NEWS ANA

第11‐012号
2011年1月21日

水素供給インフラ・燃料電池自動車の普及に向けた実証実験への参画について
〜日本初、国際線旅客サービスに燃料電池自動車を導入〜

 ANAグループでは、運輸業界初の「エコ・ファースト企業」(※1)として、また環境省が提唱する「SMART MOVEキャンペーン」(※2)の参加企業として、世界トップ水準の「環境リーディング・エアライン」を目指し、地球温暖化対策をはじめ、さまざまな環境への取り組みを行ってきました。
 この度、環境対策への取り組みへの一環として、経済産業省の「水素利用社会システム構築実証事業」(※3)のひとつである「水素ハイウェイプロジェクト」の事業者である、水素供給・利用技術研究組合(以下「HySUT」(※4))に協力し、水素供給インフラ・燃料電池自動車の本格普及に向けた実証事業の運用に参画していきます。

 燃料電池自動車は、従前の内燃機関に比べて高効率で、二酸化炭素の排出量を大きく低減することが可能な技術で、将来の低炭素社会で重要な役割を果たすものとして期待されております。今回、ANAグループでは、国際線旅客サービスの一環である、「欧米線お帰りハイヤーサービス」(※5)ならびに「早朝お迎えプラン」(※6)に、2011年1月29日(土)より順次、燃料電池自動車を導入していきます。燃料電池自動車を利用し、高速道路での長距離走行を主とした定期車両運行は、日本初の試みとなります。

 今後もANAグループは、「人にやさしい、地球にやさしい」環境リーディング・エアラインを目指し、環境保全を目的とした活動に積極的に取り組んで参ります(※7)。燃料電池自動車を利用したサービスの、皆様のご利用をお待ちしております。

※1「エコ・ファースト制度」:企業の環境保全に関する行動を促進する趣旨で、環境省が2008年4月に創設した認定制度。企業が環境大臣に対して、気球環境対策など自らの環境保全に関するする取り組みを約束し、認定を受ける。ANAグループでは、2008年11月に運輸業界では初めてエコ・ファースト企業に認定された。

※2「SMART MOVEキャンペーン」:温室効果ガス排出量25%削減に向けて環境省が提唱している、日々の移動をエコにする新たなライフスタイルの提案。
http://www.challenge25.go.jp/smartmove/

※3「水素利用社会システム構築実証事業」:経済産業省による公募事業で、水素社会の構築を目的として「二酸化炭素の排出が少ない水素製造」、「効率的な水素の輸送・貯蔵」、「効率的な水素利用」を地域全体で実証し、将来のビジネスモデルとしての検証を行うもの。

※4「水素供給・利用技術研究組合」:実証試験を通じた水素供給ビジネスの検証を事業内容とする技術研究組合。2009年7月31日設立、現在は民間企業13社が加入。(http://hysut.or.jp/index.html

※5「欧米線お帰りハイヤーサービス」:欧米路線のファーストクラス・ビジネスクラスをご利用のお客様を対象に、「お帰りハイヤーサービス」を実施しております(運行:松崎交通株式会社)。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.ana.co.jp/int/ground/access/hyer/index.html

※6「早朝お迎えプラン」:ジャカルタ線のビジネスクラスをご利用のお客様を対象に「ジャカルタ線就航キャンペーン」として、「早朝お迎えプラン」を実施しております(運行:松崎交通株式会社)。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.ana.co.jp/int/promotion/10b/jakarta/index.html

※7:今後、グループ関連企業であるイースタンエアポートモータース株式会社での燃料電池自動車の運用も検討しています。

【実証実験概要】
実施期間 1月29日(土)〜3月31日(木) ※「早朝お迎えプラン」は3月26日まで
実施内容 ANA国際線サービス「欧米線お帰りハイヤーサービス」(※4)ならびに「早朝お迎えプラン」(※5)に燃料電池自動車を導入。
導入台数 2台(トヨタFCHV-adv)
 
※利用予定燃料電池自動車の一例(トヨタFCHV-adv)      写真はイメージ
 
 
以上
 
 
(印刷をされる方はこちらをご利用ください)
水素供給インフラ・燃料電池自動車の普及に向けた実証実験への参画について