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掲載日:2015.09.10

新しい旅のカタチ。五島列島・小値賀島の古民家ステイ

五島列島と聞いて、すぐに地図が頭に浮かぶ人はかなりの島旅好きでしょう。さらに小値賀島といわれても「それどこ?」というのが普通の反応。ところが人口2600人ほどの小値賀島が、今、過疎地を抱えた全国の自治体から注目されているんです。
ANAオリジナル
小さな船着き場を見守る「鮑集」は定員6人と広め。外観は古い一軒家そのままに、風情あるたたずまい

約150の島々からなる五島列島の北部に浮かぶのが周囲33kmほどの小値賀島。起伏のある島が多い五島列島のなかで、農耕に適したなだらかな地形に恵まれていることで知られ、古くから人々が暮らしていた歴史ある島です。

かつて海洋貿易の中継地として栄えた島も、今はひなびた漁村といった風情。その小さな島に、毎年2万人以上の観光客が訪れているのです。島の観光案内を担うおぢかアイランドツーリズムでは、多彩な観光オプションを用意していますが、なかでも新しい滞在スタイルとして注目されているのが古民家ステイです。

築138年の商家を改修した「鮑集」。きれいに手入れされた庭を眺めながら、広々とした和室での~んびり
ブラインドから優しい光が射し込むヒノキのお風呂。至福の時間です
古びた柱の間で存在感を放つ、シンプルなデザインのキッチン

文字通り古民家に滞在するのですが、ただ古い建物に泊まらせるわけではありません。多くの古民家再生を手掛ける東洋文化研究者のアレックス・カー氏を招き、集落のなかにある6軒の民家を細部にまでこだわって改修。築100年以上の古民家は、外観はそのままに居心地のよい空間へと生まれ変わりました。

例えば床暖房。すきま風が入る古い建物が、これでグッと快適に。寒風吹きすさぶ島の冬でも、暖かい部屋のなかでゆっくりと過ごせます。またヒノキ風呂やスタイリッシュなシステムキッチンなど水回りも清潔です。

緑豊かな庭を眺めながら好きな本を読んだり手紙を書いたり……。心からくつろげる、豊かな休日の過ごし方

「家なんだから快適じゃないといけない。暗いところは明るく、寒いところは暖かく、とにかく居心地のよさにこだわりました」と語るのはおぢかアイランドツーリズムの高砂樹史さん。

欄間や古い柱、土間といった昔ながらの建築様式を残しつつ、床から一段掘り下げたソファや窓際の座卓など、モダンな雰囲気を醸し出すくつろぎスペースに事欠かないのもポイント。集落のなかにたたずむ古民家で、本当に贅沢な時間を過せると評判です。

漁船が係留された小さな港を一望する「日月庵」。和室からは港越しに美しい日の出を眺めることも

古民家は港周辺と北部に3軒ずつ立ち2~6名の定員。もちろん1軒ずつ大きさやデザインなど雰囲気が異なります。素泊まりなのですが、島の食材をキッチンで調理するなんていうのも楽しそう。
港周辺の寿司屋や地元食材を用意した居酒屋で、地元のお客さんに交じって食事をするというのもおすすめです。

「旅に求めているものが変わってきていると感じます。観光地じゃないところに行きたいという人がいて、そこにぴったりはまったのが古民家ステイだったのでしょう」と高砂さん。
江戸時代の面影を残す集落をゆるゆる散歩して、柔らかな照明に守られた室内で落ち着いた時間を楽しむ。スケジュールに追われるような休日とは一線を画した、新しい旅のカタチといえそうです。

北部の集落に立つ定員2人の「一会庵」。島で一番美しい柿の浜海水浴場も徒歩圏内
港にほど近い路地にたたずむ先小路。ぶらぶらと笛吹郷を散策にるには最適
小値賀島の古民家

電話:0959-56-2646(おぢかアイランドツーリズム)
料金:1人1万2960円~(料金は季節や人数によって異なります。2泊目以降は1泊につき2160円引き)
URL:http://ojikajima.jp/

  • 参考/『地球の歩き方JAPAN 島旅01 五島列島』/ダイヤモンド・ビッグ社
ライター:Shotaro Takai
Photo by Shoji Matsushima and Ojika Island Tourism

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