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    掲載日:2016.06.30

    多彩な魅力に出合い、好奇心が刺激される場所。旅行作家、山下マヌーに聞くハワイの遊び方

    独自の視点とアプローチで旅の楽しさを伝え続けている旅行作家の山下マヌーさん。旅人目線で発信される情報は臨場感にあふれ、独特のマヌー節とともにファンを魅了しています。 世界各国の旅本を出版されているマヌーさんですが、なかでも原点ともいうべきエリアがハワイなんだそう。40年以上にわたってハワイに通うマヌーさんに、ご自身とハワイとの関わり、そして楽しみ方をお聞きしました。
    ANAオリジナル

    ハワイとの付き合いはすご~く長いんです

    山下マヌーさん

    ―― さまざまな国の本を出していらっしゃるマヌーさんですが、ハワイの印象が強いですよね?

    山下マヌーさん(以下マヌー):そうかもしれませんね。今までに出版した著書は56冊なんですが、そのうち20冊がハワイの本なんですよ。初めてのハワイ本『ハワイ個人旅行(得)マニュアル』を書いたのは、今から20年くらい前になりますから。

    ―― いつ頃からハワイに行かれているんでしょう?

    マヌー:初めてハワイに行ったのは小学校5年生か6年生くらいのときだから、40年以上前の話ですね。家族旅行でした。

    ―― 40年以上前に家族旅行でハワイって、当時では珍しかったのでは?

    マヌー:親が旅行好きだったんですよね。今とはワイキキの雰囲気も違いますが、泊まったのは今でも人気の「アラモアナ・ホテル」だったんです。その後もハワイへは何度も足を運びましたが、初ハワイの記憶は旅の原点になっているかもしれません。家族旅行ではグランドキャニオンやLA、ラスベガス、香港などへも行ったので、海外が身近に感じられる環境を作ってくれた親には感謝ですね。

    山下マヌーさん

    ―― 現在のお仕事は旅行好きが高じて、ということでしょうか?

    マヌー:以前は雑誌の編集者でした。リクルートで車雑誌の編集者をしていた当時、同じ会社から『ABロード』というパッケージツアーをテーマにした本が創刊され、そこで半分内職のような形で記事を書きはじめたのがキッカケです。

    ―― 内職…ですか?

    マヌー:当時は旅行雑誌の編集者やライターでも、海外経験が少ない人が多かったんですね。それで「マヌーさんは海外よく行ってますよね。ちょっと書いてくれない」という感じで頼まれたわけです。
    自分は個人旅行派だったんですが『ABロード』はパッケージツアーの本。そこでライターとカメラマンとで「激安隊」というチームを作って、格安のツアーを見つけては、実際に参加して体験記を書いたりしていましたね。

    ハワイにはお金をかけなくでも楽しめることがいっぱい

    山下マヌーさん

    ―― なるほど。マヌーさんは「1000円でできること」シリーズなど、価格テーマの本も多く出されていますが、その頃から旅行費用に興味があったんでしょうか?

    マヌー:社会人になってからではなくて、物心というか旅心がつきはじめたころから、すでに興味がありました。飛行機の中で隣同士に座っているのに、それぞれ支払っている金額が違うというのが不思議だったり、同じホテルでも予約の仕方で料金が違ってきたり…。価格コンシャスなことが好きだったんですよね。
    ケチとは違って「金はあるけど、金にはうるさい」みたいな(笑)。払うときは払うけど、抑えるところは抑えるという性格が、今の企画にも生きていると思います。

    ―― お金をかければいいってものでもないですもんね。

    マヌー:そのとおりです。特にハワイは100万円払っても、その金額分の楽しみが得られるかというと、そうじゃないこともある。逆にお金をかけなくても、ものすごく楽しいことができる。
    ハワイは観光インフラが整っていて、無料で楽しめるところが多いですから、情報さえあれば工夫次第で楽しみが無限大に広がっていきます。例えばトレッキングコースがいくつも整備されていて、誰でも気軽に絶景を堪能できますよね。

    ―― 確かにラニカイのカイヴァリッジトレイルとか、東海岸のマカプウポイントとか、あの絶景はプライスレスですね。

    マヌー:観光インフラっていう部分では、バリアフリー設備が整っていたり、シニアに優しいサービスがあったりというのもハワイの魅力です。バスやスーパー、レストランなどにシニア割引があって、それを観光客も利用できる。3世代の旅行でも、祖父母はホテルで子供の面倒を見ている…じゃなくて、シニア割引があるから一緒に出掛けよう!ってなったら素敵じゃない? もちろん「お得」というのは後からついてくることで、楽しみを追求することが優先だよ。でも、楽しめることを探していたら、意外とお得に済んじゃったっていうのはよくあることだからね。

    ハワイをベースに、自分の旅スタイルを探してみて

    写真提供 山下マヌー

    ―― ハワイの達人、マヌーさんに聞きたいのですが、ズバリ、ハワイの魅力ってなんですか?

    マヌー:何でもあることじゃないかな?いろいろな魅力が凝縮しているから、旅のヒント、遊びのヒントがいっぱい転がっている。海の遊びも山の遊びも気軽に体験できるでしょ。興味を引かれること、好奇心をくすぐられることに気づける場所なんですよ。
    スキューバダイビングやサーフィンを日本でやろうとすると手間がかかるけど、ハワイならホテルのすぐ目の前が海だから。初めてのことは何でもチャレンジしてみるといいんじゃないかな。
    そして、ハワイでいろいろな体験をしたら、ほかの国にも行ってみて欲しい。

    ―― ハワイ以外の国で同じような体験をしてみるってことですか?

    マヌー:そう。ハワイで「海が好きだな」と感じたら次はパラオに行ってみる、「山が好きだな」と感じたらスイスに行ってみる、「渓谷がいいな」と思ったらバリ島に行ってみる。それによって、逆にハワイのよさに気づいて戻ってくるかもしれないし、ハワイよりいいところが見つかるかもしれない。それが人生の豊かさにつながるんじゃないかと。

    ―― マヌーさんはハワイに戻ってきたタイプですよね?

    マヌー:うん。回遊魚が戻る場所みたいなもんだよね。若いころ、ハワイで仕事をした後に、南仏のコートダジュールに行ったの。で、ニースのリゾートホテルで、ハワイと同じような感覚で上半身裸のままテラスでビールを飲んでいたら「ムッシュ、上着を着てください」と言われちゃって。「なるほど、そういうことなのね」と納得して、次はまたハワイへ…という経験はありますね。先に挙げた例とはちょっと違うけどね(笑)。

    ―― 何度も戻ってきたくなるほど居心地がよいんですね~。

    マヌー:日本もハワイも島国だけど、日本が大陸から離れて島になったのに対して、ハワイは噴火によって突然できた島でしょ。つまり、人間も動物も植物も、すべては外からやってきたものなんだよね。だから、あんまり排他的なところがなくて、よそ者の俺でも居心地がいいというのはあるかも。もちろん、魅力がつきないってところもあるけど。

    ―― マヌーさんみたいに、何十回と来ていても、魅力はありますか。

    マヌー:ハワイは次から次へと新しいネタが登場するから飽きないよね。メインランドやオーストラリアからの観光客も多くて、世界で流行っているものがすぐに入ってくる。ハワイで生まれたブランドもあるし、ハワイから世界に発信するという流れも増えているような気がするよね。もしかしたら世界の人がショーケースとして見ている場所なのかな?

    ―― 最近のハワイでいうと、注目しているのはどこですか?

    マヌー:最近はダウンタウンが面白いよ。アメリカからの若者が増えていて、古い建物を改装したレストランやカフェがオープン。流行ものでは、アメリカでブームになっているコンフォートフードが食べられる店もさっそく登場してますね。
    夜もしゃれたバーやクラブは高感度な人たちでいっぱい。夜遅くに出歩くのが不安な人は、ハッピーアワーの時間帯に行ってみるとよいかも。地元の人が多いから、今のハワイが感じられると思いますよ

    オアフ島だけで帰ってしまうのはもったいない!

    写真提供 山下マヌー

    ―― ハワイはリピーターも多いと思うのですが、やっぱり渡航回数で過ごし方は変わるものでしょうか?

    マヌー:ハワイへ行く日本人の8割以上が、オアフ島にしか滞在しないんです。初めてでもリピーターでも、ぜひオアフ島だけじゃなくて、ネイバーアイランドに足を延ばしてもらいたいですね。
    初めてならハワイ島がいいかな~。ハワイ島には、世界にある13の気候帯のうち11の気候帯があるんです。世界中を探しても、そんな場所は滅多にないよね。標高4205mのマウナケア山で星空や朝日に感動して、迫力の溶岩を見て、スケールの大きな体験ができますよ。せっかく日本から7時間かけて来ているのだから、オアフ島に3泊、ネイバーアイランドに2泊くらいすると、ハワイの魅力をもっと感じられるんじゃないでしょうか。

    ―― ハワイの魅力といえば、4月に『気になるハワイ』という本を出されていますね?

    マヌー:タイトルどおり、ハワイの気になることを実際に確かめてきました。ダウンタウンの最新ネタや、人気店の裏メニューとかローカルだけが知っている噂のメニューなど、初めてハワイに行く人から通っている人まで楽しめる内容になっていると思います。

    ―― なるほど、面白そうなテーマ。気になりますね。すでに20冊のハワイ本を出しているマヌーさんにあえて聞きたいのですが、次にハワイの本を出すとしたらどんなテーマでしょう?

    マヌー:大人向けのハワイを紹介できたらいいなと思ってます。ちょっとオシャレをして出かけられるモードな場所を紹介するなど、遊びマインドをもっている大人が楽しめる内容がいいなと。もちろん若者でも、そういう場を楽しめる人ならいいんですけど、一歩踏み込んだ旅の提案をしていきたいです。

    ―― 深い内容になりそうですね。楽しみにしています!

    Traveler's Item

    仕事でも楽しむことを忘れない!山下マヌーさんの旅のマストアイテム

    山下マヌーさんの旅の必需品

    インタビューの前々日までエーゲ海、その後はすぐにベトナム、マルタ島への取材と、まさに世界中を飛び回っている山下マヌーさん。忙しい取材でも「楽しんだことを読者に伝える」ことをモットーにしているそう。「自分が楽しまないと、相手にそのよさは伝わらないよね」といいます。

    そんなマヌーさんの旅のお供が、iPhone用のスピーカーです。コンドミニアムを借りることが多いので、リビングやプールサイドでいつでも音楽を聞けるようにと持ち歩いているのだとか。防水になっているのでバスタイムにも使えます。

    山下マヌーさん

    そして、双眼鏡は20年ほど前に韓国の夜市で買ったもの。「ひとつ持っておくと、どの国に行っても便利だよ」とマヌーさん。ハワイではビーチからクジラやイルカが見られることもあるそうです。
    「手ぶらで歩けるので便利だし、防犯のうえでも役立つ」というカードケースもマストなアイテム。ID代わりのダイビングのCカードやクレジットカード、お金も入れて、バッグを持たずに出かけちゃうそうです。旅慣れている感じ、出ていますね~。
    ハワイにある出雲大社分院のお守りもマヌーさんらしい。最初は個性的なおみやげとして雑誌で紹介したそうですが、それ以来、ときどき立ち寄ってはお守りを購入しているそうです。

    山下マヌーさんの旅の必需品
    山下マヌー(やましたまぬー)
    山下マヌー(やましたまぬー)

    旅行作家・コラムニスト。海外渡航回数は350回を超え、著書は55冊を数える。世界各国の旅情報に精通するが、特にハワイ通として知られ、ハワイに関する著書は2016年4月に出版された最新作『気になるハワイ』(徳間書店)で20冊目となる。ハワイ本は累計100万部を突破し、自他ともに認めるハワイ旅行の第一人者。セレクトショップBEAMSとのコラボでオリジナルシャツを展開するなど幅広く活躍する。

    ライター:Shotaro Takai
    Photo by Toshiharu Sakai(国内撮影)

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