ANAでは、本日9月26日(木)、2002年12月1日(日)〜12月19日(木)ご搭乗分の、国内線3路線(羽田−福岡・宮崎・鹿児島線)の「特割」の運賃額を決定いたしました。
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●公正取引委員会からの独禁法抵触の指摘と、これについてのANAの見解
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ANAでは、2002年9月13日(金)以降、公正取引委員会より、当該3路線における当社ならびにJAL・JASのこれまでの運賃設定は、独占禁止法上の禁止事項である「私的独占」等に該当する可能性が極めて強く、同路線に就航している新規航空会社を市場から排除することにつながるおそれがあるとの指摘を受けました。 |
(2) |
ANAの運賃設定は、JAL・JASを含めた競争環境において、当社収入を確保することを目的に決定しており、過去から現在に至るまで一貫して、新規航空会社を市場から排除する意図は一切ありません。 |
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また、同路線における運賃設定は、採算を度外視した不当な水準なものでもなく、JAL・JASを含めた競合他社と公正な競争を行なってきた結果です。 |
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従って、ANAのこれまでの運賃設定は、何ら独禁法に抵触するものでないと確信しております。 |
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●公正取引委員会からの運賃水準に関する指導と、これについてのANAの見解
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ANAは、昨日、公正取引委員会より、上記の観点からの問題点指摘と併せて、当該3路線における12月ご搭乗分以降の運賃設定について、当社の自主的な運賃水準の見直しを促す指導を受けました。 |
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当該3路線におけるこれまでの運賃設定は、何ら独禁法に抵触するものでないと引き続き確信しているものの、ANAでは、公正取引委員会からの今般の指導を重く受け止めております。 |
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●12月ご搭乗分の当該3路線における運賃設定について
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ANAでは、今般の公正取引委員会の指導を契機に、当社を取り巻く競争環境の変化などを総合的に勘案し、本日9月26日(木)、当該3路線における12月1日(日)〜19日(木)ご搭乗分の「特割」の主体となる運賃額を、以下の通り決定致しました。 |
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<3路線におけるANA便「特割」の、主体となる運賃額>
路線名 |
02年12/1〜12/19ご搭乗分 |
02年11月ご搭乗分 |
羽田−福岡 |
20,000円 |
18,000円 |
羽田−宮崎 |
22,000円 |
18,500円 |
羽田−鹿児島 |
23,500円 |
19,500円 |
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●運賃水準に関する当社の考え方
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2000年4月の航空運賃実質自由化以降、お客様の利便性向上を第一義に、様々な水準に、多様な運賃選択肢をご用意してまいりました。 |
(2) |
どのような種類の運賃が、どのような水準において支持されるかは、まさしくお客様が判断されることであると認識しております。 |
(3) |
従って、今後搭乗実績などを分析し、必要に応じて運賃額の見直しを行なうことがあります。また、競合他社が今後設定する運賃額の水準により、当社の競争力が低下すると判断した場合も同様です。 |
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3路線における「特割」の、便別の具体的な運賃額は、12月1日〜19日ご搭乗分の国内線ダイヤの認可申請後(9月27日予定)、国土交通省に対し届出を行なう予定でおります。 |
以上
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