ANAグループでは、世界同時不況に起因する急激な経営環境の悪化に適切に対処し、2010年の首都圏空港(成田・羽田)容量拡大というビジネスチャンスを確実にとらえることにより、事業を成長軌道に乗せていくための「ANAグループ中期経営方針」をとりまとめました。 現行の「2008〜11年度中期経営戦略」では、「イノベーション」と「グローバリゼーション」という二つのキーワードを掲げ、成長分野である国際線旅客事業および貨物事業の拡大を図ってまいりました。しかし、世界同時不況による需要の急速な減退という状況に直面し、従来の計画を大幅に修正せざるを得ない状況となりました。 今般の中期経営方針では、現在の厳しい環境が今後当面の間続いていくという前提の下、事業の見直しとコスト構造の大胆な見直しによって、これを乗り切るための「2009年度緊急対策プラン」の実行に取り組むとともに、2010年に予定されている首都圏空港の容量拡大をチャンスととらえ、成長の軌道に乗せるための戦略策定を進めてまいります。 ANAグループを取り巻く環境は大きく変化しておりますが、「アジアを代表するエアライングループを目指す」というビジョンは変えることなく、安全運航の堅持を第一義として、2010年以降の大きな飛躍を目指して努力してまいります。 |