| [1]概況 |
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当中間期においては、景気回復を背景として、ビジネス需要を中心とした旅客需要が堅調に推移しました。競争力強化に向けた各種施策により、その需要を着実にご搭乗に結びつけたこと、また運賃改定による単価の上昇などもあり、増収を確保しました。 |
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原油価格は高水準で推移しており、引き続き運航コストの削減を中心に、影響を最小限にとどめる努力を重ねていますが、燃油費が前年同期比40.9%増になったことをはじめ、費用増が増収額を上回り、営業利益は前年同期実績を下回りました。 |
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| 前中間期には、減損損失を計上したことなどから、当中間期では特別損益が改善し、当期純利益は過去最高となりました。 |
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| [2]国内線旅客事業 |
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他社の幹線への参入により競争が激化しましたが、本年4月搭乗分から全路線に導入した新運賃「旅割」の積極的なプロモーションを行うなど、個人旅行の需要喚起を図りました。 |
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「簡単・便利」をキーワードに展開を図ってきた「スマートeサービス」を新システムの導入を機にさらに進化させ、9月1日よりチェックイン不要の新しい搭乗スタイル「スキップサービス」として国内主要24空港で開始し、一層の利便性向上に努めました。 |
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| 結果として、前年の「愛・地球博」のような観光需要を喚起する要素が少ない中でも、旅客数、収入ともに前年同期実績を上回ることができました。 |
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| [3]国際線旅客事業 |
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ビジネス需要を中心とした個人需要が堅調であったことに加え、旅行需要についても中国における反日デモ等の影響を脱し、全体として好調に推移しました。 |
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ビジネス需要を着実にとらえるべく、北米線への「New Style Club ANA」導入を完了させ、一層の快適性向上にも努める一方、関西−青島、厦門線では機材の小型化を図り、需給適合を進めました。また、個人型運賃「エコ割」のプロモーションを積極的に展開しました。 |
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本年6月2日の成田空港第1ターミナルビルへの移転を機に、スターアライアンス各社が同ターミナルビルに集結することで、乗継時間を大幅に短縮させ利便性の向上を図るとともに、「簡単・便利」を目指した「スマートeサービス」やラウンジの充実などサービス向上に努めました。 |
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| 結果として、生産量(座席キロ)の伸びを上回る旅客増、収入増を確保しました。 |
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| [4]貨物事業 |
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国内線では、景気回復に伴う荷動きの増加や本年2月より増便した深夜貨物便の好調などもあり、輸送実績は堅調に推移しました。 |
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国際線では、活発な荷動きに加え、北米路線の使用機材を貨物スペースの大きいボーイング777型機へ変更したことも収入増に貢献しました。 |
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| 結果として、国内線、国際線それぞれで輸送重量、収入ともに前年同期実績を上回りました。 |
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