| [1]概況 |
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国際線旅客は、中国線の低迷や世界経済の減速に伴う欧米線のビジネス需要に陰りが見えるなかでも、増収となりました。また、アジア域内での旺盛な需要に支えられ、国際線貨物収入は好調に推移しました。 一方、国内線旅客においては、総需要の低迷と厳しい競争環境を踏まえ、さらなる収益力の向上に努めましたが、提供座席数減少もあり減収となりました。 |
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費用面では、原油市況の高騰を受けて燃油費が大幅に増加しましたが、各種のコスト抑制に努めた結果、営業費用は73億円の増加にとどまりました。 |
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| これらの結果、当期の連結経営成績は、営業利益が498億円、経常利益は395億円、四半期純利益は220億円となりました。 |
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| [2]国内線旅客事業 |
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航空需要が全般的に低迷し、競合他社や他交通機関との競争が一層激化する中、需給適合の強化や低燃費の新型機材の導入、路線ネットワークの再編を図り、収益力の向上に努めました。 |
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営業面においては、「ビシネスきっぷ」などの新運賃設定による価格競争力の強化や、夏期多客期における「旅割」設定便の大幅拡大など、プレジャー需要の喚起を図りました。 |
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| 結果として、4月の運賃改定および需要動向に応じた各種施策により旅客単価は向上しましたが、提供座席数を抑えるなかで旅客数が減少し、売上高は前年同期実績を下回りました。 |
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| [3]国際線旅客事業 |
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欧州線を中心とするビジネス需要やアジア路線のプレジャー需要が堅調に推移したものの、北米、中国路線ではサブプライムローン関連や食の安全の問題などもあり低調な展開となりました。加えて、期後半における世界経済の急激な減速により、ビジネス需要はさらに鈍化しております。 |
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このような状況の中でも、4月より開設した羽田=香港線の平均利用率が約80%と好調に推移しました。 |
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営業面においては、4月搭乗分より設定した「スーパーエコ割」が個人旅行需要を取り込み、旅客数の増加に大きく貢献しました。 |
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| 結果として、旅客数は前年同期実績をやや下回りましたが、燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)改定により旅客単価は向上したことから、売上高は前年同期実績を上回りました。 |
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| [4]貨物事業 |
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国内線は、4月から運賃体系を改定したことにより、収入単価の改善と低需要時間帯の販売が増加し、収益性が向上しました。 |
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国際線は、日本発の輸出貨物が伸び悩んだものの、アジア・中国発北米・欧州向けやアジア域内流動貨物を積極的に取り込み、北米・欧州発日本向け貨物も増加しました。さらに、国際エクスプレス事業の新会社であるオールエクスプレスの営業開始や、旅客機から改修したボーイング767型貨物専用機を世界で初めて導入するなど生産規模を拡大しました。 |
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結果として、国内線、国際線ともに輸送重量、売上高ともに前年同期実績を上回りました。 |
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