| 全日空およびエアーニッポンは、2000年度の全日空グループ事業計画を策定いたしました。 「中期経営計画」の2年目にあたる2000年度の全日空グループ事業計画の策定においては、“選択と集中”に基づき、国内線・国際線ともに路線の採算性を一層重視するとともに、需給バランスに合った効率性の高いネットワークに再編することを基本的な考え方としました。 2000年度の国内線事業計画においては、全日空・エアーニッポン間の協業化を推進し、グループ規模で需要動向に適合した効率的な路線・便数・運航ダイヤの設定をきめ細かに実施するとともに、国際線においてはコスト競争力に優れた国際線新規運航会社の運航を2000年度ウインターダイヤ期間中に開始することを計画しています。 2000年度の全日空グループ事業計画の概要は、以下の通りです。
1.事業規模 座席キロ 対前年比
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全日空 |
エアーニッポン |
全日空グループ |
| 国 内 線 |
100.5% |
106.5% |
101.1% |
| 国 際 線 |
94.8% |
97.6% |
94.8% |
| 全 線 |
98.4% |
106.3% |
98.9% |
2.機材計画
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全日空 |
エアーニッポン |
全日空グループ |
| 導 入 |
5機 |
5機 |
10機 |
| 退 役 |
4機 |
3機 |
7機 |
| 年度末機数(前年差) |
142機(+1機) |
29機(+2機) |
171機(+3機) |
2000年度中、全日空は「エアバスA321−100型機」(1機)、「ボーイング747−400型機」(1機)ならびに「ボーイング777−200型機」(3機)を、エアーニッポンは「ボボーイング737-500型機」(3機)、「ボーイング737-400型機」(1機)ならびに「DHC8−300型機」(1機)を導入します。
3.国内線事業計画 「中期経営計画」の方針にしたがい、ネットワークを再編するとともに需給バランスに合わせて稼動機材の最適化を推進することなどで競争力と収益性の向上を図ります。 また、2月1日の航空法改正に伴う自由化により、これまで以上にグループ内で効率的に路線を分担したり、運航ダイヤを設定することが可能となったことを受け、全日空とエアーニッポンは、本社事業計画部門を始めとするスタッフ部門や販売部門で、順次、協業化を推進します。 事業計画関連業務を一元的に集約・実施することで、事業計画の見直しをよりきめ細かく、スピーディーに行い、需要動向や経営環境の変化を的確に反映した効率的な路線・便数・ダイヤを設定し、全日空グループの競争力と収益性の向上に努めます。 また、期間中においても都度、以下の観点から、事業計画を柔軟かつ積極的に見直す予定です。
・ 羽田空港の発着枠増加を活用した利便性と収益性の高いネットワークの構築 ・ グループ規模での需要動向に基づく柔軟な路線・便数計画の策定とダイヤ設定 ・ 東京〜大阪間のシャトル便構想の具体化 1. 増便路線
| 1) |
羽田発着路線 【全日空】 「関西」線:+1便/日(5→6便/日: 4〜1月) 羽田空港増枠の配分が決定となり次第、羽田空港発着路線の増強を行います。 |
| 2) |
伊丹発着路線 【全日空】 「長崎」線:+1便/日(3→4便/日、4〜6月)
|
| 3) |
その他の路線 【エアーニッポン】 「福岡〜小松」線:+1便/日(2→3便/日: 6〜9月) |
2. 減便路線
| 1) |
伊丹発着路線 【全日空】 「仙台」線:▲1便/日(5→4便/日、12月〜3月) 「鹿児島」線:▲1便/日(6→5便/日、4月〜11月) |
3. 休止路線
| 1) |
【エアーニッポン】 「仙台〜旭川」線:4月から休止します。 |
4. 移管路線
| 1) |
【全日空】→【エアーニッポン】 「関西〜宮崎」線:4月から移管します。 「関西〜庄内」線:5月から移管します。 「庄内〜札幌」線:5月から移管します。 「関西〜女満別」線:7月14日からの移管を計画します。 「関西〜長崎」線:7月14日からの移管を計画します。 |
4.国際線事業計画 成田路線を中心としたビジネスネットワークの拡充、不採算路線の減便・休止等により、“選択と集中”を推し進めます。また、コスト競争力に優れた国際線新規航空会社の運航開始を2000年度ウインターダイヤ期間中に計画するとともに、スターアライアンスを活用して自社ネットワークの補完と競争力の向上を図ります。
2000年度サマーダイヤ期間(3月26日〜10月28日)における国際線事業計画の概要は以下の通りです。
なお、期間中においても都度、以下の観点から、事業計画を柔軟かつ積極的に見直す予定です。
・ 事業性を重視した路線ネットワークと効果的な接続ダイヤの構築 ・ 関西空港発着路線の再編成 ・ 国際線新規航空会社の運航開始 ・ スターアライアンス加盟各社との協力強化によるネットワークの拡充 1. 新規開設路線
| 1) |
【全日空】 「関西〜ホノルル」線:サマー期初より、7便/週で開設します。 |
2. 増便路線
| 1) |
成田発着路線 【全日空】 「ワシントン」線:+1便/週(6→7便/週: 9月〜) 「フランクフルト」線:+2便/週(4→6便/週: サマー期初〜8月) 「フランクフルト」線:+1便/週(5→6便/週: 9月〜) 「バンコク」線:+1便/週(7→8便/週: サマー期初〜6月) |
2. 乗り継ぎ利便の高いダイヤ設定
| 1) |
バンコク発着路線 【全日空】 サマー期初より、運航形態と使用機材を下表の通り変更するとともに、成田便と関西便のバンコクにおける発着がほぼ同時刻となるようダイヤを設定します。 これにより、成田/関西とデリー/クアラルンプールの間を移動されるお客様の利便を向上させるとともに、使用機材の適正化を図ります。
| 現 行 |
「成田 〜バンコク」線 |
B777(週5便) |
「成田 〜バンコク 〜デリー」線 |
B777(週2便) |
「関西 〜バンコク 〜クアラルンプール」線 |
B767(週7便) |
|
→ |
| 2000年度 |
「成田 〜バンコク」線 |
B747-400・B777(週7/8便) |
「関西 〜バンコク 〜デリー」線 |
B767(週2便) |
「関西 〜バンコク 〜クアラルンプール」線 |
B767(週5便) |
|
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4. 減便路線
| 1) |
成田発着路線 【全日空】 「サンフランシスコ」線:▲1便/週(7→6便/週: サマー期初〜6月、5→4便/週: 7〜8月、 6→5便/週: 10月) 「大連」線:▲1便/週(2→1便/週: サマー期初〜) 「香港」線:▲1便/週(8→7便/週: サマー期初〜) 「シンガポール」線:▲1便/週(6→5便/週: サマー期初〜6月、5→4便/週: 9月) |
5. 休止路線
| 1) |
【全日空】 「関西〜ヤンゴン」線:サマー期初から休止します。
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6. コードシェアによるネットワーク拡充 【全日空】
| 1) |
ユナイテッド航空 全日空運航便に接続する米国国内線のコードシェアを、4月18日より、38路線38便/日へ拡充します。(現在18路線18便/日) シカゴ発着路線 ・「ニューヨーク(ニューアーク)」線 (1便/日) ・「デトロイト」線 (1便/日) ・「アトランタ」線 (1便/日) ・「ワシントン(レーガン)」線 (1便/日) ・「ピッツバーグ」線 (1便/日) ・「ローリーダラム」線 (1便/日) ・「ニューヨーク(ラガーディア)」線 (1便/日) ・「シャーロット」線 (1便/日) ・「ミネアポリス」線 (1便/日) ・「デイトン」線 (1便/日) ・「フィラデルフィア」線 (1.5便/日) ・「ヒューストン」線 (0.5便/日) ・「ダラス」線 (1便/日) ・「バッファロー」線 (1便/日) ・「セントルイス」線 (1便/日) ・「ニューオーリンズ」線 (1便/日) ロサンゼルス発着路線 ・「サンディエゴ」線 (1便/日) ・「ヒューストン」線 (1便/日) ・「ツーソン」線 (1便/日) サンフランシスコ発着路線 ・「ポートランド」線 (1便/日)
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| 2) |
ルフトハンザ・ドイツ航空 成田発着路線 「フランクフルト」線:サマー期初より、両社が運航する全ての便(計16便/週、全日空:6便、ルフトハンザ:10便)にコードシェアを拡大します(現在10便/週)。 関西発着路線 「フランクフルト」線:サマー期初より、全日空が運航する便(2便/週)で新たにコードシェアを開始します。 フランクフルト発着路線 「ベルリン」線:サマー期初より開始します(8便/週) 「ミュンヘン」:サマー期初より開始します(8便/週) 「デュッセルドルフ」: サマー期初より開始します(8便/週) 「ハンブルグ」:サマー期初より開始します(8便/週) 「ジュネーブ」:サマー期初より開始します(7便/週) 「ウィーン」:サマー期初より開始します(7便/週) 「アムステルダム」:サマーダイヤ期間中(5月中旬頃)よりの開始を計画します(4便/週) |
上記以外にも、スターアライアンス加盟航空会社を中心にコードシェアによるネットワーク拡充を検討します。
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