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    掲載日:2020.06.17

    【獣医師監修】老犬の留守番、お出かけの際の注意点は?介護、病気(てんかん、認知症)など

    老犬を留守番させるのは心配。それでも留守番させなければならないときは、留守をする時間の長さ、環境づくり、温度・湿度、トイレの管理、精神面でのフォロー等に配慮し、何より愛犬の状態を把握することが大切です。心配な場合は、モニターカメラの活用やペットシッターへの依頼、老犬ケアに特化した施設や動物病院に預ける等の選択肢も。

    老犬の留守番 注意点・ポイント①【介護(寝たきり)】

    老犬の留守番 注意点・ポイント①【介護(寝たきり)】
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    寝たきりの老犬は自力で水を飲めませんし、留守にする時間は極力短くするのが望ましいでしょう。

    ある飼い主さんの例をご紹介します。

    ✔愛犬のそばに温度計を設置し、適温になるようエアコンの温度設定を心がける
    ✔背中に安心感を与えると犬が安定するので、その時に着ていた自分の匂いがする服を犬の背中に沿って置いて出かける(服で包み込んでしまうと、犬がバタバタした時に絡まってしまうので注意)
    ✔最長でも4時間に1回は仕事先から自宅に戻り、犬の様子を見て、また仕事先に戻る

    一般的に、犬にとっての適温は22~26℃、湿度50%程度とされますが、老犬は体温調節がしづらく、冷えを感じやすい上に熱中症にもなりやすいため、冷えすぎ・暑すぎにならないよう注意を。
    寒い季節には温度を1~2℃高めに設定するなど保温に努めましょう。

    出かける前には、留守中になるべく喉が渇かないよう、十分な水分を与えたいものです。

    参考:【犬に必要な1日の水分量】(*これは目安であり、病気の有無など犬の状態にもよります)
    1日の水分量(ml)=(体重kg)0.75乗×132

    犬に必要な1日の水分量

       
    体重 必要水分量
    2kg
    222ml
    4kg 372ml
    6kg 506ml
    8kg 628ml
    10kg 742ml
    12kg 851ml
    14kg 956ml
    16kg 1,056ml
    18kg 1,154ml
    20kg 1,249ml
    22kg 1,341ml
    24kg 1,431ml
    26kg 1,519ml
    28kg 1,606ml
    30kg 1,692ml
    32kg 1,775ml
    34kg 1,859ml
    36kg 1,940ml
    38kg 2,021ml
    40kg 2,100ml
    42kg 2,178ml
    44kg 2,255ml
    46kg 2,332ml
    48kg 2,408ml
    50kg 2,482ml

    敷物やベッドにも注意が必要で、もぞもぞ動いてしまう犬では体に絡まったり、ベッドから落ちたりすることがあるので、敷物をしっかり敷く、寝場所を広めにする、囲った中に入れるなど工夫してあげてください。

    また、体を動かせないだけでも不安になるものです。
    元来、穴居動物である犬は上・横・後ろの三方が囲まれた場所は安心するので、上記の例のように背中側に安心できる物があるのは、犬によっては不安を軽減できる場合もあるかもしれませんね。

    老犬の留守番 注意点・ポイント②【病気(てんかん、認知症など)】

    老犬の留守番 注意点・ポイント②【病気(てんかん、認知症など)】
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    認知症のある犬では家具の隙間にはまって出られなくなったり、徘徊したりすることがあります。
    また、食欲に変化が出て、食べ物ではない物を口に入れてしまうことも。

    日頃から、家具の隙間はなるべく塞ぎ、家具の角にはクッション材を当てて、階段の上り口・下り口や玄関、台所などにはゲートを設置するとともに、電気コードや電池など犬にとって危険な物は片づけて事故防止に努めましょう。

    留守時はクレートやケージに入れておくほうが安心ですが、徘徊がある場合はケガ防止のためにも円形のソフトサークルや、お風呂マットを円形に繋ぎ合わせた物、小型犬であれば子ども用のプールなどに入れておくといいでしょう。

    犬にふらつきがあり、歩いては倒れてしまう場合は、むしろ少し狭めのサークル(ケージ)に入れておくほうが倒れないという飼い主さんもいますが、犬の状況やサークルの大きさ・形状によりけりだと思います。

    また、てんかんがある場合、「特発性てんかん・症候性てんかん・潜在性てんかん」がある中で、症候性てんかんは脳腫瘍、腎不全、糖尿病、甲状腺機能低下症、低血糖などの病気の他、電解質の異常、中毒などに起因して発作が起こるため、病気の治療を心がけるのはもちろん、

    ✔中毒を起こしそうな物は置かない(薬、玉ねぎやチョコレートなどの食品、洗剤など)
    ✔十分な水が飲める(脱水を起こすと電解質のバランスが崩れる)

    などにも注意を。
    その他、ストレスや睡眠障害も関連するとされるので、安心して眠れる場所を作ってあげることも大切でしょう。
    何より、てんかん薬を常用しているのであれば、飲ませることを忘れずに。

    老犬の留守番 注意点・ポイント③【吠える・鳴く】

    老犬の留守番 注意点・ポイント③【吠える・鳴く】
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    老犬は不安を感じやすく、認知症の症状としても不安が増すことがあります。
    これまで問題なく留守番できた犬でも分離不安になることも。

    目が見えなくなった不安から留守中に鳴くようになった犬に対して、新たに犬を迎えたところ、仲間ができたことで落ち着き、吠えが治まった例はありますが、どんな犬・家庭にも通用するわけではありません。

    ✔出かけることに気づかれないよう外出する
    ✔留守中に飽きないよう、少量のおやつを入れた知育玩具をいくつか置いておく
    ✔テレビやラジオをつけておく
    ✔外が気になって吠えるなら、玄関や窓から離れた場所に寝場所を作る
    ✔飼い主さんの匂いが付いた物をそばに置いておく

    など試してみてはいかがでしょうか。

    なお、ラベンダーやローマン・カモミール、スィートマージョラムなど鎮静効果があり、留守番時に使えるアロマもありますが、老犬ではアロマの使用そのものに注意が必要です。

    老犬の留守番 注意点・ポイント④【食事・トイレ】

    留守中にご飯を与える必要があり、かつドライフード使用ならば、スマートフォンにも連動するタイマー付き自動供給器を使ってみるのも一案ですが、老犬は食欲の確認や誤飲防止にも気をつけたいので、留守にする前にご飯は済ませておくほうがいいでしょう。

    また、老犬はトイレの粗相もしがちなので、トイレは行きやすい距離に何ヶ所か用意できると理想的です。
    おもらしが心配な犬ではオムツの利用を。
    ほとんど動かず、寝たままの犬であれば、お尻の周囲にトイレシートを敷いておくだけでも大丈夫でしょう。

    老犬の留守番 注意点・ポイント⑤【床ずれ】

    老犬の留守番 注意点・ポイント⑤【床ずれ】
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    床ずれは寝たきりの犬にできると思いがちですが、実は、まだ歩ける犬でも起こり得ます。
    なかなか立てず、立とうともがいているうちに床ずれができてしまうこともあるので、帰宅後は皮膚のチェックもすることをお勧めします。

    また、たった一日でできてしまうこともあるのが床ずれ。
    床ずれ防止効果の高いマットであると寝返りをさせる回数も若干少なくすることも可能なので、留守が多いお宅では床ずれ防止マット・グッズを重要視したいですね。

    老犬の留守番【まとめ】

    老犬の留守番【まとめ】
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    中には、仕事の間だけ愛犬を老犬ホームに預ける飼い主さんもいます。
    状況によっては、老犬ケアに慣れた施設、動物病院、ペットシッター、信頼できる友人などにお願いするのもいいでしょう。

       
    ショートステイ/1時間
    デイケア/8時間程
    小型犬 400~1,000円 2,000~6,000円
    中型犬 500~1,000円 3,000~9,000円
    大型犬 600~2,000円 3,000~1万円

    (注:施設の設備や地域、立地条件、スタッフ数などによって料金には大きく差が生じ、料金体系も様々です)

    老犬を置いて留守にするのは確かに心配です。

    老犬は突然に体調を崩すことがあり、預けた場合には環境の変化がきっかけとなって、残念ながらそのまま亡くなってしまうケースもあります。
    出かける目的が単に旅行であるならば、それを諦め、残された時間を愛犬と過ごすことを選択するのも愛情なのではないでしょうか。

    その一方、こと老犬介護生活ともなれば、飼い主さん自身に体力的・精神的な疲労が溜まりがちで、追い詰められてしまうこともあります。
    そのような時、一時的に愛犬の世話を他人に任せることでリフレッシュできることもあるのは事実です。

    そもそも、愛犬を置いて留守にできるのか、愛犬をよそに預けても大丈夫なのか、それとも誰か自宅に来てもらったほうがいいのか、愛犬の性格や年齢、健康状態、状況などによってご判断ください。

    とにもかくにも、介護が必要・後期の老犬では、留守にする時間は短めに。

    ライター:大塚 良重 Yoshie Ootsuka
    監修者:箱崎 加奈子(獣医師)

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