全日空は、7月10日(金)より、機体胴体長で世界最大のB777-300の運航を日本の航空会社で初めて開始いたします。全日空の創立45周年を記念した特別塗装が施されたB777-300は、羽田発 広島行の679便(13:45発 15:00着)でデビューを飾ります。 B777-300は、平成7年12月に日本の空にデビューしたB777-200のストレッチ型です。 B777-200よりも10.2m、B747よりも3.2m長い胴体は世界最長です。 B777-200の運航で有効性と信頼性が実証されたフライバイ・ワイヤーを始め、ウインドシアーをより早い段階で検知することのできる気象レーダーや進行方向前方にある障害物に対しても警報を発する強化型対地接近警報装置など、最新の技術を駆使した機体システムが装備されています。また、地上走行時に参考としてモニターできるよう、それぞれの車輪を後方から捉えた映像を操縦室内に表示するグランド・マニューバー・カメラが装備されています。 エンジンは、B777-200に装備されているPW4074/4077と外形寸法は同じながら、推力を増大させるための設計変更が施されたプラット・アンド・ホイットニー社製のPW4090が採用されています。なお、PW4090エンジンを装備したB777-300を運航するのは全日空が世界初です。 7月10日にデビューするJA751Aと9月に就航を開始するJA752Aの計2機のB777-300には、全日空の創立45周年を記念した特別塗装が実施されています。 「風」をテーマにコーポレート・カラーのトリトンブルーで流れるような線を描いたスペシャルペイントは、21世紀の最新鋭機として空を華麗に駆け巡るB777-300の躍動感と世界最長の機体長をより際立たせる爽やかで斬新なデザインです。 全日空は9機のB777-300を発注しており、順次、国内幹線など高需要路線へ投入していく予定です。 【参考資料】 諸元一覧
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B777-300 |
B777-200 |
B747-400D |
| 全幅(m) |
60.9 |
<- |
59.9 |
| 全長(m) |
73.9 |
63.7 |
70.7 |
| 全高(m) |
18.5 |
<- |
19.4 |
| 運航乗務員数(人) |
パイロット × 2 |
<- |
<- |
| 座席数(席) |
477(18/459) |
376(18/358) |
569(27/542) |
| 最大離陸重量(kg) |
234,000 |
202,900 |
276,900 |
| 最大着陸重量(kg) |
234,000 |
201,800 |
264,900 |
| 最大零燃料重量(kg) |
224,530 |
190,500 |
242,600 |
| 最大運用限界速度(km/h) |
940(M0.89) |
920(M0.87) |
980(M0.92) |
| 巡航速度(km/h) |
880(M0.83) |
870(M0.80) |
910(M0.85) |
| 最大運用限界高度(m) |
13,100 |
<- |
13,700 |
| 燃料タンク容量(l) |
171,160 |
117,300 |
203,000 |
| エンジン |
PW4090 |
PW4074 |
CF6-80C2-B1F |
| エンジン推力(kg)×基数 |
40,900×2 |
33,800×2 |
26,310×4 |
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