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掲載日:2017.12.14

ニューウェーブと伝統が交差する、広島・尾道で心ときめく週末女子旅を

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広島県南東部に位置する尾道市。瀬戸内海(対岸の向島との間はその狭さから尾道水道と呼ばれる)に面し、古くから海運による物流の集散地として繁栄していました。「坂の街」「文学の街」「映画の街」としても全国的に知られ、現在はアニメの聖地と言われるようになっています。 
歴史ある港街ならではの落ち着いた雰囲気と、活気あふれるニューウェーブの文化。訪れるたびに新しい魅力を発見できる街を旅してみませんか?

瀬戸内の美しい海と、細い路地の階段に沿って建つお寺や日本家屋。広島県尾道市は古くから、情緒あふれる観光地として、たくさんの人に愛されてきました。そんな尾道が今、ゆるやかに変貌を遂げています。歴史ある港町ならではの落ち着いた雰囲気と、活気あふれるニューウェーブの文化。ふたつの空気が入り混じる、不思議な時間が流れています。尾道で、1泊2日の週末女子旅を満喫してみませんか?
ANAオリジナル

山と海と市街地がコンパクトに集まった港町、尾道

千光寺から見渡す尾道市街の景色

広島空港からJR三原駅までは、リムジンバスでおよそ40分。そこからJR山陽本線に乗り、15分ほど電車に揺られると、山の麓にある尾道駅に到着します。尾道は山、海、市街地が近い距離でまとまっているため、徒歩での観光にぴったりのコンパクトな街。駅を出て少し歩けば、視界いっぱいに尾道水道が広がります。

1日目。まずは尾道の中心にそびえる 千光寺山の周辺エリアを散策しよう

山頂の千光寺公園からは、細く長い坂道が続く

1日目は、千光寺山の周辺エリアを歩いてみましょう。尾道は「坂の町」とも呼ばれるほど、たくさんの細い坂道があります。周辺の景色を見ながらゆっくり歩いて上るのもよし、ロープウェイで一気に山頂まで行くのもよし。尾道のリノベーションブームのさきがけとなったおしゃれなお店や観光スポットが、山の景観に溶け込むように並んでいます。今回はロープウェイで山頂を目指しますが、その前にロープウェイの麓でひとやすみ。

山の麓のワッフル専門店 「茶房こもん」で優雅にティータイム

JR尾道駅から、山陽本線の線路沿いを歩いて15分。今年でオープン40周年を迎えるワッフル専門店「茶房こもん」は、千光寺山ロープウェイの麓にある洋館風の建物が目印です。シンプルな素材を使用した生地と四季折々の新鮮なフルーツにこだわったワッフルが、古くから地元の人たちに愛されてきました。

木いちごとクリームチーズのアイスクリームワッフル730円と、メープルミルクティー560円

木いちごとクリームチーズのアイスクリームワッフルは、女性にも大人気の看板メニューです。フランス産のカマンベールチーズを使用したクリームチーズと、木いちごの酸味が相性ぴったり。さらに焼きたてのワッフルと自家製のアイスクリームの組み合わせは、開店当時から今日までたくさんの人を惹きつけてやまない濃厚な味わいです。

1977年の開店当時から変わらないモダンな内装。映画『転校生』のロケにも使用された

「40年前は学生としてお店に通ってくれていたお客さまが、今はお子さまと一緒に来てくださったりするんです」とうれしそうに話してくれたのは、スタッフの吉浦みづほさん。「こもん」の由来は、英語の「Common(=公共の、共同の)」から。その名前の通り、地元の人たちと観光に訪れた人たちが集まる憩いの場となっています。

隣接する「ガレットゥーリ コモン」では、さまざまな種類のワッフルをテイクアウトできる
茶房こもん

住所:広島県尾道市長江1丁目2-2
TEL:0848-37-2905
営業時間:9:00~19:00(LO18:30)
定休日:火曜(祝祭日の場合は営業)、3月・8月は無休
アクセス:JR尾道駅から徒歩15分
URL:http://www.common.jp/

千光寺公園から尾道水道の美しい景色を一望

ロープウェイに乗って、約3分で山頂へ。頂上にある千光寺公園からは、尾道水道の美しい景色が一望できます。

山頂の千光寺公園からの風景。晴れの日は、瀬戸内の島々まで見渡せる
「ガレットゥーリ コモン」で買ったダブルクリーム240円。千光寺公園で景色を楽しみながら味わおう

千光寺公園から続く遊歩道「文学のこみち」をゆっくり下ると、朱塗りの梁と柱が特徴的な千光寺が見えてきます。大同元年(806年)に創建された千光寺は、伝統的な家屋が建ち並ぶ尾道でも有数の歴史を誇る寺院建築。尾道の街並みを見下ろせる境内で、思い出に残る一枚を。

美しい山並みの緑に華やかな朱塗りの外観が映える
本堂の入り口では、「恋みくじ100円」も引ける
千光寺

住所:広島県尾道市東土堂町15-1
TEL:0848-23-2310
アクセス:JR尾道駅から徒歩30分
URL:http://www.senkouji.jp/

クラシカルな古民家ゲストハウス&カフェ 「尾道ゲストハウスみはらし亭」でひとやすみ

千光寺から続く石段をゆっくりと歩いて下る途中、坂の中腹にひっそりと佇むゲストハウス「みはらし亭」。大正10年に建てられた別荘建築をリノベーションし、2016年の春に宿泊施設兼カフェとして生まれ変わりました。「この建物はもともと築約100年の別荘建築で、登録有形文化財にも指定されています。歴史的にも建築的にも重要な日本家屋なので、なんとかして残したいと思ったんです」と、NPO法人尾道空き家再生プロジェクトの新田悟朗さん。

錨やシェードランプなどが飾られている、港町をイメージした店内。窓からの見晴らしもバツグン

尾道では近年、住民の高齢化や過疎化が進み、空き家となってしまった建物が数多くありました。新田さんたちはそれらの新たな活用方法を模索し、空き家のリノベーションのほか、観光イベントの企画やアーティスト・イン・レジデンスなどの誘致を積極的に行っています。

レモンバターのアメリカンビスケット350円と、地元尾道造酢のいちぢく酢をつかったサワー450円
※カフェメニューは予告なく変更する場合があります

「長い坂道を歩いて喉が渇いているお客さまが多いので、酸味の効いたシロップソーダが人気ですね」と新田さん。なかでもイチオシは、地元尾道造酢のいちぢく酢をつかったサワー。新鮮な果実のさわやかな風味とサワーのほどよい刺激が、旅の疲れをやさしく癒してくれます。

思わず長居したくなる、落ち着いた店内。1階部分がカフェ、2階部分がゲストハウスとなっている
尾道ゲストハウスみはらし亭

住所:広島県尾道市東土堂町15-7
定休日:不定休
TEL:0848-23-3864
アクセス:JR尾道駅から徒歩20分(車でのアクセスはありません)
URL:http://miharashi.onomichisaisei.com/

まるで絵本の世界のような、 坂道の小さなパン屋「ネコノテパン工場」

坂道の細い路地に、家族連れやカップルが並ぶにぎやかな行列が。小ぢんまりとした民家を改築した「ネコノテパン工場」の店内は、ひとり入るのがやっとの小さなスペースです。シンプルな材料でていねいにつくる自家製のパンは、手軽にぱくりと食べられる小ぶりなサイズで女性に大人気。

店内に並ぶパンはどれも小ぶりなサイズで、種類も豊富。思わず目移りしてしまう

店主の永井智子さんは、「私の手がすごく小さいので、パンも自然とミニサイズになったんです」と笑顔で教えてくれました。オープンして9年目を迎える、地元の人だけではなく観光客も大勢訪れる人気のパン屋さん。昔ながらの引き戸を開けて店内に入ると、そこはまるで絵本のような世界が広がっています。

小窓を利用したレジカウンターなど、狭い店内にはあちこちに工夫が凝らされている
店外のベンチの上には、かわいらしいオーディオプレイヤーが。地元にゆかりのあるミュージシャンの音楽が聴けます

工夫を凝らした内装は、永井さんのご主人が友達と協力しながらデザインしたそうです。
「お店に来られる方それぞれの物語のひとコマになれるよう、秘密の宝箱のようなお店をイメージしています。町並みに溶け込んで、ずっと昔からそこにあったように、石垣や家屋のつくりはできるだけ残しているんです」

「女性2人のスタッフで好きなものをつくっているので、女性に共感してもらえるのかも」と永井さん(左)
ネコノテパン工場

住所:広島県尾道市東土堂町7-7
TEL:050-6864-4987
営業時間:10:00~夕暮れ
定休日:火・水曜
アクセス:JR尾道駅から徒歩10分
URL:http://pan.catnote.co.jp/

海辺のダイニングバー 「尾道WHARF」で旬の牡蠣に舌つづみ

長い坂道を下り、海岸沿いまで戻って足を運んだ先は、アメリカ西海岸の酒場をイメージした洒脱な雰囲気のダイニングバー「尾道WHARF」。世界各地の豊富な種類がそろう生牡蠣のほか、地元・広島県産の魚介類や野菜の多彩なメニューが楽しめます。

牡蠣(生)厚岸3L 680円。オーダーシートで産地やサイズ、食べ方ごとに注文できる

生牡蠣の旬のシーズンは、一般的に11月から翌年の2月まで。ほのかな甘みが、口のなかで溶けるように広がります。週末は尾道水道の対岸に望む造船所がライトアップされ、ロマンチックなディナーを満喫できるのだそう。近年は外国人観光客も多く訪れ、尾道旅行の定番スポットとなっています。

人気のアヒージョ 牡蠣と山盛りネギ 690円。お客さんの8割以上が注文するそう
尾道 WHARF

住所:広島県尾道市東御所町9-1尾道ウォーターフロントビル1F
TEL:0848-38-2200
営業時間:月~木11:30~22:00(LO21:30)、金・土・祝前日~24:00(LO23:30)
定休日:不定休
アクセス:JR尾道駅から徒歩1分
URL:http://onomichiwharf.com/

尾道ステイの新定番 倉庫を改装したスタイリッシュな「HOTEL CYCLE」

瀬戸内海に浮かぶ島々を自転車で駆け抜けるしまなみ海道サイクリングは、近年の尾道ブームを象徴するニューカルチャー。国内外からサイクリストたちが集まり、瀬戸内の穏やかな風と美しい景色を楽しんでいます。

海運倉庫の重厚なデザインを活かしたリノベーション建築。建築家の谷尻誠氏・吉田愛氏が設計を手がけた

その一大拠点となっているのが、歴史ある海運倉庫をリノベーションして2014年に誕生した複合施設「ONOMICHI U2」。建築家の谷尻誠氏・吉田愛氏が設計を手がけた館内は木/モルタル/鉄など、尾道で日常的に目にする素材を基調としたスタイリッシュなデザインで統一され、落ち着いた雰囲気の中でランチやショッピングを楽しめます。

HOTEL CYCLEのレセプション。もちろん、自転車に乗らない旅行者の宿泊も大歓迎

館内の一角にある「HOTEL CYCLE」は、自転車に乗ったままチェックインできるなど、サイクリストにうれしいサービスが行き届いています。寝室の洗練された空間と少し広めのバスルームが、1日の旅の疲れを癒してくれます。

部屋の壁には自転車をかけるハンガーが。愛車を眺めつつ、1日の思い出を振り返るのも楽しい
女性にうれしい、広々としたバスルームと深いバスタブ。昼間は大きな窓から自然光が降り注ぐ

ホテルの名に冠している「CYCLE」は、「自転車」だけではなく「循環」や「時間の流れ」を意味しているのだそう。こだわり抜かれたゲストルームで心と身体のサイクルを整え、また明日も続く楽しい旅に備えましょう。

HOTEL CYCLE(ONOMICHI U2)

住所:広島県尾道市西御所町5-11
TEL:0848-21-0550
定休日:無休
アクセス:JR尾道駅から徒歩5分
URL:http://www.onomichi-u2.com/hotel_cycle

2日目はさらに海岸沿いのエリアを中心に歩いてみましょう。

ライター:Daiki Yamamoto(minimal)
Photo by Seiji Ishigaki(BLOCKBUSTER)

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