2014-16年度ANAグループ中期経営戦略の解説

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収入・利益計画

早期に営業利益1,000億円レベルに回帰するとともに、トップラインの成長を利益の拡大に結び付けていきます。

 2013年度は増収減益決算となり、前期まで2期続いていた営業利益の過去最高益の更新は、いったん足踏みを余儀なくされました。しかしながら、最終的には第2四半期決算時点での修正計画から、利益の上積みを図ることができました。2014年度以降は国際線事業の拡大をビジネスチャンスに結び付けるとともに、改めて、コスト構造改革の深堀りに取り組み、トップラインの成長を着実に収益に結び付けていく方針です。

 本経営戦略における営業利益目標は、2014年度の850億円をステップとして、2015年度に1,100億円、2016年度に1,300億円としました。本経営戦略の期間中に、改めて過去最高益の更新を目指す計画です。これらの利益目標はグループとして持続的な成長を続けるために十分なフリー・キャッシュ・フローを確保し、株式市場からの期待に応えるために必要な利益水準であると考えています。

設備投資・キャッシュ・フロー計画

フリー・キャッシュ・フローを確保して財務の健全性を維持しながら、中長期的な成長投資を継続します。

 2014年3月末に、2027年度までにわたり受領する計70機の航空機調達を決定しました。中期的な成長のための過去にない規模の大型投資となりますが、既存の投資計画と合わせた毎期の設備投資額の平準化とフリー・キャッシュ・フローの確保は可能な計画となっています。必要資金については、着実な営業キャッシュ・フローの計上で対応することを基本に、適正な財務レバレッジを意識しながら一部は銀行借り入れなどで賄っていく方針です。また、収益ドメインの拡大・多様化を目指すための戦略投資については、2012年の公募増資で得た資金を活用し、機動的に実行できる態勢が整っています。成長機会を逸することなく、経営判断を下していきます。

経営財務指標と株主還元

「中期価値創造目標」として、営業利益1,500億円~、ROA8%~、ROE10%~を目指します。

 当社グループでは、かねてから中期的な価値創造目標(営業利益1,500億円~、ROA8%~、ROE10%~)を掲げ、これらの実現に向けて努力してまいりました。しかし、円安シフトによる燃油費の増加などにより、本経営戦略で策定した2016年度の利益計画水準では、依然としてこれらの中期目標に到達できませんが、概ね視野にとらえることができる見通しです。また、2012年の公募増資とその後の着実な利益の積み重ねにより、バランスシートの健全性を確保しながら、今後の成長戦略を可能とする財務体質になりました。持続的な成長を追求し、企業価値を高めていくことにより、最大の経営課題である株主還元について、さらなる充実を実現できる状態につなげていきます。