<概況> |
(1) はじめに |
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2004年3月期は、日本経済の景気低迷や他社との競合、期初におけるイラク戦争やSARSの流行など深刻な影響をうけたものの、各種需要喚起策・運賃施策を実施するとともに、コスト削減を前倒しで強力に推進しながら収支改善に努め、経常利益334億円を計上することができました。この結果、7期ぶりの配当 (1株あたり3円)を実施する予定となりました。 |
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(2) 国内旅客 |
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国内の景気が低迷する中で、航空会社間やJR新幹線との需要獲得競争が一層激しくなりましたが、利便性の高いダイヤ設定や価格競争力のある運賃設定などで他社との差別化を図って参りました。 |
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総需要が伸び悩む中で、旅客数は前年比で95%にとどまったものの、7月からの各種運賃施策や下期から導入した座席管理システムの成果などにより単価は前年比105%と改善したため、収入はぼぼ前年並みを確保しました。 |
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(3) 国際旅客 |
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年度当初におけるイラク戦争とSARSの流行などによる大幅な需要減退があったものの、旅客減に見合った減便や機材の小型化を行うとともに、SARS終息時におけるタイムリーな復便等、需給動向に合わせた機動的な生産調整を行いました。 |
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第2四半期には、ビジネスクラス旅客数がほぼ前年並みの実績を確保した上、徐々に旅行需要も回復してきたため、旅客数が前年比で87%となったものの、単価が前年比109%に向上したことから、収入は前年比で95%となりました。 |
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(4) 貨物 |
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11月から運航を開始した東京(羽田)=札幌(千歳)間の深夜貨物定期便の設定や、中国路線を中心とした国際貨物の需要の伸びをB767−300F型機(貨物専用機)の投入などにより増収につなげた結果、国内貨物は前年と比べ23億円、国際貨物は同28億円の増収となりました。 |
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(5) その他 |
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旅行事業については、上期においてSARSの流行等の影響により海外旅行需要は大幅に減少したものの、国内旅行は通期にわたって旺盛な需要を背景として積極的な販売活動により増販に努めた結果、売上高は前年と比べ57億円の増収となりました。 |