それぞれの「悔しさ」を力に

今年2月に行われた最終予選を勝ち抜き、見事平昌大会への切符を勝ち取ったスマイルジャパン(アイスホッケー女子日本代表)。ソチ大会に続き2大会連続出場となるわけだが、ここに至るまでの道のりは、険しいものだった。


足立友里恵選手
浮田留衣選手
床秦留可選手

1998年長野大会では、開催国特権で出場したものの、世界との力の差を見せつけられ、5戦全敗。以後、3大会連続で最終予選敗退という憂き目に合う。とりわけ、2010年開催のバンクーバー行きの切符を懸けた戦いでは、出場権獲得まであと一勝と迫ったものの、ライバル中国に惜敗。勝てるはずの相手だっただけに、選手をはじめチーム関係者のショックは大きかったという。後日、この敗戦の感想を足立友里恵選手に求めると、こんな言葉で振り返った。

「あれほど悔しい想いをしたことはありません」

しかし、この黒星こそが彼女の、そしてチームの原動力になり、4年後のソチ大会出場へとつながった。ところが、そのソチ大会でスマイルジャパンはまたもや全敗し、最下位に沈んでしまう。もちろん、チーム全体が悔し涙にくれたのだが、さらに個人的に悔しい思いをした選手もいた。浮田留衣選手(FW)は、16歳(当時)にして日本代表の一員となり、最年少メンバーとして参戦したものの、出場機会はごく限られたものに留まった。床秦留可選手(FW)に至っては、最終的に代表メンバーから外され、出場機会さえ与えられなかった。

「すごく悔しかったです。その想いは今でも忘れていません」(浮田選手)

「あれ以来、ずっと『次こそは!』と思い続けて、努力してきました」(床秦留可選手)

そんな彼女たちが迎えた今シーズン。「ソチのリベンジは平昌でしか果たせない」(床亜矢可選手/DF)だけに、日本代表チームの気合は当然ながら例年以上。合宿や遠征の機会を多く設け、これまでにないほどチーム力の向上を図った。特に、4人そろって「きつかった」と口をそろえるほど、合宿のトレーニングはハードだったという。しかし、決して脱落することはなかった。彼女たちを奮い立たせていたものは、リベンジへの想いだけではない。チームメイトの存在もまた、大きな励みとなっていた。

「チームメイトの調子が上がると、その影響で自然と自分の調子も上がりますし、がんばっている姿を見ると負けられないって思うんです。おかげで、確実にパワーアップできています」(足立選手)

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