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    出典 : pixta_70965725

    掲載日:2020.12.10

    【獣医師監修】犬の発情周期や発情期の注意点は?去勢・避妊手術の知識も得て愛犬の健康管理に役立てよう

    犬の発情に関しての知識はありますか?メスの犬が発情したらどうなるのか、犬の発情に伴う出血はどれくらいの日数続くのか、発情期にはお出かけや旅行に行けるのか、発情期に注意すること、去勢・避妊手術のメリットとデメリットなどに関して知っておきましょう。

    犬の性成熟期とは?発情期の年齢はいつからいつまで?

    犬の性成熟期とは?発情期の年齢はいつからいつまで?
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    生殖機能が備わることを性成熟と呼びます。
    犬が性成熟に達する時期は、オスでもメスでも、小型犬では8~10ヶ月齢、大型犬では10~12ヶ月齢が一般的です。

    メス犬の発情期は、性成熟に達してから、超高齢になるまで通常は年1~2回訪れます。
    人間の場合は閉経がありますが、犬のメスは人間の肉体年齢に換算すると50歳前後である7~8歳でも妊娠は可能で人間で言う閉経は訪れません。
    個体差があるので何歳まで発情出血があるとは一概には言えず、超高齢犬になって全身の機能が低下しない限りは、シニア期以降も発情出血が見られるケースが多いでしょう。
    10歳を超えて妊娠するメスもいます。
    けれども、出産後の体力の消耗など母体の負担を考え、メス犬の最後の交配と出産は7歳になる前に終わらせるのが理想的です。

    犬(メス)の発情の時期や期間、周期

    犬(メス)の発情の時期や期間、周期
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    犬(メス)は季節に関係なく、6~10ヶ月ごとに発情を示します。
    犬の発情周期は、発情前期、発情期、発情休止期、無発情期の4期に分けられます。

    外陰部が大きくなり、陰部からの出血が見られるのが、発情前期です。
    その持続日数は3~27日間と個体差がありますが、平均は8日ほど。
    犬の発情出血は人間の月経とは異なり、人間では黄体ホルモンの減少により子宮内膜がはがれることで出血しますが、犬の場合は卵胞ホルモンであるエストロジェンの増加で起こります。

    オスに交尾を許すのが、発情期です。
    発情期の持続日数は5~20日間と個体差があり、平均は10日ほど。
    発情期の3日目に排卵が起こります。
    排卵日に交配した場合の犬の妊娠期間は、64日です。
    なお、発情期の前半に排卵する動物は、犬以外には知られていません。

    オスを許容しなくなってからの約2ヶ月間が、発情休止期です。
    妊娠していれば、排卵後40日目頃から乳腺が発達しますが、偽妊娠と呼ばれる状態でも乳腺が発達するという症状が見られます。

    無発情期は発情休止期に続く期間で、機能的な卵胞や黄体は卵巣に存在しなくなります。
    この継続期間も個体差があり、4~8ヶ月間におよびます。

    発情期に犬がみせる行動・症状の特徴

    メスは発情出血がある発情前期に入ると、外陰部が次第に腫れて大きくなります。
    そのため、違和感を覚えて陰部をしきりに舐めたり、頻尿になったり、不安感を抱いて飼い主さんについてまわるなどの行動が見られる犬が少なくありません。
    なかには、食欲が減りご飯を食べないようになる犬もいます。
    飼い主さんにしがみついて腰を振るマウンティング行動を見せる犬もいるでしょう。
    ただし、これは性的な興奮が原因で行っているのではなく、陰部の不快感を取り除こうとしている可能性が高いと言えます。

    発情前期に起こる発情出血が収まりオスを許容する発情期になると、メスは尻尾を立てて尾先を斜めに倒し、オスを誘うような行動を取ります。

    犬の発情期に飼い主さんが注意したいこと

    犬の発情期に飼い主さんが注意したいこと
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    メスの愛犬の発情期には、散歩に行っても問題ありませんが、ほかの犬との接触は避けましょう。
    また、散歩中オスにまっしぐらで駆け寄っていくこともあるので要注意。
    しっかりとリードを握っておき、交通事故などを予防してください。

    ドッグランやトリミングやペットホテルの利用は、発情前期と発情期には控えなければなりません。
    発情期独特のフェロモン臭がオスを興奮させ、フリースペースではオス同士の喧嘩の原因になったり、予期せぬ妊娠につながるからです。
    ペットホテルでは、興奮したオス犬たちの夜鳴きがうるさいという苦情にもつながり施設に迷惑をかけかねません。
    もし愛犬を預けての旅行が発情前期や発情期と重なってしまったら、ペットホテルではなく、オス犬とは暮らしていない親戚や知人に預けるようにしましょう。

    血液で施設を汚してしまったり、ほかの犬を興奮させたり、フェロモン臭でほかの人を不快にさせたりしないよう、発情期の犬連れ旅行はあきらめる必要もあります。

    発情出血がある間は、犬用のおむつや、人間の生理用品を入れられる犬用ショーツを活用する飼い主さんもいるかと思います。
    家具やカーペットなどを血液で汚さずに済むので便利ですが、陰部周辺の通気性が悪くなると、愛犬の皮膚に湿疹などが生じる可能性があります。皮膚がかゆいと、愛犬の発情出血中のストレスは倍増します。
    紙おむつなどはこまめに取り換えると同時に、皮膚の状態を健やかに保てるように注意してあげてください。

    近隣や同居で発情期のメスがいると、オス犬は興奮を覚え、息が荒い、過剰に吠える、遠吠えのような声で鳴くといった様子を見せることがあります。
    屋外飼育をしているオス犬が、発情期のメス犬のフェロモン臭をキャッチして脱走してしまうこともめずらしくありません。
    メスの発情期の間は、近くのオス犬の行動も気をつけておきましょう。

    去勢・避妊手術のタイミング

    去勢と避妊手術をするタイミングで悩む飼い主さんは、少なくないことでしょう。

    メスの場合、初回の発情が訪れる前に避妊をした場合の乳腺腫瘍の発生率は0.1%以下ですが、初回から2回目の間ではそれが8%ほど、2回目以降では26%以上に高まるというデータがあります。
    安産の象徴のように思われる犬は、実際は決して安産ではありません。
    また、人間の管理のもとに遺伝病や性質なども考慮して、健全な子犬が産まれるように計画繁殖することが重要だと言えます。
    愛犬を繁殖させる予定がないのであれば、乳腺腫瘍の発生率と避妊手術の関係性を考慮のうえ、避妊する時期を検討すると良いでしょう。

    オスの去勢手術は、次項で述べるメリットやデメリットを知った上で、時期を獣医師と相談しながら決めるのをおすすめします。

    犬の去勢・避妊手術によるメリット、デメリット

    犬の去勢・避妊手術によるメリット、デメリット
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    • メスの避妊手術によるメリット
      健康面では、乳腺腫瘍の発生率を下げられることと、人間よりも黄体期が長いために罹患率の高い子宮蓄膿症を予防できることが挙げられます。
      生活面では、発情期と旅行やお出かけが重なることへの心配が不要で、いつでもどこへでも愛犬と出かけられるようになるのが最大のメリットでしょう。
      発情期にストレスを感じるタイプのメスには、避妊によって陰部の腫大や発情出血などをなくしてあげれば、ストレスの軽減に役立ちます。
    • メスの避妊手術によるデメリット
      避妊手術をすると体が使うエネルギー量が減るため、避妊前と同じ食事量では太りやすくなります。
      ただ、それを知った上で食事と運動管理を行えば、愛犬の適正体重を保つことはむずかしくありません。
      また、まれに、主には中型犬以上のサイズの犬では避妊手術により尿失禁の副作用が出るケースもあります。
      これは、卵胞ホルモンを投与する治療で改善が可能です。
    • オスの去勢手術によるメリット
      オスを去勢すると、前立腺肥大症、前立腺腫瘍、肛門周囲腺腫、精巣腫瘍といった生殖器にかかわる病気を予防できます。
      行動面では、マーキング行動の抑制に去勢手術が有効だと言われています。
      ただし、去勢する前にマーキングが完全に習慣化しているような場合などは、去勢をしてもマーキングの対処法にならない可能性もあるため、過度な期待は禁物です。
      犬種や性格にもよりますが、一般的には、攻撃性の高いオスでは、去勢をすることで男性ホルモンの一種であるテストステロンの分泌が抑制されるため、攻撃性が減少する傾向が高いことも知られています。
    • オスの去勢手術によるデメリット
      メス同様に、去勢手術をすると去勢前と同じ量のフードを食べていると太りやすくなります。
      ただし、フード量や運動量を適切に管理すれば、健康的な体型を維持するのはむずかしいことではありません。

    まとめ

    まとめ
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    犬(メス)の発情は季節にかかわらず、一般的には6~10ヶ月ごとに訪れます。
    発情出血も平均で8日間ほど続くので、その後に訪れる排卵期を含めて数週間は、愛犬とのお出かけや旅行やペットホテルの利用は控える必要があります。

    多頭飼育の場合、メスと同居のオス犬の行動やストレスに関しても注意をしましょう。

    去勢・避妊手術にはメリットのほかにデメリットもありますが、愛犬の健康問題やライフスタイルなどを考慮しながら、手術をするかどうかや手術する時期について、かかりつけ医とも早いうちから相談するのをおすすめします。

    ライター:臼井 京音 Kyone Usui
    監修者:箱崎 加奈子(獣医師)

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