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WEB限定ツアー

『航空旅行』×ANAセールス プロペラ機でゆく空中散歩日本列島横断旅行 2日間

羽田発
105,300円〜162,300円
大阪発
86,800円〜138,000円

基本ホテル利用 大人お一人様(小人同額)

  • 設定出発地:
  • 羽田発
  • 大阪(伊丹)発

ご出発の空港をお選びください。

  • 東京発
  • 大阪発

ツアーポイント

ANAのプロペラ機・ボンバルディアDHC8・Q400を乗り継ぎ、日本横断の旅!

※1エア・ドゥの機材・乗員で運航

ツアー日程

  • 現在のスケジュールとは運行時刻・機種等が変更されている場合がございます。
  • ※1 当ツアーにおいて4774/ADO74便利用時のフライトマイル・プレミアムポイントは貯まりません。
    あらかじめご了承ください。
  • ●上記出発時刻は2015年12月1日現在のもので、2016年1月の予定時刻となります。
  • ●発着時刻・便名・機種・機材・運航会社はお断りなしに変更する場合がございます。
包括旅行割引運賃の適用となります。
区間基本マイレージに対する積算比率は50%です。
機種コード一覧 詳しくはこちら
【ご案内】
当ツアーでの航空機ご利用の際、座席指定をされている場合でもスキップサービスはご利用いただけません。
自動チェックイン機または空港カウンターにて必要な手続きをお済ませのうえ、ご出発の15分前までに保安検査場を通過してください。
万一、搭乗予定便に欠航が発生した場合はご旅行を完結させることを優先とし、ご搭乗いただく便が大幅に変更になる場合がございます。

    ご出発の空港をお選びください。

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ツアーポイント

ANAのプロペラ機・ボンバルディアDHC8・Q400を乗り継ぎ、日本横断の旅!

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  • ●上記出発時刻は2015年12月1日現在のもので、2016年1月の予定時刻となります。
  • ●発着時刻・便名・機種・機材・運航会社はお断りなしに変更する場合がございます。
包括旅行割引運賃の適用となります。
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自動チェックイン機または空港カウンターにて必要な手続きをお済ませのうえ、ご出発の15分前までに保安検査場を通過してください。
万一、搭乗予定便に欠航が発生した場合はご旅行を完結させることを優先とし、ご搭乗いただく便が大幅に変更になる場合がございます。

「航空旅行」写真・記事

この写真・記事は全国主要書店にて2013年10月30日発売の「航空旅行」(イカロス出版)からの引用となります。
内容は取材当時(羽田発)のものであり、実際に当ツアーでご利用いただける便名・機材・時刻は変更になる場合がございます。
また日没・天候などにより観光が出来ない場合もございますので、あらかじめご了承ください。【雑誌取材:2013年9月27日〜9月28日】
当ツアーは出発日の前日より起算して8日前の15時までご予約可能な旅行パッケージ商品です。

プロペラ機でゆく“空中散歩”

ジェット化の波がローカル線にも押し寄せ、一時は衰退傾向が著しかったプロペラ機。 しかし、近年は性能や快適性の向上に加えて、経済性の高さが見直され徐々に 復権してきている。

ANAのネットワークでも短距離を中心にプロペラ機就航路線が増加し、 現在では九州から北海道までをプロペラ機の乗り継ぎだけで旅することも可能。
今回は各地を寄り道しながら列島を横断する1泊2日の旅へ出発だ!

写真=倉谷清文
文=佐藤言夫(航空旅行編集部)

プロペラ機の常識を変えたQ400の高速性と快適性

民間航空の世界がジェット機全盛時代を迎えて久しい。飛行時間の短い国内線でさえ、1分でも早く現地に到着したいという旅客の要望は強まるばかりで、航空会社もそれに応えるべくジェット路線を拡大してきた。ゆったりとしたプロペラ機の乗り心地は味わいがあったが、航空会社間の競争が激化する中で、速度が遅く、快適性にも劣るプロペラ機は次第に時代遅れの乗り物になっていった。

そんな流れを変えたのがボンバルディアDHC‐8‐Q400である。Q400は双発の小型ターボプロップ機DHC‐8シリーズ(通称ダッシュエイト)の発展型だが、それまでの100/200/300型からコクピットシステムなどを進化させた新世代タイプ。エンジンをパワーアップして速度性能が向上し、短距離路線ならジェット機に引けを取らない高速性を実現した。胴体も延長されて300型よりも約20人多い74人乗りとなり、現在、世界の空で活躍するプロペラ旅客機の中では最大級のキャパシティを誇る。

羽田からは787-8で出発。空港ターミナル内には東京オリンピック開催決定を祝うボードなどが目立った。

一方で、日本国内の航空事情も変わってきた。2014年3月末でジャンボ機が完全退役することにも象徴されるように、運航機材のダウンサイジングと多頻度運航化による効率化推進および利便性向上が航空会社にとって大きな課題となってきたのである。

そうした環境変化の中で、Q400のキャパシティとパフォーマンスがANAグループのネットワーク戦略にマッチした。就航路線は増え続け、現在では、西は九州、南は四国、そして東と北は北海道まで、その活躍範囲は全国に及ぶ。

いささか理屈っぽい話が長くなったが、今回はそのQ400だけを乗り継いで、九州・熊本から道東・釧路まで、日本列島横断の旅に出ようというわけである。

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駆け足ながらリムジンバスで熊本城の近くまで往復。路面電車と天守閣の熊本らしい風景を写真に収めることができた。

天下の名城を一目見たさに リムジンバスで慌ただしく往復

「プロペラ機空中散歩」の出発地である熊本空港までは、羽田発8時35分(運航時刻や機種は取材時の9月スケジュール/以下同)のANA641便を利用する。機種はボーイング787‐8だ。羽田を発つ時から空は快晴で、途中左手には富士山の姿がくっきりと見えた。9月下旬のこの時期、富士山はまだ冠雪しておらず、山体は黒々として溶岩のように武骨な印象。787の特徴の一つは従来機よりも大きな客室窓だが、こんな視程の良い日はいっそう眺めが楽しめる。まさに“787日和”だ。

641便は10時20分に熊本に到着。いよいよプロペラ機による列島横断のスタートだ。ただ、熊本から乗る伊丹行き1626便の出発まではまだ3時間以上ある。熊本城をイメージした和風の内装にリニューアルされたターミナル内でゆったりと過ごすのもいいが、せっかくはるばる九州までやってきたのだ。せめて熊本城の姿でも一目見ようと市内行きのリムジンバスに飛び乗った。城下町では、一般に市の中心部と駅が離れている。リムジンバスは熊本駅行きだが、熊本城に一番近いバス停は「通町筋」である。

築城の名人、加藤清正が築いた巨郭としてあまりにも名高い熊本城。大勢の市民や観光客で賑わう「通町筋」バス停付近からは天守閣の威容を望み、その下には路面電車が走る。熊本のほかにも、鹿児島、松山、高知、広島、岡山、富山など、路面電車の走る都市は城下町が多い。本来は直接的な関連がないはずの両者だが、天守閣をバックに走る古風な路面電車の姿を見ると、なぜかノスタルジーを覚えるのが不思議だ。

わずか30分ほどの滞在で再びリムジンバスに乗り、空港へと舞い戻る。リムジンバスの運行頻度は割と高いが、もし市内に出るのならば、飛行機に乗り遅れないようくれぐれも注意してほしい。

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オープンスポットで出発準備中のQ400。いよいよプロペラ機による列島横断のスタートだ。

快晴に恵まれた日本列島 プロペラ機旅行には絶好!

この日は全国的に抜群の天候に恵まれた。プロペラ機で旅行する上で、これは何よりのプレゼントといえる。それはなぜか?  プロペラ機はジェット機に比べて飛行高度が低く、路線や気象条件に左右されるものの、概ね2万フィート(約6100メートル)以下を飛ぶ。伊丹行きの1626便の巡航高度も1万9000フィート(約5800メートル)と機長アナウンスで案内された。飛行高度が低ければ地上の風景はより明瞭に見える。プロペラ機の旅の魅力は何より機窓の風景なのである。

眺めの良さという点ではダッシュエイト特有のメリットもある。Q400を含むDHC‐8シリーズは胴体の上に翼が付いている「高翼機」だ。飛行機に乗る際に有人カウンターで搭乗手続きをすると、旅客スタッフから「翼の上の席になりますが、よろしいでしょうか?」と尋ねられた経験がある人は多いだろう。Q400の旅ではそんな心配がない。翼の位置が窓より上であるために、どの席からも下方視界が確保されているからだ。というわけで、プロペラ機の旅、それもダッシュエイトのフライトでは、良好な気象状況が楽しみを倍増させてくれるのである。

そんなQ400のフライトの特性をCAもよく知っているのだろう。カメラマンと二人で並んで座りながらカメラをぶら下げていると、通路側の私に声を掛けてくれた。 「風景の写真をお撮りになるんですか? 機長に確認いたしますので、許可が下りれば後方の窓側席にお移りいただけます」

幸いにもこの便はそれほど混んでおらず、客室後方の一部の窓側席が空いていた。機長の確認が必要であるのは、Q400のような小型機の場合、重量バランス(ウエイト&バランス)に敏感なため、乗客が動いても飛行に問題がないかどうか判断しなければならないからである。

最近はウェブ上で座席指定できる航空会社が多く、ANAグループももちろんその例に漏れない。今回の行程の中でも、前方の席を指定しようと思ったができず、いざ搭乗してみたら希望の席が空席だった、ということがあった。そうした便はいずれも比較的空席が多い便で、ウエイト&バランスに配慮して座席指定に制限をかけていたに違いない。大型ジェット機の場合、空席が多いと乗客に人気の高い前方席ばかりが埋まっていて、後方はガラガラということが時々あるが、機種にもよるものの小型機の場合は空いていてもまんべんなく乗客が座っていたりする。そんなところに気が付くと、いつもとは違うフライトをしているようで、なおさら楽しくなる。

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阿蘇を見下ろすように旋回して上昇する1626便。噴煙を上げる火口も真下に見えた。

プロペラ機が集う伊丹 たこ焼きで大阪旅行気分に

CAの素晴らしい気遣いのおかげで、私も窓側席に座ることができた。熊本空港を離陸すると、1626便はぐるりと左旋回しながら高度を稼ぐ。真下には噴煙を上げる阿蘇山の火口がすぐ近くに見えて感激だ。

やがて針路を東に取った1626便は豊後水道を越えて四国上空へと差し掛かる。今度は瀬戸内海の風景が機窓に広がった。間もなく「左手には松山空港がご覧いただけます」とのキャビンアナウンス。実は伊丹到着の後は、1643便で松山に取って返す予定になっている。次の乗継便の目的地を空から眺めるというのはなんとも奇妙な気分だ。

吉野川の河口付近。奥には淡路島と大鳴門橋、手前には徳島空港が見えた。

四国横断中も快晴は続き、松山を過ぎた後も、高松、徳島、関空、神戸、八尾と、エンルートに近い空港がことごとく見えた。空港だけではなく、しまなみ海道、瀬戸大橋、大鳴門橋、明石海峡大橋など、本四架橋もことごとく遠望でき、瀬戸内海を遊覧飛行しているようである。伊丹に到着して降機する際には、「いい写真が撮れましたか?」とCAがニッコリと微笑みかけてくれた。
「お陰さまでいい写真が撮れました!」
ありがとう、CAさん!!

伊丹空港では約1時間の滞在時間しかないので、搭乗待合エリア内のカウンターレストランで軽食を食べることにした。出発ギリギリまで居られる立地条件が便利で、私は伊丹から飛行機に乗るたびに利用している。カレーライスがメインの店のようだが、頼むのはいつも大阪名物のたこ焼き。これを食べると「大阪へ来たなぁ」という気分になるからだ。今回のように空港から出る時間がなければ、なおさら大阪へやってきたという実感を多少なりとも味わいたい。もちろんたこ焼きを注文。

出発待合エリアのカウンターレストランでたこ焼きを注文。慌ただしい旅程ではあるものの、各地の名物を食べながら乗り継いでいくのも楽しい。

プロペラ機の就航路線が伊豆諸島行きの2路線に限られる羽田とは対照的に、伊丹はプロペラ機天国だ。騒音問題への配慮から「プロペラ機枠」まで設けられているため、プロペラ機の一大拠点となっており、ANAのネットワークの中でもQ400が最も多く集まる空港となっている。

これから飛ぶのは前述のように四国の松山。伊丹を離陸した1643便は神戸空港などを見下ろしながら山陽地方上空を西進する。わずか50分のフライトだが、カートによるドリンクサービスがしっかりと行われたのには驚いた。やがて先ほど1万9000フィート上空から眺めた瀬戸内海を今度は直下に見ながら松山空港へ着陸。この空港の滑走路は海へ突き出すように延びている。

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松山の手前で左旋回、瀬戸内海を縦断する。

全便で眺めた瀬戸内海各便で異なる海の見え方

松山到着後は道後温泉で汗でも流すか――と行きたいところだが、ここでの滞在もわずか45分。ロビー内にあるうどん屋で小腹を満たせば四国へ来たという気分くらいは味わえるだろうか。

松山からはこの日最後のフライトとなる1828便で中部(セントレア)へ向かう。離陸後はしまなみ海道を左手に見ながら高知方面へ南下を開始。熊本行きの641便を含め、「今日は全部の便で瀬戸内海を眺めているなぁ」と気付く一方、すべての便で見え方が異なるのが面白かった。それくらいこの日の視程は抜群だったともいえる。

四国を越えて紀伊半島に達し、太陽がすっかり西に傾いた頃、1828便はセントレアへファイナルアプローチ。到着後、ターミナルの展望デッキに出ると、すっかりあたりは暗くなっていた。

陽が西に傾きかけた松山空港に到着。9月下旬なのに、まだ夏のような気候だった。・宿泊したキャッスルプラザホテル。名古屋駅前にあるので交通アクセスは抜群。近くには飲食店も多く、食事をするのにも便利だ。

和風と洋風の街並みを再現したデザインがユニークなショッピングゾーン「ちょうちん横丁」と「レンガ通り」を散策したのち、この日の宿泊先である名古屋市内へと向かう。ホテルへ荷物を置いて繁華街へ繰り出してもいいのだが、熊本で城を撮ったので名古屋でも――ということで名古屋城へと足を延ばしてみた。

すでに20時を過ぎており、城内へ入ることはできなかったが、ライトアップされて夜空に浮かび上がる天守閣の真っ白な壁と金の鯱が遠目にも幻想的。1日で二つもの名城を目にすることができ、お城好きの私としては非常に満足である。

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前日に引き続き3区間でQ400のお世話になる。搭乗機の隣のスポットにも別のQ400が待機していた。

アルプス越えの絶景ルート客室からは 歓声が上がる

2日目の目的地は道東の釧路。しかし、ファーストレグは秋田行きの1837便だ。

この日も朝から抜けるような青空で、どんなに素晴らしい機窓の眺めが楽しめるのかとワクワクしながらセントレアへ向かう。というのも、1837便が飛行するのは日本アルプスを越えて日本海側へ抜けるルートで、国内線のエアルートの中でも屈指の“絶景路線”だからだ。ただし、山岳地帯のことゆえ毎回のように眺めを楽しめるというわけではなく、今日のような晴れて湿度も低そうな日はそう多くないチャンスなのである。

セントレアを離陸した1837便は、日本アルプスがそびえる北東に針路を取って巡航を開始した。私たちは左側に座っていたのだが、やがて右側の列に座っていた中高年の団体客から大きな歓声が沸く。

秋田行き1837便から見えた北アルプスの絶景。機内には観光客の歓声が上がっていた。

---中略---

あいにく右舷窓側の席に空席はなく、こちらは左側から右舷の窓越しにちらちら見える山並みを追いながらジリジリした気分になってくる。しかし、それから10分ほどたつと私たちの座っている左側にも絶景が広がってきた。先ほど右側に見えていたのは木曽山脈(中央アルプス)であったはずだが、今左側に見えているのは飛騨山脈(北アルプス)に違いない。遥か彼方には白山とおぼしき山並みや日本海まで見通せた。いったい今日の視程は何キロメートルあるのだろう!?

荒々しい山肌はまさに“大地のしわ”という言葉がふさわしく、山頂付近は万年雪なのか最近降ったものなのか、わずかに白いものがかぶさっている。湖やダムが点在するのも見え、いかにも信州らしい高原風景だ。

名古屋市内を出発したのが早朝だったので、朝食は機内で。「ANA My Choice」の「海老と貝柱のブイヤベース」を注文。

日本アルプスが後方へ過ぎ去ると今度は左手に日本海が広がった。やや平べったい佐渡島が遠くに浮かんでいる。山形県上空に入ってしばらくたつと右手に鳥海山が見えてきたようで右側の座席がざわつき出し、再びジリジリした気分に。両舷の窓側席を往ったり来たりしたいとこれほど思ったフライトは過去にない。

機窓にかじりついているうち、あっという間に1時間20分が経過し、1837便は秋田空港に着陸。スポットインすると、ちょうど隣のスポットからは787‐8、それも世界で初めて商業運航を始めたANA向けの初号機(JA801A)が、その特別塗装を陽光にきらめかせながら羽田へ出発するところだった。

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秋田を離陸すると、左手の機窓には八郎潟、岩木山、津軽半島が次々と姿を現す。

飛行機ファンを大事するキャビンクルーの心遣い

秋田では30分の滞在時間しかなく、慌ただしく新千歳行きの1831便に乗り継ぐ。要するにセントレアから飛んできた機体に再び乗るのである。秋田まで乗ってきた1837便のパイロットとCAはこの日最初のフライトであるはずだし、787‐8が出て行った後の秋田空港で他にANA機の姿は見当たらないから、クルー編成も当然同じだ。

30分前までお世話になったCAの出迎えを受けて再び機上の人になり、10時15分に出発。新千歳到着は11時20分で1時間5分の短距離路線だが、機長アナウンスによると20分も早着する見込みであるという。今回の旅では羽田発着のジェット便を含めて計8区間に搭乗したが、全便が定刻通りか早着という見事な運航状況だった。定時運航を実現するためのANAグループの努力があるのは間違いないが、めったにない好天でフライトの条件も絶好だったのだろう。

そんなわけで1831便も機窓の風景は素晴らしく、今度は山と海の両方を楽しめるものとなった。機長アナウンスでは「左手には岩木山、右手には十和田湖と八甲田山系が見えてまいります」と案内があり、竜飛岬を左に見ながら東北地方に別れを告げて津軽海峡を越えると、函館山の特徴的な姿が目に入ってきた。手前には函館空港の滑走路も見える。

ドリンクサービスが終わり、機窓風景を楽しんでいると、CAが「今日は飛行機で巡る旅をされているんですか? よろしかったら記念にどうぞ」とダッシュエイトの写真が描かれた絵葉書をくれた。

実は、今回は機内での撮影取材を予定していなかったために、私たちが取材目的で搭乗していることをクルーはご存じない。セントレア〜秋田間で私たちが乗っていたことには当然気付いていたはずで、同じ乗客が秋田〜新千歳間でも乗っているので、飛行機好きの旅行者だと見抜かれてしまったのだろう。確かに、直行便のあるセントレアから新千歳に行くのに秋田を経由する人は普通いないもんなぁ。

それにしても、前日に座席の移動を勧めてくれた熊本〜伊丹間のクルーといい今日のクルーといい、飛行機ファンを大事にしてくれる姿勢がとてもうれしい。機窓の絶景だけではなく、心に沁みるクルーの気遣いが今回の旅のもう一つの収穫であった。

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グルメなCAも御用達?新千歳空港の名物おにぎり

噴火湾の上空を順調に飛行した1831便は新千歳空港へのアプローチを開始。農地や原生林が広がる北海道らしい風景の中、北側から回り込むようにして空港上空を旋回し、予定より大幅に早く着陸した。

スポットインしてエンジンを止めると、後席に座っていた年配の老夫婦のうちご主人の方が、「あれッ? この飛行機、プロペラ機だったんだね。気付かなかった。プロペラ機だとジェット機の倍くらい時間が掛かりそうなもんだけど、そうでもないな」と東北なまりで奥さんに語りかけているのが聞こえた。

Q400はその高速性を活かしてジェット路線を継承するほどの機種。NVSと呼ばれる客室騒音・振動低減装置も装備して、快適性もジェット機のそれに近い。ちなみにQ400のQとは「Quiet(静粛性)」の略だ。

「ご老人、いまどきのプロペラ機は速度も快適性もジェット機並みですよ」

そう心の中だけで語りかけつつ、「飛行機に詳しくなければ乗っていてもジェット機と間違ってしまうほどなんだなぁ」とQ400のパフォーマンスに改めて感心させられたものである。

新千歳からは1時間35分の乗り継ぎで釧路へ。ちょうどお昼時だし、新千歳空港はレストラン街が充実しているので昼食にしてもいいのだが、6時間程度ある釧路での滞在が控えているので、ここはあえて軽めに抑えることにした。

そこで向かったのは到着ロビーの一角にある「朝市食堂」。ご存じの方も多いかもしれないが、ここは手作りおにぎりの店で、北海道らしい海産物の具がどれもおいしく、私はこの空港に来るたびに立ち寄ってしまう。

到着口から直行するとショーケースのあるカウンターの前には注文したおにぎりができるのを待っているANAのCAの一団が――。CAたちは各空港の名物を知り尽くしているから、彼女たちが訪れる店にまず間違いはない。

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機窓に広がる北海道の大地。手前は日高山脈、彼方に見えるのは石狩山地である。

観光市場で「勝手丼」に舌鼓 荘厳な釧路湿原の日没シーン

さて、熊本から乗り継いできたプロペラ機の旅も最終区間を迎えた。12時55分発釧路行きの4873便だ。そして、ありがたいことに最後の最後まで好天は続き、眼下に日高山脈、遠くには石狩山地の十勝岳や大雪山を機上から遠望できた。

やがて山岳地帯を越えるといかにも肥沃そうな十勝平野の穀倉地帯が広がり、彼方に雌阿寒岳の姿を確認できた頃、釧路空港にオンファイナル。この便も定刻の13時40分よりやや早着だった。

さて、ここまで2日間にわたって慌ただしくプロペラ機を乗り継いできたが、釧路では観光時間がある。空港ターミナルの出入口付近に掲げられていた距離早見表を見ると、釧路市街地周辺はもとより、レンタカーを借りれば、阿寒湖まで足を延ばすこともできそうだ(距離60km。時速50km換算で片道約1時間15分)。もちろん空港連絡バスも出ており、釧路駅前までは約45分でアクセスできるので、駅周辺の観光だけなら公共交通機関を使ってもいい。私たちはレンタカーで市内の観光名所「和商市場」と釧路湿原を見下ろす細岡展望台を巡ることにした。

熊本から始まったプロペラ機の乗り継ぎ旅も釧路で終了。

和商市場は60年近い歴史を持つ古い市場で、観光客にもお馴染みの釧路名所。とりわけ「勝手丼」を食べられる市場として知られる。「勝手丼」とは、まず丼に盛られた白米を購入し、市場内の鮮魚店で好きな具を選んでトッピングしていく“オリジナル海鮮丼”のこと。実は新千歳での昼食を控えめにしたのは、この「勝手丼」を美味しく食べたかったからである。

店先には、ホッケ、油カレイ、おひょう、八角、ししゃも等々、内地の店では食べられないような種類の刺身が所狭しと並んでいて、迷いに迷いながら具を選ぶ作業が楽しい。他にも鮭やカニなど新鮮な海産物が山のように売られているので、お土産探しにも苦労はない。釧路に行ったならば、ぜひ一度訪れてほしいスポットである。

「勝手丼」で腹を満たした後は細岡展望台へ。この展望台は釧路湿原を一望できるスポットとして有名で、車だけではなくJR釧網本線の釧路湿原駅から徒歩で行くこともできる。

釧路湿原の彼方の地平線に夕日が沈む。観光客たちは息を飲むようにして落日の瞬間を眺めていた。

展望台へ着いたのは日没直前の時間帯。夕日は展望台の真正面に沈もうとしている。日没シーンを写真に収めようと、三脚に一眼レフという本格装備で場所取りをしているアマチュアカメラマンも3人ほどいたくらいだから、この先の展開に期待が高まる。

猛暑の名残か、秋にもかかわらずやぶ蚊がひどく、集まった観光客たちは悲鳴を上げたり、蚊を追い払ったりといささか騒がしかったのだが、湿原をオレンジ色に染めて夕日が沈む寸前は、誰もが息を飲んだようにして声を失っていた。そんな静寂の中、どこからか丹頂鶴の独特な鳴き声が湿原を渡って聞こえてくる。

熊本城の前を汗をかきながら駆け回っていたのが前日の午前。それからプロペラ機を6区間も乗り継いだ末に見たのは、あまりにも雄大で荘厳な光景だった。「日本の国土は広く、豊かだ」――日が沈んだ後、地平線上に浮かんだグラデーションのような残照を眺めながら、そう思った。

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ホテルのご案内

    名古屋市内
    基本ホテル キャッスルプラザ

    ●洋室(1〜2名1室)バス・トイレ付き
    ●1泊食事なし
    ●名古屋駅(JR・名鉄)より徒歩約5分
    ●中部国際空港より電車で約50分

    中部国際空港
    基本ホテル コンフォートホテル中部国際空港

    ●洋室(1〜2名1室)バス・トイレ付
    ●1泊朝食付き(朝食はホテルからのサービスです)
    ●中部国際空港駅(名鉄 常滑線)より徒歩で所要時間 約3分
     中部国際空港から連絡通路で直結。徒歩約5分

    中部国際空港
    追加代金あり 中部国際空港セントレアホテル

    ●洋室(1〜2名1室)バス・トイレ付
    ●1泊朝食付
    ●中部国際空港駅(名鉄 常滑線)より徒歩で所要時間約1分
     中部国際空港から連絡通路で直結。徒歩約5分

料金・空席照会・オンライン予約はこちら

ご出発日の前日から起算して8日前の15:00まで予約可能

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旅行企画・実施ANAセールス株式会社
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