
ベストシーズンは6~9月 稚内から礼文島~利尻島を巡る旅
稚内&礼文・利尻へ観光に訪れるなら、ベストシーズンである6~9月がおすすめ。というのも、名産であるウニの旬や、「花の浮島」と呼ばれる礼文島の開花シーズン、平均温度は約20度という気候など、この時期の稚内地方は魅力がたっぷりなのです。飛行機やフェリーはこのシーズンに合わせて増便しており、宿泊施設も6~9月にしか営業していないところがほとんど。海の幸と涼やかな大自然が待ち受ける日本最北の地で、夏の素敵なひとときを過ごしてみませんか?
【1日目】稚内空港到着

羽田空港から稚内空港までは飛行機で2時間弱。シーズン中(6~9月)は1日2往復※、シーズン外は1往復の運航なので、飛行機の発着時間に合わせて旅のスケジュールを立てていきましょう。稚内に到着して澄みきった空気を大きく吸い込んだら、さっそくグルメ&絶景探訪へと向かいます。
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ANAの運航スケジュールについては、下記サイトの時刻表をご覧ください。
URL:https://www.ana.co.jp/ja/jp/book-plan/airinfo/timetable/domestic/
そばの名店「はるな家」でいただく絶品天ざるそば

稚内での最初の昼食は、『ミシュランガイド北海道 2012』で一つ星を獲得しているそばの名店「はるな家」にて。店主の春名勉さんが、北海道幌加内産と稚内産の玄蕎麦から厳選したそば粉を使用し、手ごね手切りの完全手打ちそばを提供しています。はるな家のこだわりは、おいしいそばの三条件である「ひきたて」「打ちたて」「ゆでたて」を徹底していること。店内では、実際にその工程を行う春名さんの姿を覗くことができます。

天ぷらに使われる野菜などの食材も、可能な限り自家農園で無農薬栽培したものを使用しているとのこと。北海道の風土が生み出す自然本来のよさを堪能できるのがはるな家の特徴。通常は、そば粉8割、つなぎ粉2割の二八蕎麦を提供していますが、食数限定の十割蕎麦や更科蕎麦も必食です。

- はるな家
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住所:北海道稚内市末広3-2-24
TEL:0162-24-5882
営業時間:11:00~15:00/火曜休
稚内港からフェリーで礼文島へ 船旅の途中、海に浮かぶ“利尻富士”が目の前に


礼文島への船旅は約2時間。船上で海を眺めていると、やがて利尻山の壮大なシルエットが見えてきました。利尻島のシンボルである標高1,721mの利尻山は、雪の残る季節に見るとまるで海に富士山が浮かんでいるような不思議な光景です。


壮大な景色に心を奪われたり、移動の疲れを癒やしたりしながら、そうこうしているうちに日本最北の離島・礼文島に到着です。
日本最北限の地・スコトン岬で絶景の夕日と海の幸を味わう

日本最北の有人島である礼文島。広大な空と大地、澄みきった海と湖や、色とりどりに咲き誇る高山植物など、自然が放つ圧倒的な存在感と風景美に目を奪われることでしょう。


香深港から車で35分ほど北へ行くと、「日本最北限の地」という看板が立てられたスコトン岬に辿り着きます。道中には久種湖などの絶景スポットも。ゆっくりと自然を眺めながら北へ北へと進んでいきます。


いよいよスコトン岬に到着。「最北限の地」という碑の前で記念写真を撮った後は、この場所にお店を構える「島の人 礼文島本店」で旅のおみやげを購入しましょう。ここには、ウニや礼文島産利尻昆布、利尻昆布を使った昆布だしなど、名産品を使った商品がたくさん。飲食スペースも併設しており、海鮮丼などのお食事メニューや、トド肉を使った肉まん(350円)、昆布ソフトクリーム(400円)などの軽食もいただけます。


- 島の人 礼文島本店
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住所:北海道礼文町船舶字スコトン
TEL:0163-87-2878
営業時間:7:00~18:00/11~3月は休業
宿泊するのは、礼文島のまさに最北にある「島の人 民宿スコトン岬」。毎年、シーズン中の3カ月間だけオープンする期間限定の宿泊所です。スコトン岬の碑がある場所から階段を降りていき、秘境の地へ。

チェックインを済ませるとタイミングよく日が暮れてきました。荷物を置いて、北西の海の彼方へと落ちていく極上のサンセットを堪能します。


自然がつくり出す深く美しい色合い。海に囲まれた最北の地で夕日を見ていると一瞬、「いま自分はどこにいるのだろう」という不思議な気分に。大空と一体化しているような感覚は、一生忘れることができません。

絶景に見惚れたあとは、民宿で食べる海の幸づくしの夕食でおなかを満たしましょう。心も体も満たされて贅沢すぎますが、これが日常から解き放たれた旅の醍醐味というものです。

民宿スコトン岬の夕食は、夏に旬を迎える島の食材を贅沢に使った品々が並びます。礼文島で獲れた生ウニやほっけに加え、八角(はっかく)など珍しい魚を味わえることもあるそうです。夕食後、眼前に海が見えるお風呂で長距離移動の疲れをとったら、明日に備えてゆっくり休みます。
- 料理写真はイメージです。お刺身や添え物の内容はその時の旬に応じた内容に変更となる場合があります。