

参考にしたのは大ヒット書籍『東京とんかつ会議』

東京のとんかつシーンを紐解くうえで、参考にしたのが2017年夏に発行された大ヒット書籍『東京とんかつ会議』(山本益博・マッキー牧元・河田剛 著/ぴあ刊)。出版不況など、どこ吹く風。美食家3名による“とんかつ愛”にあふれる詳細情報が、全国のとんかつファンのハートを射抜き、ロングセラーになっています。今回は、『東京とんかつ会議』掲載店を中心に、下記の7店舗をセレクトし、取材班が実食してきました!
【ニューウェイブ系】
◎とんかつ ひなた(高田馬場) ◎とんかつ檍(あおき)銀座店
◎イマカツ 六本木本店 ◎とんかつ・豚しゃぶ ポンチ軒(小川町)
◎洋食・ワイン フリッツ(小石川)
【老舗系】
◎とんかつ とんき(目黒) ◎蓬莱屋(上野)
多彩な部位を楽しめる“とんかつ会席” 高田馬場の『とんかつ ひなた』

ニューウェイブ系の代表格といえるのが、2017年1月に高田馬場にオープンした『とんかつ ひなた』。こちらでは、「ひれ」「ロース」などの主要部位を1切れずつ楽しめる贅沢な「食べ比べコース」(税込3,500円)を提供しています。

おすすめの食べ方を聞きながら部位ごとに楽しむ新感覚のとんかつ体験。14種類以上のハーブ等をブレンドした飼料で育った宮城県産「漢方豚」の脂の甘み、肉の旨み・食感を存分に味わうことができます。営業日なら毎日15:00以降、2~4名までの予約で「食べ比べコース」をオーダー可能。予約すれば、並ばずに食べられるのも旅行者には魅力です。では、至福の瞬間を部位ごとに紹介していきましょう。
リブロース

トップバッターは、やや脂身が多めの「リブロース」。カウンターに置かれたオリーブオイルと高知県産「あまみ塩」をかけていただきます。上品な脂の甘み、赤身の旨みがオリーブオイルと驚くほどよく合います。
ロース

2番手は、とんかつの代名詞ともいえる「ロース」。きめ細かい赤身に歯を食い込ませると脂の甘みが追いかけてきます。早くもKO寸前。こちらもソースは使わず、「あまみ塩」でいただきました。
ひれ

お次は、赤身の味わいを堪能できる「ひれ」。臭みはないのにコクはある「漢方豚」のいいところが凝縮しています。お供は、特製の黒トリュフを混ぜた塩で。トリュフの香りが肉の旨みを引き立てます。
しきんぼ

外ももと内ももに挟まれた「しきんぼ」は、きめ細かい赤身の弾力感を適度な脂と一緒に楽しめます。豚1頭から2本しかとれない希少部位。こちらも黒トリュフ塩でいただきます。
らんぷ

脂肪が少なく、豚肉らしい赤身の風味を堪能できるのがお店イチオシの「らんぷ」。何もつけずにひと口食べてから、残りを塩やソースなどお好みの味で。とにかく上品!
とんとろ

ラストは、脂身の甘~い香りが口いっぱいに広がる「とんとろ」。店おすすめの「わさび塩」でいただいた後は、甘めのオリジナルソースを少しかけて、脂と溶け合う刹那を味わうのも一興です。
〆はひと口かつ丼&豚汁

部位のオーケストラが終演になると〆のごはんと豚汁が登場。リブロースのひと口かつ丼は、ゆずコショウとソースがベストマッチ。リブロースのファーストパンチが蘇ります。〆のスープは、豚汁の代わりに、チャーシュースープを選ぶこともできます。

「とんかつは、立てて食べる」「まずはそのまま、素材を味わう」など、とんかつの味わい方を教えてもらえるのもポイント。ランチタイムなら、ロースかつ定食(130g)がなんと税込1,000円! ハーブで育った香り高い「漢方豚」をぜひ味わってみてください!

- とんかつひなた
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住所:東京都新宿区高田馬場2-13-9
TEL:03-6380-2424
営業時間:11:00~20:30(L.O.)
定休日:日曜
アクセス:JR山手線「高田馬場」駅徒歩5分