NEWSANA

第12-050号
平成12年5月26日


アジア初、国際線全便に「24時間機内医療体制」を導入!!!
〜米国MedAire社と提携し、急病人への医療アドバイスを無線で受けるなど、24時間365日、国際線における機内の医療体制を充実させます!!!〜   


 全日空では、本日5月26日(金)、米国アリゾナ州フェニックスにおいて、当社国際線全便(*1)における「24時間機内医療体制」について米国MedAire社(www.medaire.com)と契約し、6月15日(木)より、同体制の運用を開始いたします。MedAire社との契約ならびに同体制の本格運用は、アジアの航空会社としては当社が初めてです。

 「24時間機内医療体制」とは、機内で急病人が発生した場合、必要に応じて、米国アリゾナ州フェニックスにあるMedAire社と機内より無線などで交信し、急病人の症状に合わせた適切な医療アドバイス(*2)を、24時間365日、世界中どこを飛行していても受けることができるものです。
 また、急病人の症状により緊急着陸の必要性が生じた場合には、同じく無線連絡により、急病人の症状にあわせた医療施設(設備)の整った空港(地域)情報の提供を受け、緊急着陸に適切な空港を選別することができます。
 MedAire社の提供する「24時間機内医療体制」サービスは「MedLink」と呼ばれ、同社は1986年の創立以来、航空医療分野における先鋭的なサービスを、十数年にわたって提供してきた実績を誇ります。英国航空、コンチネンタル航空、バージン・アトランティック航空など世界で約20社の航空会社も「MedLink」を利用しており、同社はこの分野において大変信頼性の高い会社です。

 従来より実施している機内での救急看護(応急処置)や、機内に乗り合わせた医師などの協力による医療措置に加え、MedAire社からの医療アドバイスに基づいた処置を施すことができる体制を整備したことにより、機内において迅速かつ確実に応急処置が施され、お客様および当社にとりましても、非常に大きな効果が期待できると考えております。全日空では、安全運航はもちろんのこと、機内においても、より安心な空の旅を提供してまいります。

*1 自社機材運航便のみ
*2 MedAire社の通信室は、フェニックスの病院内にあり、Communication Specialist と呼ばれる通信担当者が24時間体制のシフト勤務で、機内からの緊急通信に対応している。Communication Specialistは急病人の状態を確認し、MedAire社に所属する航空医学の知識を持った医師を交えながら、適切な医療アドバイスを与える(通訳を含め、全者同時通話が可能)。尚、MedAire社へのアドバイスの要請については、当社乗務員の判断による。

以上