

サルの楽園!?地獄谷野猿公苑ってこんな場所

写真提供:トリップアドバイザー
渋温泉郷や志賀高原を有する山ノ内町にある地獄谷野猿公苑は、1年の約3分の1が雪に覆われる山間地に位置します。古くからニホンザルが生息するエリアで、近くの温泉郷で露天風呂に入る野猿がたびたび目撃されていたことから、1964年、世界で初めてサル専用の露天温泉をつくったのが公苑のはじまりとか。
温泉に入るニホンザルは、1970年、米国『LIFE』誌の表紙を飾り、さらに1998年の長野冬季オリンピックで世界的に知られるようになりました。今でも訪れる人の半数近くが外国人観光客。その人気ぶりがうかがえます。
施設の人の手によって餌付けされているとはいえ、自然に近い状態で間近にサルを観察できるのがここの魅力。特に極寒の冬季は多くのサルが温泉を求めて集まり、まるで「極楽、極楽…」とでも言っていそうな脱力系の表情を浮かべています。つい吹き出してしまう人や、「あれって誰かに似ていない?」なんて会話も聞こえてきます。

写真提供:トリップアドバイザー

写真提供:トリップアドバイザー

写真提供:トリップアドバイザー

写真提供:トリップアドバイザー

写真提供:トリップアドバイザー

写真提供:トリップアドバイザー
雪深い山道をハイキング気分でアクセス!?

写真提供:トリップアドバイザー
地獄谷野猿公苑へ向かう起点となるのは、長野県の渋温泉か上林温泉。山道を歩く時間が短いのは渋温泉から町道横湯地獄谷線をマイカーで行くルートですが、冬期は車両通行止めとなります。ですので、この時期はマイカーかバスで上林温泉に行き、そこから約2km、約30分の道のりを公苑まで歩いて向かうことになります。
ただし、完全予約制で週末だけとなりますが、冬期通行止めとなる渋温泉~地獄谷の道を特別に運行する「スノーモンキーホリデー観にバス」も利用価値大。これを利用すれば、終点の地獄谷駐車場から公苑まで徒歩15分。時間がない人や渋温泉に寄ったついでにちょっと足を延ばしたい…という人でも気軽に行けます。
暖冬といわれているだけあって、2015-2016年の年末年始は比較的雪が少ないようですが、それでも標高850mの地獄谷エリアの最低気温は-10℃。ただでさえ足場が悪く、さらに凍結して滑りやすいので、長靴やスノーブーツ、冬用の登山靴で足元を固め、防寒着もお忘れなく。

写真提供:トリップアドバイザー

写真提供:トリップアドバイザー
- スノーモンキーホリデー観にバス
-
運賃:700円(渋温泉~地獄谷 片道)
問合せ:渋温泉旅館組合 TEL0269-33-2921
温泉に浸かるサルを見学する注意点

写真提供:トリップアドバイザー
より自然に近い状態でサルを観察するための施設である地獄谷野猿公苑。野生のサルの生態系を守るため、また旅行者の身の安全を守るために、注意したい点がいくつかあります。
野生生物なのでいつもいるわけではない
地獄谷野猿公苑のニホンザルは、餌付けをしているとはいえ、囲いの中で生活しているわけではなく、周辺の森で自由に生活している野生動物です。季節や天候、ニホンザルの行動などの理由から、姿を現さないこともあります。
餌付け禁止
公苑にやってくるニホンザルおよびそのほかの野生生物には餌を与えないでください。公苑管理者の手により餌付けしていますが、ショーではないので特に時間の公示はしていません。
屋外での飲食は禁止
ニホンザルの思わぬ攻撃を受けることもあるので、苑内では飲食禁止です。公苑内で飲食物の販売もしていません。
自撮り棒の使用禁止
サルにより近づいて写真を撮ろうと自撮り棒をサルに突き付け、トラブルになったことがあるそうです。サルに恐怖心を与え、トラブルの元となるので、使用禁止となっています。
最後に、ここに暮らすサルたちは24時間、1年中温泉に入っているわけではありません。普段は山で暮らすニホンザルが、冬の寒さをしのぐために積極的に温泉に入るのであり、当然夏場はあまりお湯につかりません。
雪深くなるこれから3月ぐらいまでの季節は、まさに露天温泉に入る脱力系ニホンザルを観察するベストシーズン!アクセスは大変ですが、一度訪れる価値はありますよ。

写真提供:トリップアドバイザー
- 地獄谷野猿公苑
-
開苑時間:冬季(11月頃~3月頃)9:00頃~16:00頃
夏季(4月頃~10月頃)8:30頃~17:00頃
入苑料:大人500円(中学生以上)子供250円(5歳以上)
TEL:0269-33-4379
URL:http://jigokudani-yaenkoen.co.jp/