ANA ANA / ADO
共同リリース
2002年9月17日
「業務委託基本契約」を本日締結
〜コードシェア実施に合意 (2003年2月目途)〜

 北海道国際航空株式会社(本社:北海道札幌市、社長:石子 彭培、以下ADO)と、全日本空輸株式会社(本社:東京都大田区、社長:大橋 洋治、以下ANA)は、本日9月17日(火)、2社間における「業務委託基本契約」を締結し、また同時に2003年2月を目途とした国内線共同運航(コードシェア)の実施に向けて合意をいたしました。
 「業務委託基本契約」は、今後2社間で実施していく全ての業務委託の基本となる契約です。今後国内線コードシェア、ならびに本基本契約に定められた範囲内での提携を、各項目別に詳細の協議を進め、協議が整った項目よりそれぞれ個別契約を締結し、順次提携を開始して参ります。

1.提携の趣旨

 (1) ADOは、ANAとの業務提携をはじめとする事業再生諸施策により、民事再生手続による会社再建を図ります。
 (2) ADOは、「北海道の翼」として高い独自性を維持しながら、低コスト運航に基づく低運賃と、利便性の高いサービスを提供し、航空利用者と地域経済の利益拡大を目指します。
 (3) ANAは、ADOの事業継続・拡大に必要な機体整備・空港ハンドリング・販売などの各種業務について幅広く、経営資源・技術を提供致します。
 (4) 両社は、相互に独自性を維持・尊重しながら、相互の保有する経営資源を有効活用し経営の効率化を図り、提携による旅客利便の向上に努めます。

2.提携の具体的内容(予定)
 (1) コードシェア
2003年2月よりのコードシェア開始を目途としております。
ADOが運航する羽田-札幌線(6往復)に、ADO便名に加えて、ANA便名を付与するコードシェアを計画しております。
ANAが事前に半数の座席を買い取る方式(ハードブロック方式)を予定しており、お客様の利便性向上と、経営の効率化を図って参ります。
コードシェア便においても、両社が独自に運賃を設定し、独自に座席を管理して参ります。

 (2) ANAのable(エイブル、予約・発券・搭乗・精算システム)の活用
2002年12月予約・発券開始、2003年2月搭乗・精算開始を目途としております。
ADOは、予約・発券・搭乗・精算に関するシステムを、全てANAのableに切り替えます。
able内において、ANA・ADO運賃等のそれぞれの営業情報が、相互に閲覧できないよう情報を遮断し、各社の独自性を確保いたします。
ableの使用契約のある全国の旅行代理店(約800社、約6,500台設置)において、ADO便のご予約・ご購入が可能となることにより、ADOの販売ネットワークは飛躍的に拡大し、よりお客様の利便性が向上します。
システムの切り替えと併せ、お電話からのご予約受付についてもANAへ委託することにより、従来に比べ、応答時間帯の拡大や応答率の向上を図ります(2002年12月目途)。
羽田・新千歳両空港において、ADOカウンターに加え、ANAカウンター・自動チェックイン機・自動航空券発売機でもADO便の発券やチェックインが可能となり、お客様の利便性が格段に向上します(2003年2月目途)。

 (3) 航空機の整備業務
2002年10月開始を目途としております。
ADOは、ANAが約50機保有するボーイング767型機の予備エンジンや部品の共用化を図ります。
重整備・エンジン整備等の整備業務をANAに委託することにより、整備費用の効率化を図ります。

 (4) その他
ADOは、物品の共同購入や、乗務員の教育・訓練施設などの共用化を通じて、ANAの経営資源の有効活用による、コストの効率化を図って参ります(順次実施予定)。


以上

本報道資料に関するお問い合わせ先 :
  北海道国際航空株式会社 管理部 011-252-5533 (池田・七田)
  全日本空輸株式会社 広報室 03-5756-5675 (宮川・岩片)