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    掲載日:2017.09.21

    宿からグルメまで。京都の老舗がプロデュースする意外なお店

    伝統の街・京都には歴史ある老舗が軒を連ねています。そんな老舗の中でも注目を集めているのが、これまでの形態に捉われず新しい試みに挑戦するお店。その内容は、宿からグルメまで多岐に渡りバリエーション豊か。今回は、そんな老舗プロデュースの意外なお店を紹介します。
    ANAオリジナル

    老舗漬物店×プライベートレジデンス

    部屋の主役は、バスタブ…!
    部屋の主役は、バスタブ…!

    天保年間創業(1832年~)京漬物の老舗「村上重本店」が手がける、プライベートレジデンス「Bijuu(ビジュウ)」。老舗のお漬物屋さんが宿をプロデュースというのも意外ですが、もっと驚かされるのがその美しく上質な空間づくり。「京都にある別荘に遊びに行く」感覚で過ごせる、ホテルでも旅館でもゲストハウスでもない、「我が家」の延長にある空間を提案しています。

    目の前に高瀬川が流れる「Bijuu」の外観。1階はカフェ、2階はレストラン、地下1階はギャラリー・レンタルスペースになっている
    目の前に高瀬川が流れる「Bijuu」の外観。1階はカフェ、2階はレストラン、地下1階はギャラリー・レンタルスペースになっている

    「京都を訪れた人に対してここならではの、そしてこれまでになかった新しい満足感を得られる施設を…という想いからBijuuを造りました」と、「村上重本店」若女将の村上恵理さん。

    村上さんの話によると、以前は6室のホテルを運営していたビルを現在の3室にリノベーションしたそう。ひと部屋ごとに趣の異なる寛ぎの空間を用意されており、なかでも人気なのが、リビングの中央にバスタブが備えられたスイートルーム「501」。大胆で斬新なデザインが、まるで現代アートのようです。

    デザイナーズスイートルーム「501」
    東山と高瀬川を一望!最上階5階のワンフロア(114平米)を占有するデザイナーズスイートルーム「501」。宿泊は1泊2名の利用で90,000円(税・朝食別)
    東山と高瀬川を一望!最上階5階のワンフロア(114平米)を占有するデザイナーズスイートルーム「501」。
    宿泊は1泊2名の利用で90,000円(税・朝食別)

    以前の建築様式を残しながらも、レンガや石といった現代的な素材が融合された空間は、世界各国からセレクトされたアートや季節の生花で彩られています。さて、バスタブからはどんな景色が広がるのか?それは、泊まった人だけのお楽しみ。

    朝食は別料金にて、「村上重」のお漬物がメインの和食もいただける(1人前1,800円/税別)
    朝食は別料金にて、「村上重」のお漬物がメインの和食もいただける(1人前1,800円/税別)

    長期滞在やファミリーに最適なデラックスルーム「301」や、使い勝手のよい手頃なサイズのスタンダードルーム「302」も、どれも魅力的なお部屋なので、旅のスタイルに合わせてチョイスを。憧れの「京都に別荘」気分を満喫しに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

    Bijuu

    住所:京都市下京区木屋町通四条下ル船頭町194 村上重ビル
    電話番号:075-353-0802
    URL:https://bijuu.jp/ja/(完全予約制)

    村上重本店

    URL:http://www.murakamijyuhonten.co.jp/

    西陣織の老舗×1日1組限定の宿

    壁からオーディオに至るまで、ブランドの世界観を体現。西陣織「HOSOO」が織り成す工芸建築
    壁からオーディオに至るまで、ブランドの世界観を体現。西陣織「HOSOO」が織り成す工芸建築

    元禄時代に創業した西陣織の老舗「細尾」。これまで、ディオール、シャネル、ルイ・ヴィトンなど数々のブランドとコラボレーションを展開し、西陣織の価値を世界に広めてきた開拓者が、2017年7月、1日1組限定の宿泊施設「HOSOO RESIDENCE」をオープン。

    約百年前の京町家の佇まいを残す外観。建物は戦前期から佇む京町家をフルリノベーションし、外観は伝統的な町家の意匠を遵守
    約百年前の京町家の佇まいを残す外観。建物は戦前期から佇む京町家をフルリノベーションし、外観は伝統的な町家の意匠を遵守

    ラグジュアリーブランドやホテルにテキスタイルの提供は行ってきたものの、「細尾」が建築そのものをプロデュースすることは今回が初めて。その経緯について、12代目の細尾真孝さんがこう話してくださいました。

    「このレジデンスは細尾の美意識、世界観をより深く知って頂くためのショールームとして考えております。またその背景には長く京都で培われてきた歴史、美学があります。隠れ家ではなく、隠している家―。古来から連なる美しい陰影の伝統を宿しながら滞在者をやさしく包み込むような空間は、『HOSOO RESIDENCE』のためだけに作られたインテリアやセレクトされたプロダクトで彩られています。実際に滞在し体感することで、年月と人々の手によって培われたものづくりの価値を感じて頂ければ」

    壁面の土壁が光を緩やかに拡散するベッドルーム。創業1830年以来、京都で180年以上寝具づくりを続けるイワタの寝具を使用
    壁面の土壁が光を緩やかに拡散するベッドルーム。創業1830年以来、京都で180年以上寝具づくりを続けるイワタの寝具を使用
    内装は西陣織や、飛鳥時代から伝わる版築という左官技術による土壁でコンテンポラリーな仕上げに。細部にまで目を見張る、贅沢な工芸建築になっている
    内装は西陣織や、飛鳥時代から伝わる版築という左官技術による土壁でコンテンポラリーな仕上げに。
    細部にまで目を見張る、贅沢な工芸建築になっている
    白砂利だけのミニマルな庭。白砂利が光を反射板のように拡散させ、時間の移り変わりを光によって感じることができる
    白砂利だけのミニマルな庭。白砂利が光を反射板のように拡散させ、時間の移り変わりを光によって感じることができる

    特別な体験は宿の中のみに留まらず、専用ハイヤーで普段はアクセスの難しい伝統工芸の工房、寺院、庭、茶室などを案内してもらえる、歴史ある老舗ならではのプレミアムなプランも相談可能。西陣織の老舗の世界観と、京都の文化を体感できるワンランク上のステイをお楽しみあれ。

    HOSOO RESIDENCE

    住所:京都市中京区両替町通二条上ル北小路町98-8
    宿泊:1泊2名70,000円(サービス料込み/税別)
    URL:www.hosoo-residence.com(オフィシャルウェブサイトより完全予約制)

    茶筒の老舗×カフェ

    昭和2年に建てられた市電の車庫兼事務所をリノベーションした、「Kaikado Café」の外観
    昭和2年に建てられた市電の車庫兼事務所をリノベーションした、「Kaikado Café」の外観

    明治8年創業。美しいフォルムの手作り茶筒の老舗「開化堂」が、2016年にカフェを開店しました。その背景には、「喫茶店を開くのが夢だった」という5代目の想いと、「伝統工芸品が普段使いできることを知ってもらうきっかけになって欲しい。伝統工芸品の技や道具を若い人達が触れられる場所を作りたい」という6代目の想いから、カフェオープンに至ったという素敵なエピソードが。

    開化堂の珈琲缶もインテリアの一部に。缶と同じカラーのペンダントライトもおしゃれ
    開化堂の珈琲缶もインテリアの一部に。缶と同じカラーのペンダントライトもおしゃれ

    七条にある昭和2年に竣工した車庫兼事務所だった建物をリノベーションしたお店は、高い天井と大きなガラス窓が開放的で、時間を忘れて長居したくなるような心地よさが広がります。あたたかな雰囲気の内装は、コペンハーゲンのデザインスタジオ「OeO」が担当。

    ドリンクや料理は、伝統工芸品の器やカトラリーでサーブ。手仕事の技や温もりを感じながらひと休みを
    ドリンクや料理は、伝統工芸品の器やカトラリーでサーブ。手仕事の技や温もりを感じながらひと休みを

    メニューは5代目が好きなコーヒーを、砂糖・ミルクを入れても合う味わいに。また、6代目が好きな紅茶を、京都の水に合う様にブレンド。開化堂でお客さんに出している5代目の奥様が好きな日本茶もあり、一煎目と二煎目を飲み比べられるようになっています。朝日焼のカップ&ソーサー、中川木工芸の板皿、公長齋小菅のカトラリーなど、伝統工芸品の手触りや使い心地を感じながらお茶を楽しめるのも、開化堂カフェの魅力です。

    Kaikado チーズケーキ550円。別添えのあんこ(100円)を乗せて食べてもおいしい
    Kaikado チーズケーキ550円。別添えのあんこ(100円)を乗せて食べてもおいしい

    名物のチーズケーキは、那須高原「チーズガーデン」の特注品。茶筒をイメージした丸いフォルムが愛らしく、その形と味わいに心を掴まれてしまいます。

    店内では、コーヒーの焙煎を担当する中川ワニ珈琲の珈琲缶やシュガーポットなど、開化堂製のカフェ限定商品の販売も。コーヒー、紅茶好きの方へのお土産にもおすすめです。

    Kaikado Café

    住所:京都府京都市下京区 河原町通七条上ル住吉町352
    TEL:075-353-5668
    営業時間:10:30~19:00(L.O.18:30)/木曜、第一水曜休 ※ほか、夏季休業、年末年始休業あり

    おだしの老舗×おでん専門店

    カウンターの中には、京都の『おくどさん』をイメージしたレンガ造りのおでん鍋が鎮座。個室もあり。
    カウンターの中には、京都の『おくどさん』をイメージしたレンガ造りのおでん鍋が鎮座。個室もあり。

    明治36年の創業以来“ほんまもん”のおだしを提供し続ける「うね乃」。その直営のおでん専門店「麸屋町 うね乃」が昨年9月に誕生。おだしをより身近なものに感じてもらうため、その啓蒙活動を目的として開店しました。

    「うね乃」のおだしは、添加物を一切使用していない上質天然素材。季節ごとの食材、京都ならではの野菜などに合わせて、昆布の種類や鰹節の量を調節しながらおでんタネを仕込むそう。さらに、おでんを炊いているおだしと仕上げにかけるおだしの味を変え、二段仕込みで提供するのが「麸屋町 うね乃」のこだわり。これによって、家庭のおでんでは出せない風味豊かで奥深い味を演出しています。

    「おにく」(時価)。こちらは、但馬牛のステーキをおでん仕立てにしたもの
    「おにく」(時価)。こちらは、但馬牛のステーキをおでん仕立てにしたもの

    大根、たまごなどの定番はもちろんですが、このお店を訪れたらぜひ食べたいのが「おにく」(時価)。銘柄牛の希少部位をおだしでいただく逸品で、その発想もどこか京都らしさを感じさせます。イタリアン出身のシェフによる料理も充実していて、オーソドックスなおでんから、おでん屋らしからぬ珍しい組み合わせの一品まで揃い、箸が止まらぬ献立に終始ワクワク。秋冬はおでんが恋しくなる季節。老舗のおだしの味わいに浸りつつ、ほっこり温まる夜を過ごしては?

    麸屋町 うね乃

    住所:京都市中京区麸屋町通押小路上ル尾張町225 第二ふや町ビル103
    TEL:075-213-8080
    営業時間:17:30~23:00(L.O. 22:00)/火曜休

    老舗米穀店×美容コスメ

    昔から京おんなが美容のために愛用していた「米ぬか」のコスメが評判
    昔から京おんなが美容のために愛用していた「米ぬか」のコスメが評判

    京都で昔から云われている「京おんなの長風呂」ということわざ。これは、石鹸のない時代、京女は美しい肌をより一層美しくするため天然美容成分が豊富な米ぬかで丹念に肌を磨き上げた事から生まれた比喩なのだとか。

    慶応2(1866)年から約140年以上も続く老舗米穀店「新洞食糧老舗(しんどうしょくりょうしにせ)」では、約50年前から美容用の米ぬか「京小町ぬか」を販売。米ぬかの研究に長年費やし完成したこの商品は、美しくなりたい女性たちに時代も世代も越えて支持されている、「新洞食糧老舗」のロングセラー商品です。

    「米ぬかには、肌のシミを薄くする効果があるといわれているビタミンB1・ビタミンB2、肌のアンチエイジングに良いとされるビタミンE、脂肪やたんぱく質、食物繊維が豊富に含まれています。それら天然由来の栄養成分が肌に潤いをもたらしてくれるんです」と、店主の鷲尾さん。

    小町ぬか2個、ぬか袋、ぬか保存容器、ぬか専用スプーンがパックになった「京小町セット」1,200円
    小町ぬか2個、ぬか袋、ぬか保存容器、ぬか専用スプーンがパックになった「京小町セット」1,200円

    お肌に使える白ぬかは、4回目の精米で60kgのお米から約2.5kgしか採ることができない、とても貴重なもの。さらに、人の手でふるいにかけて不純物を取り除き、手間暇かけてやっと商品が完成するのだとか。こうした昔ながらの手作業によって、変わらぬ品質を守り続けているのですね。

    「京小町ぬか」の使い方は、普段使っている洗顔料に混ぜたり、お湯で溶かしてパックしたり、そのほかにも、添加物や防腐剤など余分なものを一切加えていないので料理や入浴剤にも使えます。レトロなパッケージも味わい深く、その歴史と品質への自信を感じられます。

    「京のこまち」中1,620円(写真)、小860円。
    「京のこまち」中1,620円(写真)、小860円。

    また、「京小町ぬか」を含んだ石鹸「京のこまち」も人気。合成添加物を一切使用していない素肌と環境に優しい石けんなので、敏感肌の人でも安心して使用できます。求めやすいお値段とおしゃれなパッケージでお土産にも最適!古来から伝わる米ぬかパワーで、京美人のような美肌を目指してみてはいかがでしょうか?

    新洞食糧老舗(懐古庵)

    住所:京都市左京区新間之町仁王門上ル
    TEL:075-771-2919
    営業時間:10:00~17:00/不定休

    歴史と伝統を継承する一方で、自由な発想とセンスを武器に新たな試みを提案する老舗の数々。次に京都を旅する際の宿や食事やお土産に、ぜひ利用してみてはいかが?

    ライター:Ayano Sakai(verb)

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