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3月11日に東北地方を襲った地震と津波は、過去に例を見ない大変大きな傷跡を残しています。この場を借りまして、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。また、被災された皆様、そのご家族の方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。そして、このような中、本日入社式を迎えることの重みを、ここに出席の全員で、深く胸に刻み、被災地の一日も早い復興に、努力を惜しまないことを誓いたいと思います。 未曾有の災害を受けて、私達は航空という公共交通を担う誇りや責任感のもと、グループで力を合わせ、必死にオペレーションを支え、今日も福島や山形に臨時便を就航させ、仙台空港の復旧に取り組んでいます。まさに、私達にしかできない使命を果たしており、皆さんにも一日も早く戦力となって、今後の復興や広く日本の為に活躍してもらいたいと思います。 昨年度、私達は「会社の存続をかけて何としても黒字化を図る」という決意のもと、グループ一丸となって経営改革に取り組んだ結果、何とか黒字決算を達成できる段階にまで漕ぎ着けました。しかしながら今回の大震災により、事態は大きく変わり、ANAグループのみならず日本経済全体が、厳しい時代を迎えることになるものと思います。 しかし、落ち込んでいては何も状況は変わりません。まずは被災地の復興に全力を上げると共に、今後、日本が復興を遂げていく中で、如何に勝ち残っていくかという、厳しい闘いに挑んでいかなければなりません。このような激動の時代に皆さんは入社されたということを肝に銘じて頂きたいと思います。 航空業界では、アジアの成長、経済のグローバル化が進む中で、オープンスカイの時代が来ており、今後、外国航空会社やLCCが続々と参入してきます。ANAグループは、この環境変化をチャンスと捉え、様々な準備をしてきました。厳しい環境ですが、これまで進めてきた準備を成果に繋げる時が来ています。経済学者のピーター・ドラッカーは「一番確実な未来予知の方法は、自らが未来自体を作り出してしまうことである。」「成功する企業というのは、『問題 problem』ではなく『チャンス』に目を向けている。」という格言を残していますが、今の私達にはまさにこの言葉が当てはまります。 ANAグループ社員は、これまで純粋な民間航空会社であることに誇りを持ち、幾多の困難を全員が、気持ちを一つにすることで乗り越えてきました。「危機において一致団結できること」これが、ANAグループのDNAであり、強みであります。グループの皆で、身体も頭も汗をかいて、この難局を乗り越え、そして未来を創っていかなければなりません。皆さんには、若々しいバイタリティーで、その原動力となって頂きたいと、期待をしております。 |
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<安全> <ANAグループの仕事とは> <CS・顧客満足> <グローバル視点> |
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「間違いや失敗を犯したことのない者は、単に無難なこと、安全なことしか、やってこなかっただけであり、優れている者ほど数えきれない間違いを犯すものである。これは常に新しいことにチャレンジしている証拠である。」という言葉があります。何もしなければ失敗はしません。新しい事、困難な事にチャレンジして、例え失敗しても、そのチャレンジ精神こそが、次に何かをもたらします。それこそが私達が期待しているものです。 「こんな人間になりたい」と高い志を持ち、様々なことに是非ともチャレンジして欲しいと思います。失敗を恐れず、恥も沢山かいて、その仕事をマスターする。突き詰めてやってみれば、将来、皆さんの人生に必ずや役に立つ、何かを得、そして成長をしているはずです。 これから日本は、過去経験したことのない厳しい時代を迎えます。その中で生き抜くには、一人ひとりが、しっかりと自分の足で立ち、何をするか考え、実行していかなければなりません。 是非一緒に、将来の日本を、そしてANAグループを創っていきましょう。 |
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以上 | |||||||
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