宮崎県 高千穂町 Takachiho, Miyazaki ANA FURUSATO Payment of taxes

神々の山里、高千穂の魅力そのものを届ける。ユニークな返礼品にかけた思い

高千穂のふるさと納税の返礼品のひとつは、深山幽谷の神々しい魅力そのものだ。足を運ぶだけではわからない神々のエピソードに触れられる。果たしてどういうことなのか。実際に訪れて、体験してみよう。
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高千穂町役場 財務課 工藤 久生さん

アレンジ自在! 土地のプロが懇切丁寧に、高千穂の名所をご案内

宮崎県の高千穂町は、山あいの里だ。山の斜面には棚田を望み、ここでとれる米の味は全国的にも評価が高いそう。だが、とりわけ有名なのは古事記や日本書紀の昔からの言い伝えの数々。ふるさと納税の返礼品で、たっぷりと神話の世界に浸ることができるのだとか。

「実は10年前から取り組んでいるANAとの地域再生事業から始まった試みなんです。現地の人に案内してもらって、現地の人と触れ合っていただくことが大事だと考えました」

こう語るのは、高千穂町役場 財務課の工藤久生さん。棚田でとれた絶品の米や高千穂牛などの産品に加え、高千穂町では、プロのガイドが町の見どころを案内してくれるという、一風変わった返礼品を用意しているのだ。旅程や希望に合わせて、コースのアレンジは自由自在。

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「地域によっては無償のボランティアさんに任せているところもありますが、地域の発展と雇用促進の観点から、高千穂では有償で雇われたプロのガイドがご案内しています」

ガイドになるには免許が必要。町内各地に分散する様々な見どころを案内するためには、相応の知識が求められるのだ。

「天孫降臨伝説や天岩戸伝説の舞台ですから。ほかにも、皆さんがご存じない神話や言い伝えを交えながら、名跡をガイドと一緒に回っていただいて、より深く高千穂のことを知っていただきたいと考えています。ぜひ、一度体験してください」

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高千穂町観光協会おもてなし課 佐藤 康子さん

プロのガイドと一緒に歩いてこそわかる、知られざる魅力の数々

こうして最初に訪れたのが、高千穂峡。日本の滝100選に選ばれる真名井の滝を有し、風光明媚な銘峡として知られるが、伝説に彩られた場所であることはご存じだろうか。高千穂町観光協会おもてなし課で、自身もガイドを務める佐藤康子さんがこう教えてくれた。

「神武天皇のお兄さんの三毛入野命は、日本の神話だと亡くなってるんですが、高千穂神話では生きてこの土地を治めてるんです。その際に悪さばかりしていた鬼八を退治したのですが、その鬼八が力自慢で投げ入れた石が、この鬼八の力石です」

竜神が住んでいたとされる七ツヶ池、天村雲命という神様が水種を移したとされる天真名井から水が流れると伝えられる玉垂の滝など、高千穂峡だけでも見どころは多いとか。

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「高千穂に伝わる神話でもっとも有名なのが、天岩戸伝説です」と語るのは、観光協会でガイドを行う佐藤恵美さん。続いて訪れた天岩戸神社は、いかにも厳かな佇まい。天照大神が岩戸に隠れたことにより、日本中が暗闇に染まる。嘆いた八百万の神々が、天照大神を外に出そうと試みる。−−この伝説は、あまりにも有名だ。その奥には、天安河原がある。川のせせらぎと鳥のさえずりだけが響くうっそうとした場所で、大小の石積みがそこかしこにある。

「八百万の神々が集まって、岩戸開きの相談をした場所として知られています。大小の石が数多くありまして、その石を積めば願いが叶うと信じられているんですよ」(佐藤恵美さん)

聞けば、崩れた石積みは願い事が叶った証しなのだとか。

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高千穂町観光協会おもてなし課 佐藤 恵美さん

雄大な自然と数多くの伝承が織りなす、唯一無二の高千穂の魅力

「三毛入野命が退治した鬼八ですが、魔力があって一晩で蘇り、再び悪さをします。そこで三毛入野命がもう一度退治し、頭と胴体、手足の3箇所に分けて埋めたところ、蘇ることはありませんでしたが、早霜を降らせて作物をとれなくしてしまいます。鬼八の御霊を慰めるため、毎年少女を生贄に捧げていたのですが、そんな悲しいことを繰り返してはいけないと、鬼八の好物である猪を代わりに納めたそうです。今も続く高千穂神社の神事として、旧暦の12月3日に行っています」(佐藤恵美さん)

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高千穂八十八社の総社である高千穂神社は、三毛入野命などを祭る霊験あらたかな場所。ご神木の秩父杉、敷地内の神楽殿では、一年を通してほぼ毎日、神々に奉納する神楽の舞が見られるそう。

「ちょうどこれから紅葉の美しいシーズンです。日本に数ある景勝地のなかでも、これほど由緒とパワースポットに彩られた場所は、高千穂以外にありませんよ」という工藤さんの言葉が思い出される。