| [1]概況 |
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当第1四半期のわが国経済は、世界的な景気後退の影響による企業収益の悪化や設備投資の大幅な減少が見られ、個人消費も引き続き停滞しました。 これに加え、新型インフルエンザの発生等、更なる需要減退を招く要因が顕在化し、全事業分野において近年にない多大な影響を受け、大変厳しい経営環境となりました。 |
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費用面では、需給適合を推進してオペレーションコストを抑制するとともに、販売関連費用や人件費の削減に努めました。 |
| なお、新型インフルエンザの発生等による需要減退がもたらした減収が通期損益に与える影響を最小限に抑えるべく、第2四半期以降に「09年度緊急収支改善策」を展開してまいります。 |
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| [2]国内線旅客事業 |
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ビジネス需要が低迷していたことから、早期購入型の割引運賃「旅割」を中心とした販売促進の強化、またシニア層の需要喚起を図る「シニア空割」の新規設定など、個人向けプレジャー需要喚起を積極的に進めました。 |
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しかしながら、日本国内で新型インフルエンザが流行し始めた5月中旬以降は、旅客数の低迷が続きました。 |
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一方、需要低迷が続く中で、一部路線の休減便、需要動向に応じた機材配置の見直しの継続展開を進め、オペレーションコストの抑制を図りました。 |
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| [3]国際線旅客事業 |
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国内線同様、プレジャー需要の喚起を図るべく、4月以降の燃油特別付加運賃の値下げを先取りした早期購入型の期間限定割引運賃「エコ割春一番」の発売等、積極的な需要喚起に取り組みました。 |
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この施策により、ゴールデンウイーク期間中の旅客数は前年同期を上回りましたが、新型インフルエンザの流行に伴い、企業での出張制限や旅行のキャンセル等が継続しました。さらに、ビジネスクラスの利用減少、燃油特別付加運賃の値下げ等により、単価が下落しました。 |
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また、国際線においてもこうした事業環境における収益悪化に対する時限的対応として路線の休減便を実施するとともに機材の小型化という需給適合を推し進めました。 |
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| [4]貨物事業 |
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国内線は、輸送重量は前年同期を下回りましたが、宅配貨物は沖縄発着便を中心に堅調に推移しました。 |
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国際線は、世界的な景気後退の影響を受けて需要が伸び悩み、輸送重量は前年を下回りましたが、本年3月以降徐々に回復の動きを見せており、内需拡大策を進めている中国向け貨物は前年同期並みの輸送実績となりました。 |
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