【お詫び】2016年3月22日の国内線システム障害に関して
3月22日(火)、午前8時20分頃、弊社国内線システムの不具合により、弊社就航の国内空港での搭乗手続き、予約・販売などが出来ない状況になりました。
お客様ならびに関係する皆様に多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしたことを改めてお詫び申し上げます。
本事象における原因究明ならびに再発防止策に関して、外部機関も交えた弊社内プロジェクトを進めてきており、今般その内容を取りまとめましたので、ご報告いたします。
1.本事象の原因と対策
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①原因
国内旅客システムのデータベースサーバーを正常に稼働させるためのデーターベースサーバー間の同期をとるネットワーク中継機に機器故障が発生し、相互に通信できなくなったデータベースサーバーが連鎖的に停止しました。かつ故障したネットワーク中継機は、故障時に発する異常アラームを発しなかったため、予備機への自動切り替えが行われず、当該箇所の異常に気付くことができませんでした。 -
②対策
故障したネットワーク中継機(バックアップ機も含む)の交換を実施しました。
また、今回と同様の事象(中継機の故障)が再発した際に、システム検知を行い、直ちにネットワーク中継機を予備機に切り替える改善を行いました。
2.今後に向けて
システム不具合時のお客様への情報発信ならびに運航便の維持などに関して、以下のとおり追加対策も実施してまいります。
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①システム障害発生時に、お客様に対して弊社便の運航や空港サービス等の状況を迅速かつ正確に情報提供すべく、発信内容の整備ならびに発信媒体の改善を行い、情報発信機能を強化してまいります。
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②システム障害発生時の運航ダイヤ回復やお客様へのご案内等が円滑に実施できるように、障害発生を想定した演習を強化してまいります。
※上記に加えて、2016年度末を目途に、データベースサーバーの構成変更ならびに1台あたりのサーバー容量の増強を行い、システムの処理性能を向上させます。
なお、本事象を受けて、不具合が生じることにより大規模な欠航や遅延に直接結びつくリスクが高い全ての当社システムの総点検を実施し、緊急対応を要する問題点は検出されなかったことも、併せてご報告を申し上げます。
2016年6月22日
全日本空輸株式会社
代表取締役社長
篠辺 修