性化」を佳作としました。完成度の点で優秀賞には及ばず、特に計量分析の目的や方法論についての説明が不足している等の指摘があったものの、アイデアとしては面白いとする支持も多かった作品です。

このほか入選には至らなかったものの、スマートフォンのアプリを活用して観光情報を発信する新しい取り組みについて論じた「日光発:興味をそそる観光のための地元発信情報プラットフォーム」(平松裕子様)、また日本におけるDMOの成功には組織マネジメントの適正化が必要であることを論じた「地方創生に寄与する観光行政とDMOによる観光地経営のイノベーション」(高橋一夫様)はそれぞれ推す声があったことを記しておきます。

末尾に、お寄せいただいた全論文のタイトルを記して、応募いただいたみなさまへのお礼に代えたいと思います。まことにありがとうございました。

岡田 晃

「関西国際空港にみるインバウンド、LCC、コンセッション効果」、「混雑空港を頂く複数空港圏の需要マネジメント」、「イン&アウトバウンド家族旅の推進とそれを促す観光教育の展開」、「JR北海道を活用したコードシェアー運航によるネットワークの拡張」、「京都の奥座敷と流氷観光を結んだ路線の可能性~オホーツクカシスロードとドローン~」、「市場に任せる路線ネットワーク選択:成功と失敗」、「航空産業は誰のためにあるのか?~民事訴訟制度における目的論を手掛かりに~」、「2030年に訪日外国人旅行者数6000万人到達に向けて~地方への外国人旅行者誘客の必要性と有効性について~」、「日本のカントリー・ブランドの戦略的発信~今後10年の訪日外国人増加を通じた世界秩序の安定化への回帰~」、「IT活用を縦糸に、地方フライトを横糸に、地方の未来を紡ぐ」、「日光発:興味をそそる観光のための地元発信情報プラットフォーム」、「航空機と環境対策」、「地域創生と航空ネットワーク」、「大学生の旅行機会増加~LCCは旅行業界の希望となりうるか~」、「航空産業の経営効率化とその経済波及便益の計測」、「我が国におけるLCC発展の課題と展望-より便利なLCCネットワークの拡充を目指して-」、「「西郷どん効果」を持続させるためには」、「ホスピタリティと航空産業」、「インバウンドを地方へ~SNS型のファムトリップの活用~」、「小規模市町村の結婚支援施策に関する研究―出逢いツーリズムの可能性―」、「知識労働に関する交流発信による地域活性化」、「3.11復興・オリンピック後の新たな社会システムの構築をめざして 水上機による地方創生ネットワーク構想」、「人口減少社会における「地方空港」を活かした地域戦略について」、「ご当地グルメの店舗配置と観光地域活性化」、「地方空港の広域連携から考える観光戦略-南紀白浜空港を例として-」、「海外旅行先としての国の魅力を上手く伝えるには?―パーソナリティ尺度を用いた国家ブランドの分析枠組―」、「鹿児島県でのテーマパークの運営は可能か」、「地方創生に寄与する観光行政とDMOによる観光地経営のイノベーション」、「観光産業に英語で従事する人材の育成に向けて― 観光言語学としてのアプローチ」、「佐賀始め北九州域3空港で福岡24時間化支援」
(受付順)