約200種類の野鳥が飛来する楽園、コムケ湖。オホーツク海と細い砂洲で区切られた汽水湖です。海、湖、山が一望できる景勝地で、秋にはサンゴソウが真っ赤に色付きます。

日本最北の海、オホーツク海。冬になると紋別の沿岸を白一色に埋めつくす流氷は、この地の雄大な景色のひとつだ。そしてその流氷を存分に楽しむ風物詩がガリンコ号である。航跡を描き、流氷をガリガリと砕きながら突き進むのだが、その迫力はまさにアトラクションに近い感覚を覚えるだろう。さらに運が良ければ氷の上で休む野生のアザラシを見ることもできるという。寒さも、時間も忘れて北の自然に触れる未知の体験を、是非味わっていただきたい。
紋別には、かつての北国のノスタルジーを垣間見れるものがいくつかある。そのひとつが1985年に廃線となった渚滑線(しょこつせん)だ。名寄本線の渚滑駅から分岐し、北見滝ノ上駅までを結んだ路線で、網走管内でハッカの生産が隆盛を極めた頃、産業・文化の動脈として活躍した鉄路である。北見滝ノ上の旧駅舎は、現在鉄道記念館となっており、当時の時刻表や運賃表、渚滑線の切符類などが展示されている。どうやら歴史に触れるだけに留まらず、どこか当時の鉄道員たちの誇りまでもが伝わってくるようだ。
朝4時過ぎの紋別港。漁船が出港の準備に追われるなか、オホーツクに朝日がゆっくりと現れる。夕焼けと見紛うほど赤く染められた光景は、漁船のシルエットと相俟って、まるで絵画のように印象的な景色が広がっている。そんな光景のなか、今日も豊かな海に進路を取り、漁船は出港する。カニ・ホタテ・ツブなど、紋別には豊富な海産物が溢れており、それら特産品を使ったかまぼこやカニの甲羅盛りなどの逸品を味わうのも、紋別の旅の醍醐味と言えよう。
※掲載している画像は全てイメージです
約200種類の野鳥が飛来する楽園、コムケ湖。オホーツク海と細い砂洲で区切られた汽水湖です。海、湖、山が一望できる景勝地で、秋にはサンゴソウが真っ赤に色付きます。