
行列のできる「いか焼き」【阪神百貨店】

大阪で行列のできるデパ地下グルメの代表格が、阪神百貨店のいか焼き。大阪以外のエリアではあまり馴染みのないいか焼きですが、大阪府民にはおやつ感覚で日常的に親しまれているB級グルメです。
そのいか焼きが阪神百貨店のデパ地下に誕生したのは、昭和32年。オープン当時はまだいか焼きを販売するお店は珍しく、さらに「早くて安い」ことがせっかちな大阪人にウケ、すぐに人気に火がつき目玉グルメとして定着したのだとか。ちなみに、オープン当初は、阪神電車の初乗り運賃と同じ1枚10円で販売していたそう。
一番人気は、ベーシックないか焼き152円。門外不出の秘伝の出汁を混ぜた生地に刻んだいかのゲソを練り合わせ、上下高温の鉄板で挟んで焼き上げます。中に特製ソースが塗られているので、何もつけずそのまま食べても十分おいしくいただけます。


いつ訪れても行列ができていますが、意外にも回転が速いのでそんなに待つことなく購入できるのでご安心を。週末と甲子園で阪神タイガースの試合がある日は混み合うので、比較的空いている平日の朝と夜が狙い目です。

ル・ピノーの「うまくてあかんポテト」【阪神百貨店】

北堀江に本店を置く老舗パティスリー「ル・ピノー」。前身の創業は1950年、北堀江の地で約70年お菓子作りを続ける名店です。大阪の良さを発信していきたいという想いから、大阪言葉や大阪文化、名所をテーマにしたお菓子を提案していることで有名です。

そのル・ピノーらしいお菓子のひとつが、雑誌やテレビでも取り上げられる人気の商品「うまくてあかんポテト」。鳴門金時芋と安納芋を裏ごししたペーストをカスタードクリームと混ぜ合わせ、紫芋で蓋をしたリッチなスイートポテト。プリンのようなとろっと滑らかな食感が絶品で、さつまいもの優しい甘みが口いっぱいに広がります。冷やして食べるスイーツで、これからの季節にもぴったり。

ル・ピノーを代表する人気商品ですが、手作りのため製造数に限りがあり売り切れることもしばしば。シャレの利いた絶品スイーツは、大阪みやげにもぴったりです。
御菓子司絹笠の「とん蝶」【阪神百貨店】

大阪府民に愛され続ける、創業慶応3年の和菓子屋「絹笠」。こちらの名物は、和菓子ではなく、なんと「おこわ」!
国産もち米の白蒸しに大豆を混ぜて、間にゴマをふりかけ昆布を挟み、カリカリの梅干し2個が一体となった「とん蝶」は、もちもちの食感が楽しく素朴でどこか懐かしい味わいが絶品。「とんぼ」と「蝶々」を合わせた郷愁感漂う商品名も、ふる里を思い出させてくれます。

阪神百貨店限定の「とうもろこしとん蝶」は、黄色いとうもろこしと黒いゴマで阪神タイガースのカラーを表現。とうもろこしの甘さと塩昆布のしょっぱさが相まって、ベーシックな「とん蝶」とはひと味違ったおいしさを楽しめます。1個食べるとかなりお腹にたまるので、時間のないときのランチ代わりにもおすすめ。飛行機の中など移動中の軽食として購入していく人も多いそう。
「とん蝶」の賞味期限は当日。通信販売はしていない限定感もまた、購買意欲をそそられるもの。大阪でしか味わえない老舗の限定グルメをぜひご賞味あれ!
- 阪神百貨店梅田本店
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住所:大阪市北区梅田1-13-13
電話番号:06-6345-1201
営業時間:10:00~20:00(曜日・フロアにより異なる)