2018年ANAグループ年始式 グループCEO年頭挨拶(骨子)

第17‐019号
2018年1月4日

『足元をしっかり固め、安全とサービス品質を確固たるものに。
そして、未来を見よう!』

ANAホールディングスCEO 片野坂真哉


 年頭にあたりひと言ご挨拶申し上げます。

 昨年を振り返りますと、世界は、トランプ政権のアメリカ第一主義、台頭する中国、英国のEU離脱交渉、ASEAN50周年等の動きの中、保護主義と開かれた公平公正な貿易主義のせめぎ合い、北朝鮮のミサイルや頻発するテロなど、世界の政治経済の動きから目が離せない一年となりました。

 我が国は社会全体で人手不足が深刻化し、時間外労働抑制等の働き方改革や生産性の向上が議論される中、日本企業の好業績に伴う株式相場の上昇や、デフレ脱却を目指す成長戦略と日銀の金融緩和政策が継続されています。
 このような経済情勢の下、ANAグループは、国内・国際線旅客事業、国際線貨物事業を中心に、旺盛な需要にも支えられ、決算においては最高益の更新が続いています。

 私は昨年の年頭にあたり、これからの2年間は、「安全と品質の総点検」期間と宣言しましたが、フルサービスキャリア、またLCCにおいても不安全事象を発生させ、お客様にご迷惑とご心配をおかけしました。
 その一方で、明るい話題も多数ありました。メキシコ、武漢への新規路線就航、中国線定期便就航30周年、Peachの連結化等に加えて、5年連続SKYTRAX5スター・バリアフリーユニバーサルデザイン推進功労者表彰における内閣総理大臣表彰・社員S-Booster2017大賞の受賞など、ANAグループの力が発揮された一年でもありました。

 いよいよ2018年の幕が開けました。世界は、米国・欧州・中国・アジアそして日本いずれの地域においても、世界同時成長期にあると言われています。そうした機を的確にとらえ、社員の活力を最大限に引き出し、成長投資を続けます。その成長へのビジョンを取りまとめた、「2018~2022年度 新中期経営戦略」を近く発表いたします。
 新中期経営戦略の期間中においては、エアバス380型機のハワイ線就航や、総合トレー二ングセンターの新設、政府専用機のハンドリングが開始され、2020年にはいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。羽田・成田の首都圏空港容量の拡大も予定されており、次世代大型機ボーイング777-9X型機、三菱リージョナルジェット(MRJ)等の新機材の導入により成長を加速させていきます。

そして新中期経営戦略は、2022年度までの5年にわたる世界や我が国の社会変化を見据えた内容となっています。

  • 戦略の3つの柱は、以下の通りです。
  • ① エアライン収益基盤の拡充
  • ② 既存事業の選択と集中
  • ③ イノベーションの活用による商品・サービスの刷新と人財育成

 2019年には、新たな年号への改元が予定されています。人生100年時代の到来や訪日外国人6,000万人の時代を迎えます。私たちANAグループは、高齢者やお体の不自由な方々にも心地よく、また世界中のお客様にもフレンドリーに航空機をご利用いただけるようなユニバーサルなサービスを追求していきます。
 また、ミレニアル世代は、次々に世の中に出現する新たなテクノロジーを自在に使いこなし、金融サービスや社会生活を新しい価値観でエンジョイしていくと言われており、これに対応するために、ANAグループでもマーケティングから顧客接点のあらゆる場面において、AIやICT技術を活用した新しいアプローチを展開していきます。

 一方、新たな顧客ニーズにしっかりと向き合うため、私たちANAグループの社員の働き方においては、男女ともに育児と仕事を両立させ、時間外労働を抑制しワークライフバランスのとれた効率的な仕事の進め方が求められています。

 こうした新しい未来を見据え、ANAグループの経営ビジョンにある「世界のリーディングエアライングループ」になるために、今年は何をすべきでしょうか?
 グループ経営理念の冒頭にその答えはあります。
 「安心と信頼を基礎に」
 昨年発生した不祥事やオペレーションでの不安全事象等への対応や対策を役職員が一丸となって取り組み、信頼を回復し、足元をしっかりと固めるべき時です。

 2018年の経営の目標を一文字で表すとすれば、「A」です。
 「A」はトランプカードではエースです。「追いつけ、追い越せ」の精神に立ち返り、安全においてもサービス品質においても、あらためて、一番を実現しましょう。健康診断の「A」でもあります。いきいきとした社員の健康作りを目指す健康経営を進めます。
 何より、「A」はANAグループのシンボルです。
 ANAグループのコーポレートブランドにおける「あんしん、あったか、あかるく元気!」を全てのお客様やステークホルダーの方々に感じていただき、夢にあふれる未来に貢献していくために、今年こそ、社員一人ひとりが技能・技量を磨いて、「A(エース)」を目指しましょう。

 最後になりましたが、どんな時代を迎えても我々の事業の根幹は、安全です。
 今年も安全を守り、サービス品質を磨き、足元をしっかりと固めた上で未来をしっかりと見ていきましょう。

以上

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