

バカラ・ホテル&レジデンス
クリスタルガラスでその名を知られるバカラ。ルイ15世の認可を受けて、1764年にフランス東部のロレーヌ地方のバカラ村に生まれたクリスタル工房は、早くからその品質が認められ、1909年に日本の皇室からもオーダーを受けたという記録があります。有名デパートで必ずと言っていいほどショップを展開しているので、目にしたことがある方も多いでしょう。また、1999年には東京の恵比寿ガーデンプレイスにバカラのクリスタルを使った巨大なシャンデリアが登場。現在も多くの人がその輝きを一目見ようとここを訪れます。
そんなバカラが2015年、ニューヨークにオープンしたのが「バカラ・ホテル&レジデンス」。
長い歴史と格式を誇るバカラがそのフィロソフィーを表現したホテルとは一体どんなホテルなのかと、オープン当初から話題となりました。
場所は高級ブティックが建ち並ぶ五番街、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の目の前。バカラのクリスタルを象徴するような美しいファサードが目印です。

このホテルを象徴する空間といえば「グランド・サロン」でしょう。バカラのクリスタルを惜しむことなく使った巨大なシャンデリアの光が、フロアを美しく照らします。

こちらはホテルのプレステージ。メタリックと木材、ガラスと上質なファブリックなど、相反する素材を組み合わせ、唯一無二の空間にする手法はさすがのひとことです。

バー「LES BOISSONS(レ・ボワソン)」で、美しいバカラのグラスで選りすぐりのお酒を愉しんでみてはいかがでしょうか。

客室は全114室。またレジデンスが61邸あります。さすがにマンションを借りるのは難しいですが、ぜひ一度泊まってバカラの世界に身を委ねてみたいものです。
- Baccarat HOTEL&RESIDENCE
1ホテル・セントラルパーク・ニューヨーク
セントラルパークの近くに位置する「1ホテル・セントラルパーク・ニューヨーク」。都市と自然の融合とはまさにこういうことを言うのではないでしょうか。

レンガやガラス、コンクリートという人工的な素材と、植物というナチュラルな素材が絡みあい、都市ならではの有機的な空間を構築しています。入り口の向こうにあるホテル空間は、秘密の隠れ家という言葉がぴったり。

無機質な都市の空間から一転、ホテルの中はオーガニックな優しさに満ち溢れています。

客室も木目を活かした素朴な雰囲気です。窓の外には、摩天楼とセントラルパークの景色。

食事にもこだわりがあります。近隣の農家から直送された野菜はすべてオーガニック。新鮮な野菜をたっぷり使った朝食に、体中の細胞が目覚めていくようです。
日常からの逸脱と真の開放感は、遙か彼方の洋上の島にあるとは限らない。都会の中での本当の寛ぎ、それを教えてくれるのがこのホテルです。
- 1 Hotel Central Park
ザ・スタンダード
ウェスト・ヴィレッジの川沿い、ハイライン直結のホテル「ザ・スタンダード・ニューヨーク」。

宙に浮かんだような外観は、話題のミートパッキングエリアでひときわ異彩を放っています。客室の広さは決して広くはありませんが、窓が大きくとられており開放感は抜群。客室は8タイプありますが、ハドソン川や摩天楼を眺められる大きな窓は共通です。この眺めを求めてリピートする人も多いとか。

摩天楼を見下ろすホテルのバーにはセレブも殺到。予約は必須です。

毎週水曜日にはバー「Le Bain」でダンスイベントも開催され、ニューヨークの最先端のクラブシーンを肌で感じることができます。
- The Standard
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URL:http://www.standardhotels.com/new-york/properties/high-line
ホテル・アメリカーノ
メキシコ・シティに拠点を持ち、都会的で無駄のないミニマリスト・スタイルが特徴の、グルーポ・アビタがニューヨークで初めて造ったホテルが「ホテル・アメリカーノ」。メタルシェードで覆われた個性的な外観に、思わず足を止めてしまいます。

ホテルのコンセプトは“urban ryokan=都会の旅館”。その意味は、客室に足を踏み入れたときにわかります。

旅館をイメージしたという通り、木の枠に覆われたスリーピングスペースの中には布団のような寝具が置かれています。
全室に備え付けられたiPadでルームサービスを注文すると、届けられるのは“ベントー・ボックス”に詰められたお食事。メキシコ出身の建築グループが、遠いアジアの国である日本の文化を取り入れたホテルをニューヨークで展開したという事実は注目に値します。
屋上には摩天楼を眺めながら楽しめるプールとラウンジが。

こちらは朝食から深夜のバータイムまで1日中使える「バー・アメリカーノ」。陽の降り注ぐテラスで楽しめる朝食は、宿泊客以外にも評判です。

- Hotel Americano
グラマシー・パーク・ホテル
グラマシー・パークとは、ニューヨークにある私設の公園。この公園に入れるのは、年間使用料を払ってカギを付与された者だけです。ただし「グラマシー・パーク・ホテル」の宿泊客は別。ゲストにはこの公園に入る権利が与えられるのです。

周辺は19世紀から20世紀に建てられたタウンハウスが建ち並ぶ瀟洒なエリア。常にニューヨーカーのお気に入りランニングスポットの上位にランクインしています。
アロマの香りに導かれチェックインし、客室に入ると上質なベルベットやシルクに彩られた優雅な空間が広がります。青と赤という刺激的な色使いを上品にまとめあげるセンスはさすが。

ドローイングルームもこの通りグラマラスな空間。結婚式や内輪のパーティーなどもステキに演出してくれそうです。

併設のレストランは数々の賞を受賞しているイタリアン「マイアリーノ(Maialino)」。オバマ前大統領やレディー・ガガもファンだというこのホテル、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
- Gramercy Park Hotel