NEWS ANA

第09‐009号
2009年1月22日


日本初 LOSA導入から次のステージへ!
〜LOSAの成果を踏まえ ANAグループ 全運航会社に導入〜

 ANAグループでは、運航乗務員のヒューマンエラーへの予防的取り組みである*LOSA(Line Operations Safety Audit:日常運航便の安全モニタープログラム)を、グループの全運航会社に導入し、一層の安全性向上を図ります。

 ANAは2006年に本邦エアラインとして初めてLOSAを導入しました。300便以上のモニターを通じて判明した潜在的な不安全要素や運航乗務員のヒューマンエラーの分析を行い、運航乗務員に対する訓練内容の見直しや操作手順の改善などの対策を進め、安全性の向上を図っています。

 この度、多くの航空会社でLOSAの効果が認められていることに加え、ANAにおけるLOSA実施の効果を踏まえ、ANAグループ運航会社 全6社にもLOSAを導入することを決定しました。

 今後は、ANAのノウハウを活用しつつ、2009年1月23日から5月末までの間、米国*TLC社の教官から訓練を受けたオブザーバー(観察員)が、定期便の操縦室に搭乗してデータ収集を行います。その実施規模は約300便を計画しており、その後、データの分析を経て改善策を検討します。

 ANAグループは、「安全は経営の基盤であり、社会への責務である」との安全理念に基づき、今後とも様々な側面から安全対策を推進し、安全運航の堅持に努めて参ります。

 
 
以上
 
*  LOSAは、FAA(Federal Aviation Administration:米国連邦航空局)の支援により、1990年代に米国・テキサス大学が開発した手法で、日常の運航中に潜んでいるスレット(不安全事象)やエラーを見出し、スレット&エラーマネジメントの観点からデータを収集・分析・評価するプログラム。世界では30社以上の主要なエアラインが実施している。
*  TLC社は、米・テキサス州にある、LOSAの運営管理を行っている唯一のコンサルティング会社。
 
 
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