[1]概況 |
・ |
当第1四半期のわが国経済は、着実に回復しつつある一方、デフレの影響等、景気下押し要因もあり、楽観視できない状況が続いております。また、欧州を中心とした海外景気の下振れ懸念や競合他社の動向等、当社を取り巻く経営環境の先行きは依然不透明な状況となっております。 |
・ |
緩やかに回復する経済状況下において、ビジネス需要は国内線・国際線とも回復基調となり、また、プレジャー需要も堅調に推移したことにより、当期の旅客数は前年を上回りました。 |
・ |
費用面では、需給適合を推進してオペレーションコストを抑制するとともに、販売関連費用や人件費の削減に努めました。 |
これらの結果、当期の連結経営成績は、営業利益が29億円、経常損失は29億円、四半期純損失は52億円となりました。 |
|
 ※1 前年同期との比較による増減率を示しております。 |
|
 ※2 各事業における営業損益はセグメント利益に該当します。 |
|
[2]国内線旅客事業 |
・ |
ビジネス需要が回復基調となったこと、「スーパー旅割」の拡充や「乗継特割」の新規設定等による潜在需要の喚起、ゴールデンウィークや週末などの高需要期における臨時便の設定や機材大型化などにより、当第1四半期における国内線旅客数は前年同期を上回りました。 |
・ |
「ANAカードファミリーマイル」の開始、「ANAマイレージクラブ モバイル会員」の新設等、ANAマイレージクラブ会員向けのサービスの充実に努めました。 |
結果として、国内線旅客収入は前期比3.5%増加の48億円の増収となりました。 |
|
 *増減率・利用率を除き、単位未満は切り捨て |
|
[3]国際線旅客事業 |
・ |
アイスランドの火山噴火やタイでの政情不安による一時的な影響があったものの、ビジネス需要を中心に顕著な回復が見られたことの他、成田=瀋陽・ホーチミン線の増便や成田=ホノルル線の機材大型化等、需要が見込める路線において供給量を拡大したことにより、当第1四半期の国際線旅客数は前年同期を大きく上回りました。 |
・ |
新たなプロダクト&サービスとして「Inspiration of Japan」の導入、拡大する中国人旅行者向けの訪日促進キャンペーンの継続実施等により、競争力強化に努めました。 |
結果として、国際線旅客収入は前期比46.2%増加の202億円の増収となりました。 |
|
 *増減率・利用率を除き、単位未満は切り捨て |
|
[4]貨物事業 |
・ |
国内線貨物につきましては、国際線への接続貨物が増加しましたが、機材小型化等に伴い貨物搭載可能スペースが減少し、加えて宅配貨物等が低調に推移したことも影響したため、当第1四半期の輸送重量は前年同期を下回りました。 |
・ |
国際線貨物につきましては、中国の景気刺激策の実施、台北・ソウル等における液晶・半導体関連部材の荷動き活発化により、中国路線、アジア路線等が好調に推移し、当第1四半期の輸送重量は前年同期を大きく上回りました。 |
結果として、国内線貨物収入はほぼ前期並みとなり、国際線貨物は増収となりました。 |
|
 *増減率・利用率を除き、単位未満は切り捨て |