artist's viewpoint

参加アーティストが、各自の目線で切り取った地域の風景をご紹介します。

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  • 平出の泉

    検索すると綺麗な画像が出てくるが、実際に脚を運ぶとそこまででもない、という景色が世の中にはたくさん存在すると思う。
    Instagramに限らず、現代では簡単に色調やコントラスト、彩度などが調整できるようになっているので、そういったことが起こるのだろう。
    ここ「平出の泉」もその類だと事前に聞いていたのだけれど、実際は信じられないほど美しかった。完璧な朝日の角度と紅葉の反射、そして鴨。あまりにも美しいものをみると、ちょっと怖くなる。
    水の青さから、北海道の神の子池を思い出した。この土地も石灰質だと聞くのでこういった色の反射をするのだろう。

    by 鈴木⻯一朗
    ⻑野県塩尻市宗賀867−3
  • 三嶽神社

    みどり湖へは行かないのにみどり湖駅を散策していた日。
    スナバで教えてもらったおすすめスポットのひとつ、御嶽神社へも足をのばしてみた。
    神社の境内にちょこんと手に乗るサイズのダルマがたくさん並んでいる。話に聞いていたのはこれだこれだ、ダルマみくじだ。ひとつだけ白いダルマがある。もちろん、これを選ぶしかないだろう。
    帰り道。ついに地元の方と出会い、挨拶を交わし、どこから来たの?と話が弾み、ちょっと寄っていきなよ と、なんとお茶を戴くことになった。塩尻に滞在して作品づくりのネタ探しをしていることをお話すると、親切にたくさん本を見せていただいたり、熊をとったおじいちゃんの話を聞いたり、お子さんといっしょに本を読んだりして、あっという間の時間を過ごさせていただいた。
    せっせと干し柿の準備をしている窓際には、2週間前の渋柿がならんでいる。もう甘くなっているよ、と食べさせてもらった。とても甘くて美味しかった。
    ひとりで静寂を楽しむ時間もいい。一方で、こんな風に人に親切にしていただく有り難さがとても身に沁みる、忘れられない一日になった。

    by オーハラユーコ
    長野県塩尻市中西条152−1
  • 塩尻市北小野

    宿として居させてもらってるこめはなやの尚子さんと、森を切り拓いてソーラーパネルが敷かれてるとこを見に行った。尚子さんはここがすごくすきだったから、今のようになってからは泣いちゃいそうで来れなかったって。でも俺もいるし行けるかも〜つーことでいった。
    ソーラーってエコなイメージだったけど、ここでは森の土地が安く売られてソーラーが建てられて、どこかのだれかに高く売られてるって。それで森が壊れてる。元々土地を持ってた人はご高齢で、後継者もいない。そのままでも管理できないし手放すらしい。何が正しいのか俺には分からない。けど、金持ってる奴がさらに儲けようとする感じなら、嫌だねえ。まあそんなんばっかりだね。とか東京だと言ってられるけどさ、森だよ、相手にしてるの。感覚的には分かる。
    ここはやっぱり朝が美しい。陽が出る時に霧がかかった日は必ず晴れると聞いたけど本当にそうだった。小さな駅の跨線橋が好きな感じだった。ここになにか楽しいことを起こせないかなと考えた。

    by 夏目知幸
    塩尻市北小野地区
  • リサイクル大學 カエル館 / 常光寺

    リサイクルショップを黙々と漁っていたら1979年8月に発行された塩尻の広報誌を発見。その中に塩尻の上西条地区ではその年に地元の方々でオリジナルの民謡を作ったという記事をみつけ、その民謡に俄然興味がわく。
    どうやら「上西条小唄」というタイトルの曲。公民館報の記事を作った方のお宅を訪ね、「上西条小唄」の音源のCD-Rと譜面をお借りすることができた。
    ただし1979年当時の音源はテープの劣化によりもう聴くことができなくて、どうにか残っていた譜面から昨年新たに録音しなおした音源とのこと。音が悪くたっていいし、踊りにくくてもいいから、どうしてもオリジナバージョンを聴いてみたい思いは残りますが、それでも自らの町の事を伝えていこうとその地域の名所を歌詞に入れて作られた歌が、今もこうして歌い継がれていた事を知れて良かったです。
    直接人と人を辿っていくことで、インターネットでは出会えないその土地にしかないローカルな音楽に出会える喜びってなんなんでしょうね。常光寺で改めて歌詞を読みながら、上西条で見た風景の記憶と照らし合わせると、風景の解像度が少しだけ上がるような気がします。ちょっと時間かかったけど、徐々に塩尻と自分のグルーヴがあってきたような気がする瞬間でした。

    by VIDEOTAPEMUSIC
    リサイクル大學 カエル館:塩尻市宗賀日出塩5956-1
    常光寺:塩尻市上西条675
  • 藤原印刷株式会社

    湿度55%室温25°C
    管理された印刷工場の中は不思議な色の照明で、どことなく甘苦い薬品の香りがした。
    普段当たり前に眺めて、丸めて捨ててしまうような印刷物も、こういった工程を経て生み出されていると考えを巡らせるとおもしろい。
    最新鋭のマシンの中を流れていく印刷物たち、最終的な微調整を職人の目と経験に委ねられているところに『心刷』を感じた。

    by 鈴木竜一朗
    松本市新橋7番21号
  • 妻籠宿

    木曽平沢を拠点に活動されている漆芸家のいちださんから、会った方がいい人がいる!と、数日後に妻籠宿という南木曽にある町へ連れていってくれた。そこは中山道の宿場町で、華やかな観光地というよりは慎ましいのんびりとした空気が流れる小さい町。中山道を巡っているっぽい、数人の観光客が歩いていた。
    そこで草木染をしているおばあちゃんを訪ねてお話することができた。季節に合わせて植物を採取して作品をつくっている、とても穏やかで素敵な方だった。帰りの車内で、「あんなおばあちゃんになりたいね」と二人で話し、とても満たされた日だった。ありがとうございました。
    いちださんの工房は改装中で、将来的には他の作家さんが集まったり滞在制作したりできる場にしていきたいそうだ。完成したら一作家としてその場に居たいと思う。

    by オーハラユーコ
    木曽郡南木曽町

tottoritottori

  • 鳥取民藝美術館

    朝イチで鳥取民藝美術館へ。この美術館は、鳥取の医師・吉田璋也さんが集めた美しいもの達が展示されています。吉田さんは、医師でありながら、とても美意識が高く、柳宗悦が提唱する民藝運動にも傾倒していたようです。
    住居、食器、衣服など、身の回りのもの全て、自分が美しいと思うもので揃えていくとは、なんと根気のいることでしょう。そして、とても楽しい作業でしょう。
    “美しいもの”に、理由は要らないし、どこに住む誰にだって触れることのできるものだと言われているようで、心強く感じました。

    by 近藤さくら
    鳥取県鳥取市栄町651
  • 鳥取駅前商店街/智頭街道商店街

    どこにどの商店街があるのか把握するところから!ということで、プラプラしております。
    ギャラリーショップSORAさんでは、鳥取ではよくみるアート作品、徳持耕一郎さんとイラストレーターClaraさんの展示をされていました。(2020年11月現在)
    Claraさんは、私が鳥大生の時から好きなイラストレーターさんで、大阪のイヘントで初めてご挨拶して、、、今回お会いして、鳥取のことも色々教えて下さって本当に心強い。。。
    Claraさんに教えて頂いた、智頭街道商店街にあるお煎餅屋さんへ早速行ってきました。大正9年に創業されたようで、100年たってるとのこと。ピーナッツ煎餅が一番人気らしく、私は玉子煎餅を購入したので後で頂きます!
    散策は続きます。

    by mutsumi
    ギャラリーそら& shop SORA:鳥取県鳥取市栄町658−3
    玉田や:鳥取県鳥取市川端2丁目124
  • ネオンサインが可愛い
    鳥取の飲み屋街

    鳥取の飲み屋街は幸せな亡霊たちが今日も彷徨い、飲み歩きしている、、そんなイメージです。いい街です。

    by 岡本まな
    鳥取駅周辺商店街一帯
  • 汽水空港

    在京の友人らにオススメされまくった汽水空港店主森さん。
    本のセレクトも素晴らしいく僕も友人が鳥取行くならオススメしたいなと思いました!

    by 浅井一仁
    東伯郡湯梨浜町松崎434−18
  • 鳥兼

    焼き鳥よおでん@じゃばやば!
    バター焼おにぎりおススメです。
    鳥兼

    by 田中ヒロ
    鳥取市末広温泉町711
  • 鳥取市街

    昨日、鳥取市に着きました。まず歩きながら街を散策しつつ。
    本屋さんやギャラリーなど惹きつけられる場所がすぐに目に飛び込んできました。本当は山をめがけて歩き出したつもりでしたが、とりあえず街、にフォーカスが合ってしまうというか。
    山に行くのは諦め、道に任せて学校や神社などを見て回ります。
    たぶん高校かな?外側から見て目線あたりの高さにフラットに校庭が広がっていて右側から自転車で校舎から出ていく学生や、まだ吹奏楽の練習を階段の踊り場の窓から外に見える形で練習している物や、先程のフラットな校庭と合流する形のカーブの斜面で違う行事を済ませた生徒たちが落ち合うような学校の導線、風景にやられてしまいました。
    神社もすでに暗く、その暗さの中では耳をすませてしまいがちなのは、パフォーマンスを行う時の集中とどう似ていて違うのか、考えてみたくなるような、、これは三原に行った時の島で暗くなった時間に考えたことの延長にあります。
    そういえば街の中で三原の看板を見つけ、塩尻のスナバでお世話になったことの先に昨日のすなば珈琲があるような、固有なものを探すよりもイメージの部分を交換し合うようなことを考えつつあります。

    by Aokid
    鳥取市街地

hiroshimamihara

  • 三原港

    三原港には周辺の島々へ行き来する船が停泊していました。
    雲ひとつない快晴の今日、水面に白波がキラキラと輝くさまに見惚れる。三原は海からすぐ山も見えるのだ。
    夕景の港はヤシの木の演出も相まってどこか外国を思わせます。

    by 中川淳
    広島県三原市城町3丁目1−1
  • 稲荷神社

    須波は三原駅から呉線でひと駅。車窓からは海が見えます。
    稲荷神社は堤防の外側に鳥居が立っている様が圧巻。そこからバスで安芸幸崎まで。
    造船所を横目にのどかな街をたくさん歩きました。

    by 中川淳
    広島県三原市須波1丁目1−1
  • 小佐木島

    小佐木島でパフォーマンスを行いましてその帰り、向こうからおばあさんが手を振り手前の手は僕のではなく滝さんの手です。
    人の手が手前に映り込むバイバイは珍しいなと思い思わずパシャリ。向こうのおばあさんは船が見えなくなるまで手を振っていいたような気がします。
    この人、ずっと手を振っているかもと途中で感づいて思わず自分もそれに応えるべく手を振ることにしました。
    というのもさっき島で行ったパフォーマンスの中でもどれくらいこの伸ばした手を振りおろそうかとか、どれくらいあの先を見つめていようかとか、考えた際にじゃあ手前の何かが見えなくなるまで、とかなんらかの決まりを自分の中で作ったりして過ごすことがあります。
    そのおばあさんのバイバイの中にも、そういう決まりというか意思を感じざるをえないようなスパンだったので、さっきまでパフォーマンスをやってた身としては応じなきゃって思ってやるのでした。
    また最後の方なんかは見えてるのか見えていないのか、どっちなのか分からないくらい曖昧な状態。
    そうなるともう自分の行為しかそこにないみたいな。
    途中までは応じ合っていたところから、それぞれの元へ帰るような。
    手を振っただけですがそんなことを考えてしまいました。
    結構良い小滞在だったから。

    by Aokid
    三原市鷺浦町須波
  • 「裸の島」ロケ班宿泊地

    新藤兼人監督「裸の島」ロケ班宿泊地が残っていました。佐木島の浜辺の海は透き通る緑色でした。

    by 黒川隆介
    三原市鷺浦町
  • 筆影山

    早起きをして筆影山で日の出を拝みました。
    気候条件がよく目的の海霧がブフォアーンと。
    冷え込んだ朝方、空気が徐々に暖まり冷たい水と混ざる時に起きる、まるで雲海の様なスーパー自然現象。
    瀬戸内海ならではの風景。

    by 亀十
    三原市須波
  • 佐木島

    早朝東京駅から新幹線に乗って、景色があっという間に変わっていくのをみました。
    東京の疲れもあったのか、ちょっと目をつついたら涙がでそうなくらい、窓越しの景色に圧倒されました。
    そしてあっという間に三原について、その足で佐木島に着陸。
    さぎ邸で一泊して、今日は自転車で島中を走って久々に汗をかきました。
    向かいの島にも生活が見えて、小さな島々なのにとても広く思えます。
    地域の人たちはとてもやさしくしてくれます。
    私はここが一瞬で好きになりました 明日も明後日もその先も、毎日楽しみです。

    by 浮
    三原市佐木島
  • 佐木島

    三原に来て2週間が経ちました。
    ゆったりしているようであっという間に過ぎてゆく時間の流れにただただ身を任せてました。
    一枚目の写真は佐木島の複雑な潮流が作り出す海面模様です。ウネウネきらきら。
    瀬戸内海は静かな様に見えて結構流れが強いそうで、三原のタイム感と共通するものがある気がしました。

    by Hiraparr Wilson
    三原市佐木島