第9−52号 〜 関空における全日空の歩み 〜 1994年9月4日に世界初の本格的な海上空港として、関西国際空港が産声をあげて から丸三年が経ちました。この三年間における当社の運航を振りかえると、開港当初の国 際線は18便/週が74便/週(+56便)へ、国内線は30便/日が35便/日(+5便)へと 順調に拡大してきております。 特に国際線はシンガポール、ソウル、中国線を皮切りに、ブリスベン、シドニーへ、ま たヨーロッパはロンドン、ローマ、ミラノへと展開し、昨年は日本で初めて直行便を実現 させたヤンゴン線等積極的に事業の拡大を図ってまいりました。 一方国内線も、稚内をはじめ新潟、富山を開設し、国内線 ⇔ 国際線の乗り継ぎの充実を図ってまいりました。さらに9月1日からは24時間空港の機能を活用し、関西→羽田 の深夜便の就航を開始しております。 もう一つの大きな特徴として、受託外航があげられます。現在ブリティッシュ・エアウェ イズ、エア・カナダ、アンセット・オーストラリア航空等外国航空会社17社から、航空機 の整備・旅客・運航・貨物のハンドリングを委託されており、その規模は134便/週を数え るまでになっております。開港当初は5社47便/週でしたので、他社便のハンドリングへ の当社の積極的な姿勢と、当社の高い技術品質が評価されての結果といえます。 今後も国際線のネットワークの拡充を図るとともに、国内線・国際線乗り継ぎの利便性を 高めるべく努力し、お客さまにご指名いただけるエアラインをめざしていく所存でござい ます。
以 上 |
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