不自由はある。不可能はない

「弱点を強みに変えるにはどうしたらいいか、常に意識しています」
岩渕幸洋選手がパラ卓球に取り組むうえで大切にしていることがある。「できない」を「できる」に変えるための何かを見つけることだ。例えば、岩渕選手は左足首が曲がらないため、前後左右に動き回るのは難しい。そこで、ボールが卓球台から大きくそれる前に打ち返せるよう卓球台の近くに立つようにしたところ、高速で攻めるスタイルを獲得、それが武器になった。
この考え方は、コロナ禍でも活きた。2020年は東京大会が延期、所属チームの練習も中断したが、だからこそスポーツの価値を再認識できたと、岩渕選手は振り返る。
「いろいろな場面で不自由を感じることはあります。でも、やり方次第でできることはあるし、そこから始まるものもある。そんな僕の考えをピタリと表しているのが、パラ卓球協会の『不自由はある。不可能はない』という言葉なのです」

プロフィール

岩渕 幸洋 - Iwabuchi Koyo -

パラ卓球選手

いわぶち・こうよう
1994年生まれ、東京都出身。先天性両下肢機能障がいがある。幼い頃からスキーやゴルフ、体操、水泳とスポーツに親しみ、中学1年から卓球を始める。中学3年でパラ卓球と出会い、高校3年の2012年に国際大会初出場。2016年リオパラリンピック出場。2020年4月現在、世界ランキング3位。クラス9。協和キリン所属。

2016年2月号からスタートしたReady for takeoffは今月号が最終回です。
長期間にわたりご愛読いただきありがとうございました。
ANAはこれからも世界を舞台に挑戦する人々を応援し続けます。

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