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    掲載日:2019.01.31

    極上の湯と伝統建築の美しさを堪能。文豪や偉人も愛した、文化財の宿に泊まろう

    温泉地を訪れるとき、泉質の魅力はもちろん、宿の佇まいも楽しみのひとつですよね。なかでも昔ながらの日本美を今に伝える老舗旅館では、文人墨客や財界人たちが愛した希少な建築や優美なしつらい、一流のおもてなしに出合うことができます。数寄屋造りをはじめ、日本の職人の匠の技を目の当たりにできる貴重な場所として有形文化財に登録されている宿もあるほど。ここではそんな極上のお湯と歴史的な建築物の両方を堪能できる、日本でも有数の温泉宿をご紹介します。ぜひ、非日常へ誘ってくれる極上の温泉宿へ!

    格式高い雪国の老舗温泉宿。会津東山温泉「向瀧」

    旅館として初の登録有形文化財建造物に登録された向瀧

    福島県の会津若松で740年から続く、会津東山温泉。この地で明治6年に創業した「向瀧(むかいたき)」は、江戸時代に会津藩上級武士から指定保養所として親しまれた「きつね湯」に端を発する老舗の温泉宿。現在は、自然湧出による三つの自家源泉を100パーセントかけ流しする贅沢な温泉が楽しめます。

    明治時代には、野口英世や伊藤博文らなどの著名人が多く訪れ、全国でも有数の格式ある温泉宿としてその名を轟かせました。国の有形文化財にも登録されている客室では、彼らが書き残した書を見ることも。

    山の傾斜地に建てられた階段状の美しい数寄屋建築は、時代を重ねるごとに増築を繰り返して現在の姿になったのだとか。冬になると旅館の周囲にも雪が積もり、見事な自然の造形美を見せてくれます。山合いの会津若松で愛されてきた、鯉の甘煮やニシンの山椒漬け、松前漬けなど地元の味を盛り込んだ贅沢な御膳も人気。日本の雪国で、心あたたまる極上のもてなしを体験してみては。

    三千坪の回遊式庭園に面した「向瀧」の数寄屋建築
    大正時代には皇族も宿泊したという「はなれの間」。野口英世による「美酒佳肴」の書が飾られている
    大浴場から見える白銀の雪景色
    ・・・・・

    会津東山温泉「向瀧」
    住所:福島県会津若松市東山町大字湯本川向200
    URL:https://www.mukaitaki.com/

    多くの文人墨客が愛した名建築。修善寺温泉「新井旅館」

    客室「花の棟」からは、桂川と対岸の竹林の美しい眺望を堪能できる

    静岡県の伊豆半島でもっとも長い歴史を持つ温泉地、修善寺温泉。「新井旅館」は、この修善寺でも有数の老舗旅館として長きにわたり宿泊客を魅了してきた温泉宿です。文人墨客と交流の深かった三代目の時代には、安田靫彦や横山大観など錚々たる芸術家たちが度々滞在し、日本画や文学の舞台となったことでも知られています。

    天然かけ流しの温泉が楽しめる天平大浴堂は、安田靫彦自らが天平様式建築で設計を行った非常に希少なもの。こうした美しい歴史的建築物が高く評価され、平成10年には宿全体が登録有形文化財に登録されました。湯質は、アルカリ性温泉で美肌に効果抜群です。

    客室はひとつひとつ違った趣があり、風光明媚な庭園や桂川、竹林など部屋ごとに様々な景色を眺めることができます。紅葉や新緑など、四季折々の美しい景色は圧巻。伊豆名物の金目鯛のしゃぶしゃぶや猪鍋(ししなべ)など、新鮮な海の幸、山の幸を使った懐石料理も絶品です。磨き抜かれた本物の美に出合える極上の温泉宿です。

    • 金目鯛のしゃぶしゃぶ、猪鍋は別料金
    昭和9年に作られた安田靫彦設計の総檜造りの風呂「天平大浴堂」
    旅館内には2つの大きな池があり、その上を歩く「渡りの橋」からの景色も美しい
    宇治の平等院を模して建てられた玄関棟。ロビーの池や大石は川端龍子の考案
    ・・・・・

    新井旅館
    住所:静岡県伊豆市修善寺970
    URL:http://arairyokan.net/

    宮大工が作り上げた美しい日本建築を堪能。三朝温泉「旅館大橋」

    旅館の眼前には三徳川が流れ、四季折々に美しい姿を見せてくれる

    鳥取県の三朝温泉(みささおんせん)で昭和7年に創業した、老舗温泉宿「旅館大橋」。最高の日本建築を目指し、宮大工が作り上げた優美な建物は平成9年に登録有形文化財に指定され、現在まで大切に受け継がれてきました。世界有数のラジウム含有量で知られる三朝温泉は、一般的な温泉効能に加え、免疫力アップも期待できる稀有な温泉として知られています。

    3つの湯船から温泉が自然噴出する「巌窟の湯」では、ラジウム泉のほか、昭和23年に濃度世界一の称号を受けた三朝温泉唯一のトリウム泉も。さらに、ミストサウナも愉しめる「せせらぎの湯」などバリエーションも豊かで、温泉を存分に堪能することができます。「現代の名工」や「黄綬褒章」を受賞した料理長が山陰の食材を使用して作る料理は、味はもちろん見た目も楽しめる絶品。冬は松葉カニや松茸などの食材も堪能できます。旅館大橋に滞在すれば、日本が誇る温泉文化の真髄に触れることができるはず。

    三徳川のせせらぎを聞きながら、くつろげる露天風呂
    客室からは三徳川が見渡せる(一部の部屋をのぞく)。1つ1つの部屋でしつらいが異なるのも魅力
    国の登録有形文化財に指定されている「太鼓橋」
    ・・・・・

    旅館大橋
    住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝302-1
    URL:https://www.o-hashi.net/

    雲仙天草国立公園に抱かれた、古き良き洋風建築。 「雲仙観光ホテル」

    スイスの山小屋をイメージしたホテルの外観

    昭和もまだ間もない1930年代、当時の鉄道省観光局が外貨獲得のための国策で外国人客誘致を狙い、日本各地に15の外国人向けホテルの建設が計画されました。雲仙観光ホテルはその1つとして昭和10年、長崎県雲仙市に誕生した温泉のあるクラシックな洋風ホテル。自然豊かな雲仙天草国立公園に内接しており、約3,200坪もの広大な敷地を所有しています。

    建物は、竹中工務店が設計・施工した第1号のホテルで、神戸のジェームス邸などの名邸や金融機関の建築で実績を残した早良俊夫氏によるもの。昭和天皇皇后両陛下をはじめ、数々のVIPが訪れたことでも有名。平成15年には、登録有形文化財に登録されています。アールデコ調の大浴場では、千年以上の歴史を誇る硫黄を含んだ強い酸性泉の雲仙温泉が楽しめます。

    レトロモダンなレストランや客室のほか、改修時に再現された図書室や撞球室(ビリヤード場)、映写室、バーなども雰囲気たっぷり。まるで昭和の時代にタイムトリップしたかのような気分を味わえます。昭和の美を感じるクラシックホテルで、ノスタルジックな気分を味わってみて。

    雲仙の食材を活かした地産地消のお料理が楽しめる約200畳のダイニングレストラン
    建設当時と変わらぬ雰囲気を堪能できる特別室
    雲仙温泉が楽しめるアールデコ調の大浴場
    雲仙観光ホテル

    住所:長崎県雲仙市小浜町雲仙320
    URL:http://www.unzenkankohotel.com/

    長い歴史のなかで大切に受け継がれてきた日本の美しさや優美さ、おもてなしを存分に堪能できる温泉宿をご紹介いたしました。好みやシーンに合わせて、ぜひお気に入りの旅館を見つけてみてくださいね。

    • 記載の内容は2018年11月現在のもので、変更となることがあります。
    ライター:Makiko Inoue(verb)

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