| [1]概況 |
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昨年の金融危機に端を発した世界的景気後退に加え、5月中旬以降に日本国内で流行し始めた新型インフルエンザの影響により、非常に厳しい経営環境となりました。 |
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こうした環境下、今夏においてはグループをあげて「ANA夏の大作戦」を展開し、個人プレジャー需要の取り込みを強化しました。 |
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費用面では、2009年度経営計画、09年度緊急収支改善策を推進し、コスト削減に努めました。 |
| 各種増収、コスト削減施策に努めましたが、需要低迷、単価の下落を補うことには至らず、当期の連結経営成績は、営業損失が282億円、経常損失は415億円、四半期純損失は253億円となりました。 |
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| [2]国内線旅客事業 |
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景気後退によるビジネス需要の低迷に加え、新型インフルエンザの影響による企業の出張制限やキャンセルの発生、また競合他社や他交通機関との競争が一層熾烈化するという非常に厳しい環境におかれました。 |
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新運賃「シニア空割」の設定や「スカイメイト運賃」「旅割」の値下げによる個人旅行、また大手旅行会社との共同企画による家族向け旅行商品の設定など、プレジャー需要喚起型施策により、需要の取り込みに努めました。 |
| シルバーウイーク期間では、前年同期を15%以上上回る旅客数となりましたが、結果として、旅客数、旅客単価ともに前年実績を下回り、売上高は前年同期実績を下回りました。 |
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| [3]国際線旅客事業 |
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世界的景気後退に加え、新型インフルエンザの影響による業務渡航自粛、また海外旅行取り止めなど6月までは旅客数の低迷が続き、非常に厳しい環境となりました。 |
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国内線同様に7月より展開した「ANA夏の大作戦」では、羽田−グアムチャーター便の設定や成田−ホノルル臨時便の設定、3名様以上のグループ向けの新運賃「スーパーエコ割グループ」の設定などプレジャー需要を中心に取り込みを強化しました。 |
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また7月より中国個人観光ビザの申請受付を契機に、来日中国人旅客の需要喚起、販売強化に努めました。 |
| 結果として、8月以降の旅客数は前年実績を上回る需要回復の兆しが見られましたが、第1四半期の需要減退の影響により旅客数は前年同期実績を下回りました。加えてビジネスクラスの利用減少などにより旅客単価が下落したことから、売上高も前年同期実績を下回りました。 |
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| [4]貨物事業 |
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国内線は、宅配貨物は沖縄発着便を中心に堅調に推移しましたが、機材小型化の影響もあり、輸送重量は前年同期実績を下回りました。 |
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国際線は、中国の内需刺激策を受け、需要は本年2月を底に徐々に回復の動きを見せております。しかしながら、競争の更なる熾烈化また燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)改定などもあり、輸送重量、単価ともに前年同期実績を下回りました。 |
| 結果として、国内線、国際線ともに輸送重量、売上高ともに前年同期実績を下回りました。 |
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