キャリア
ANAでは運航乗務職(パイロット)養成制度を有し、その門戸を広く開いています。
入社後は知識と技倆を習得するための厳しい訓練を経て、副操縦士、機長へと一つひとつのフライトを積み重ねながらステップアップ。
長い時間をかけて、より高みを目指し続けていきます。
イントロダクション
空の入り口は、限りなく広い。
ANAのパイロットになるためにはいくつかのルートが存在しますが、その多くは自社養成パイロット。つまりANAに入社後、ゼロから訓練を積み、パイロットになる人たちです。そのため、大学や大学院で航空技術などに関する専門的な勉強を一切していなくても問題ありません。パイロットへの志と適性があれば、学部・学科を問わず、誰でも受験することができます。空の入口は、限りなく広い。大空を飛び回ることに興味のある方は、ぜひ、挑戦してみてください。
訓練
運航乗務員になるための訓練について
入社してから副操縦士になるまでの運航乗務職(自社養成パイロット)の訓練課程概要をご紹介します。
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- 地上配置
- 入社後はまずは1年〜2年程度の地上配置から始まり、全国各地のANA拠点にて、空港での旅客業務や営業業務等に携わります。社会人としての基礎とともにANA社員として必要な知識を身につけ、配属先社員との信頼関係を築き、操縦以外の業務の理解を深める狙いがあります。
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- 基礎訓練
- 運航乗務員として必要な事業用操縦士技能証明や計器飛行証明等の免許を取得し、飛行機を操縦するための基礎知識や技術を習得します。訓練同期と切磋琢磨し、運航乗務員としての基盤をつくります。
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- 副操縦士任用訓練
- ANAの副操縦士となるための訓練です。乗務する航空機の免許を取得すると共に、ANAの運航乗務員として必要な経験・知識及び能力を付与するために実施します。基礎訓練からはじまった運航乗務員になるための総仕上げの訓練です。
運航乗務員として乗務を開始した後も、
パイロットとして高い技倆を 保つために様々な訓練があります。- 機長昇格訓練
- 機長に昇格するための訓練
- 移行訓練
- 乗務を行う機種を変更するための訓練
- 定期訓練
- 運航乗務員が、その資格を維持するための訓練
- 復帰訓練
- 過去に乗務経験のある型式機への乗務を行うための訓練
- 任用訓練
- ANAの運航乗務員として乗務するため又は訓練担当教官などの資格を取得するために行う訓練
キャリアステップ
パイロットのキャリアステップ
パイロットは一つひとつのフライトで経験を積みながら、長い時間をかけて高みを目指す仕事です。様々な航空機での訓練と審査を経て、訓練生、副操縦士、機長へとステップアップしていきます。副操縦士任用後、機長になるまでは約10年。機長になったあとも、新たな機種の操縦資格の取得や後進の育成にも取り組み、パイロットとしての人間力と技倆を高め続けます。
- 機長
- 機長としてフライトの経験を積みながら、自身の技倆を磨くとともに後進の指導にもあたる。移行訓練を経て他の型式の乗務資格を取得したり、査察操縦士や教官などの業務やパイロットとしての知見を生かした採用業務などの地上業務にも従事する。60歳で付加試験に合格すると、シニア機長として継続して乗務が可能(最高65歳まで)。
- 機長昇格訓練
- シミュレーターや学科等の訓練を経て、定期運送用操縦技能証明を取得。その後、国やANAの規程を満たすための訓練・審査を経て、機長として認定される。
- 副操縦士
- ANAが就航する国内や国際線に乗務する。国際線乗務する際には必要な資格を取得するなど、乗務機種や路線によって様々な資格を取得し、日常運航の中でANA運航乗務員としての経験・知識・能力の向上を行う。
- 副操縦士 任用訓練
- ANAの副操縦士となるための訓練。乗務する航空機の免許を取得すると共に、ANAの運航乗務員として必要な経験・知識及び能力を付与するために実施する。この訓練を経てANAの正式な運航乗務員として乗務することができる。
- 地上配置
- ANAの各拠点に配属され、社会人、ANA社員としての基礎を身につける