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    掲載日:2020.12.10

    最新ホテルで旅する冬の沖縄。旅のプロがコンセプト重視で選んだ7軒!

    ここ1,2年、沖縄はリゾートホテルのオープンラッシュ!外資系の高級リゾートももちろん魅力的ですが、より注目したいのが日本のホテルブランドによる、ユニークで明確なコンセプトをもった最新ホテルたち。乗馬や琉球空手などの伝統文化をアクティビティで楽しめたり、ほぼ全客室にプライベートプールが付いていたり、モロッコの邸宅リヤドを完全に再現したりと、きらりと個性が光る7軒を、トラベルエディターの伊澤慶一がご紹介。「ここに泊まるためだけに沖縄に行きたい!」、そう思えるほど、魅力あふれるコンセプトをもった宿ばかりです。

    読谷村の伝統に触れる、大人のための贅沢リゾート 「星のや沖縄」

    沖縄の史跡グスクから着想を得た「グスクウォール」。この塀の向こうに客室や海岸線が待ち受ける

    やちむんで有名な読谷村に2020年7月にオープンした「星のや沖縄」は、沖縄らしさを存分に満喫できるラグジュアリーリゾートです。いたるところで読谷の伝統文化を感じられるつくりになっていて、大人の沖縄旅に最適。例えばこのグスクウォールには、伝統的な織物「読谷山花織」の模様が描かれています。

    道場では、古くから旅人の幸せな航海を願う際に飲まれてきた伝統茶「ぶくぶく茶」をいただく

    また星のや沖縄には、施設にいながら自然と沖縄の文化体験ができる仕掛けがいっぱい。例えば「道場」。リゾートではまず見ない施設ですが、そこは星野リゾート!目の前に海を臨む開放的なロケーションで、ウェルカムドリンクが振舞われたり、実際に琉球空手や三線の手習いなどをアクティビティとして楽しめます。

    「イノー」と呼ばれる、豊かなサンゴ礁に恵まれた自然海岸が目の前に広がる贅沢なつくり

    お部屋には、伝統装飾品の房指輪をモチーフにしたキーホルダーが付いた鍵で入室。室内にもやちむんや読谷山花織を使ったコースターなど、さまざまな沖縄工芸品に触れることができます。100室ある客室はすべてがオーシャンフロント。大きな窓から潮風が入り、部屋のどこにいても海やリゾートを感じられる心地よい設計です。

    ひと際目を引くベッドルームの壁紙。「琉球紅型」と呼ばれる伝統的な染色技術を用いたもの

    琉球紅型の作家がオリジナルで制作した壁紙には、沖縄でお馴染みのヤギや月桃といった動植物が描かれていて、じっと眺めていると読谷村に伝わる伝説や昔ながらの風習が見えてきます。沖縄らしさを取り入れたリゾートは数多ありますが、ここまで凝った意匠にはなかなか出会えません。

    プールの手前は浅瀬になっており、水中に置かれた椅子は読書や休憩に最高のポジション

    星のや沖縄のプールは、365日利用できる加温式!10月いっぱいで屋外プールを閉めるホテルが多い中で、これは非常に嬉しいポイントです。さらに12月~2月には「星空ホットプール」が開催され、日没を過ぎるとプールサイドにランタンが灯り、ホットカクテルの提供も行われるそう。

    シェフが下準備を済ませた状態の料理を、客室へ届けてくれるギャザリングサービス。最後の仕上げはとても簡単

    夕食は、メインダイニングでの「琉球シチリアーナ」に惹かれるところですが、まずはぜひここにしかない客室での「ギャザリングサービス」を体験してみてください。料理のバリエーションは、なんと33種類!客室にいながら本格的、かつ出来たての料理が楽しめ、暮らすような滞在が叶います。

    「朝凪よんなー乗馬」に参加。透き通る海を横目に、朝の太陽と海風が心地よい、読谷らしいアクティビティ

    最後におすすめしたいのが乗馬体験(*)。かつて読谷村には琉球王朝が管理する広大な馬場があったそうで、その歴史にちなんで、客室前の自然海岸を毛並みの美しい馬と歩くアクティビティが用意されています。美しい自然の中で、優雅な文化体験。これぞ、まさに星のや沖縄を象徴するアクティビティだと思います。

    • 時間:8:00~9:30(各30分)、料金:5,000円(税・サービス料10%別)、前日17時までに予約
    星のや沖縄

    住所:沖縄県中頭郡読谷村儀間474
    TEL:0570-073-066
    URL:https://hoshinoya.com/okinawa/

    一流の美食と、朝日と、おもてなし。 「ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座」

    ラウンジに移動する前に、エントランスでひと休み。到着した瞬間から贅沢なリゾート時間を味わえる

    高級フランス料理店などを全国に展開する「ひらまつ」が運営するリゾートと聞けば、誰もが美食を期待するところ。しかし、ここの魅力は食だけではありません。一流レストランのDNAを受け継いだ懇切丁寧なおもてなし、そして“東海岸”という未開発のエリアが、これまで体験したことのない沖縄を感じさせてくれます。

    コバルトブルーの海と繋がるインフィニティエッジのプール。太陽が水面に反射する朝の光景も格別

    広大な敷地を所有しながらも、客室数はわずか19室のみ。部屋タイプは、豪華なプール付きヴィラスイート、インテリアや眺めが一部屋ごとに異なるエグゼクティブルームにプレミアルーム、ワーケーション向きなデスクを配したスタンダードルームなどバリエーションに富んでいます。

    2階からの開放的な眺めが楽しめるエグゼクティブダブルルーム。テラスを含むと81平米の広さ

    高級マットレス「REGALIA」を使用したベッドや、ブルガリのアメニティ、今治産タオルなど、客室にあるものすべてが上質。そして大活躍するのが、テラスのジェットバス(全室に完備)!昼は水を張ってプールとして楽しみ、夜はお湯に浸かりながら満天の星空と、1日何度でも楽しめます。

    ダイニングは3フロア。開放的な天井高で、大型窓から日中はオーシャンビューが楽しめる

    ここに泊まるからには、やはり一度は体験してほしいのがダイニングでのディナーでしょう。ひらまつで研鑽を積んだシェフ木下喜信氏が、全国から厳選した食材と、沖縄の地元食材を巧みに融合。世界中見渡しても宜野座のひらまつでしか味わうことのできないオリジナルフランス料理です。

    石垣島産美崎牛をローストしたメイン料理。全9品のフルコースの他、宿泊者限定のカジュアルコースも

    ひらまつ本来の正統なフランス料理を、沖縄のリゾートで楽しむ、そのバランスが見事に調和したディナーです。例えば、キャビアと海ぶどう、月桃の葉で包んだミーバイのヴァプール、県産伊勢海老と根菜のフランなど、組み合わせのアイデアに終始ワクワクさせられました。

    テラスのデスクで朝日を浴びながら、コーヒー片手にひと仕事。そんな贅沢な朝時間も東海岸ならでは

    沖縄のリゾートは夕日が美しい西海岸が多く開発されてきましたが、ここ宜野座はまだ手つかずの自然が残り、ビーチと森の両方が楽しめます。また夕日の代わりに、神々しい朝日で始まる一日も非常に心地よいもの。ここで滞在中はできるだけ館内に留まって、他のリゾートとは違う時の流れを噛み締めてみてください。

    ひらまつが本気で作った沖縄そば。カフェでひっそり提供しているが、リピーターの間では人気メニューだそう

    最後に、ここの沖縄そばはぜひとも食べていただきたい一品。本部町から仕入れたというコシのある麺と、トロトロの軟骨は“マイベストそば”に認定です。他にもラウンジでは毎日夕方になると「宜野座タイム」「まーさんタイム」など、泡盛や沖縄のお菓子を楽しめるイベントも開催されているので、できればゆっくり連泊して存分に味わい尽くしてみてください。

    ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座

    住所:沖縄県国頭郡宜野座村字松田1425番
    TEL:098-968-5600
    URL:https://www.hiramatsuhotels.com/ginoza/

    360平米のマスターズメゾネット・スイートは規格外! 「UMITO PLAGE The Atta Okinawa」

    赤瓦屋根と並んで伝統的な沖縄の建築デザイン、「花ブロック」を用いた重厚な外観

    熱海や伊豆で展開するリゾート「UMITO」の新施設が、2020年4月沖縄恩納村に誕生。西海岸リゾートの中心にありますが、ホテルのある熱田ビーチは比較的閑静なエリアです。こちらのコンセプトは「琉球王国の邸宅」。邸宅さながらオールスイート仕様、全9室のスモールラグジュアリーホテルです。

    ロビー左手がチェックイン用のレセプション。右手に見えるのはダイニングレストラン「aisance(エゾンス)」

    ロビーに足を踏み入れると、琉球石灰岩のコラージュを取り入れた内装デザインがさりげなく沖縄らしさを演出。レセプションの奥には、イタリア製テクノジム社のマシンを備えたフィットネスルームがあり、この客室数のホテルにしては本格的な設備に驚きます。

    デラックススイート。奥には独立したベッドルーム、そして7m×2mのプライベートプール付きテラスも

    UMITO PLAGEの魅力は、なんといっても各部屋の大きさ。一番小さいカテゴリーでも70平米以上!そして9室中、8室にはプライベートプールを備えるという大変贅沢な間取りです。冷蔵庫の中のドリンクは、アルコール含めすべてフリードリンクという太っ腹さも、地味に嬉しいポイント。

    上階のプールは12m×2.2mで国内最大級のプライベートプールだそう。まさに琉球王国の邸宅・・・

    そして、いつかは泊まりたいのが361平米の広さを持つメゾネットタイプのスイートルーム!1泊1部屋20万円前後~(時期により変動)ですが、最大8名まで泊まることができ、今ならGo To トラベルキャンペーンを使えばあながち泊まれない値段ではないかも…と妄想が膨らみます。

    手前には大型冷蔵庫とキッチンも設置。長期滞在も可能にしてくれるコンドミニアムスタイル

    4m高の大きな窓からは、木々の間に美しい熱田ビーチを臨むことができます。3つのベッドルームすべてにトイレ・バスが付いているので、友達とはもちろん、3世帯ステイなどでも気兼ねなく泊まれそう。プールサイドではバーベキューもできるそうで、この部屋でパーティーをしたら楽しそうです。

    鴨肉と沖縄黒米、柿を組み合わせた意外性あふれる肉料理。ワインペアリングも3杯セットから注文可

    UMITO PLAGEのもうひとつの魅力は、レストラン「aisance(エゾンス)」のディナー。料理長の高坂星也氏は東京の「ミクニ」や「ESqUISSE」で働いた経歴の持ち主で、沖縄食材を用いた創作モダンフレンチを提供。メニューには主要な食材のみが記載され、想像力が掻き立てられます。ぜひ夕食付きのプランがおすすめです。

    翌朝はアメリカンブレックファーストと和朝食をゆっくりお部屋でいただきました

    ホテル規模は小さいけれど、客室は規格外に大きいという嬉しい反比例。こうしたスモールラグジュアリーホテルはきめ細やかなサービスを受けられるので、お子様連れは安心感、カップルは非日常のロマンスを感じることができます。静かな熱田ビーチまでも歩いてすぐ。恩納村で寛ぎのひとときを過ごしたい人に、最高のリゾートが誕生しました。

    UMITO PLAGE The Atta Okinawa

    住所:沖縄県国頭郡恩納村字安富祖1894番地1
    TEL:098-970-8820
    URL:https://umitoplagetheattaokinawa.com/

    美術館に迷い込んだよう!沖縄初の本格アートホテル 「ホテル アンテルーム 那覇」

    エントランスの自動ドアが開くと、やんツー氏のドローイング作品がお出迎え。ここからアートの旅が始まる

    那覇の海の玄関口、泊ふ頭ターミナルのほど近くに誕生したアートホテル。「アンテルーム」とは「待合室」を意味し、ゲストが旅の目的地に向かう前に、ここで快適な準備をしてほしいという願いが込められているそう。そんなネーミングセンスの良さも、ホテルへの期待が高まるポイントです。

    1階の巨大インスタレーションも手がけた大和美緒氏による最新コンセプト・スイート(501号室)

    館内のいたるところにアートが飾られていますが、せっかくなのでお部屋もアーティストとコラボした客室に泊まってみるのはいかがですか?こちらは御嶽や沖縄の原生林などからインスパイアされた大和美緒氏の作品「RED DOT(BIO)」の1/6原画が飾られた最新コンセプトルーム。2020年11月から予約を開始したばかりです。

    神谷徹氏による301号室は色彩のグラデーションがあふれ、南国らしい明るい空間に

    美術家・神谷徹氏によるスイートには、色鮮やかなパネルや阿波和紙の作品が並び、まるでひとときのオーナーになった感覚で独り占め。ほかにも黒坂祐氏、また若手アーテイストらが手がけた部屋が10部屋以上あり、何度も泊まっている僕でもどの部屋を選ぶかは非常に悩ましいところです。

    奥に飾られているのは品川美香さんの作品。背景には月桃やナガサキアゲハなど、沖縄を彩る植物や昆虫が描かれる

    2階の「ANTEROOM MEALS」も滞在中、よくお世話になるレストランです。朝はテイクアウトボックス(期間限定)、昼はパスタ&リゾットの食べ放題、夜はシーフードを中心にしたイタリアンを提供。ビジター客も詰めかけ、人気レストランとして賑わいを見せています。

    「沖縄近海鮮魚のズッパディペッシェ(スープ仕立て)」など、まずはシーフードから試してみて

    特におすすめは、「泊いゆまち」で水揚げされた近海の新鮮な魚介類を使ったディナー!「沖縄の魚介を楽しむイタリアンの5皿のコース」ほか、アラカルトでのオーダーも可能。ワインもイタリア産のものを中心に数多くストックしてあります。

    カーブを描く泊大橋をバックに、バーカウンターでハーブを使ったオリジナルカクテルをいただきます

    ギャラリーやレストランからゆるやかにつながるハーバービューのバーラウンジ。泊ふ頭に発着するフェリーの往来が頻繁に眺められ、日没から夜にかけて特に幻想的なムードに。外のテラスで潮風に吹かれながらソファで飲むのも、開放感があって最高です。

    彫刻家・名和晃平氏の作品をデザインに起用した外観。那覇のホテルでも存在感が際立つ

    遊び心に溢れ、コスパも上々なので、出張にもプライベートにもおすすめのホテル。国際通りやゆいレールの駅からも徒歩だと少し遠いのでタクシー利用がベターですが、平置きの駐車場スペースも全52台あるのでレンタカーの人にとっても大変便利です!

    ホテル アンテルーム 那覇

    住所:沖縄県那覇市前島3丁目27番地11
    TEL:098-860-5151
    URL:https://okinawa-uds.co.jp/hotels/anteroom-naha/

    利便性とリゾート感、どちらも追求したいなら 「ホテル ストレータ 那覇」

    15階建て、首里道屯織(ロートン織)をモチーフにデザインされたストレータ那覇の外観

    ゆいレールの美栄橋駅から徒歩約30秒という超好立地ながら、琉球の森をイメージした緑豊かな森とプールを設えるストレータ那覇。観光やビジネスの拠点と、非日常のリゾート感、両方欲する贅沢な旅人も必ず満足できる、最新アーバンリゾートが2020年4月に誕生しました。

    英語で「層」を意味する「ストレータ」。フロントの背後の壁の装飾も地層をイメージしたもの

    市内でプールを備えたホテルは増加傾向にありますが、ここまで静けさを感じさせてくれる“都会のオアシス”は那覇でも稀有な存在!インテリアやアートワークは「RYUKYU NATURE MODERN」で統一され、館内に飾られた伝統工芸家たちとのコラボ作品など、沖縄を感じられる要素がそこかしこに散りばめられています。

    2部屋しかないパノラマスイート。吹き抜けの天井が特徴的。まるで那覇の空を飛んでいるかのよう!

    客室はコンパクトなダブルルームから、那覇の街を見渡せる3面ガラスに囲まれたパノラマスイートルームまで、全11タイプ221室。近くに高い建物が少ないので、高層階であればどの部屋からでも抜群の眺めが楽しめます。

    デラックスコーナーツイン。首里織を使用したクッションやフットスローなど、さりげない沖縄らしさを演出

    個人的にお気に入りの間取りは、建物のコーナーに位置し2面のビューが望めるデラックスコーナーツイン。広いバルコニーに置かれたデッキチェアに座って、オリオンビールを片手に市街の夜景を一望するのは、最高に贅沢な瞬間です。

    メインのガレット・コンプレットに日替わりスープ、キッシュなどがついた豪華なランチメニュー

    ストレータ那覇の近隣には飲食店が数多くありますが、実は館内にもレストランやカフェ、バーが充実。1階の「カフェ・ストレータ」ではガレットやダッチベイビーなど、おしゃれなカフェメニューが味わえます。中庭を眺めながらのランチは、ホテル内ならではの優雅な時間です。

    約560度の高温調理が可能な石窯でシンプルに調理することで、最大限素材の旨味を引き出す

    またホテルの中庭を通り抜けた先には、別棟の石窯焼きレストラン「あやぬむい」があります。赤瓦の屋根、琉球ガラスのランプシェード、杉を使ったカウンターなどの素敵な佇まいは、ビジターでもわざわざ予約して訪れたくなるほど。料理も本格派で、季節の野菜や旬の魚、国産の牛肉などを石窯料理で楽しめます。

    那覇市内でも希少なルーフトップバーラウンジ。テラスからの夜景は、思わず感嘆の声をあげてしまうほど

    最後に、最上階の「sky salon」もご紹介!室内は木目を基調とした落ち着きある空間ですが、テラスに出ると水盤やファイヤープレイスが設けられ、大人なリゾート気分も味わえます。ちょっと落ち着いて飲みたい沖縄の夜、こんな素敵なバーを行きつけにしたいものです。

    ホテル ストレータ 那覇

    住所:沖縄県那覇市牧志1丁目19−8
    TEL:098-860-7400
    URL:https://okinawa-uds.co.jp/hotels/strata-naha/

    1日5組限定。モロッコの邸宅ホテルを完全再現 「リヤド・ランプ」

    フロアからのオーシャンビュー。美しい南部のビーチを楽しむ特等席が誕生した

    リゾートホテルの少ない南城市に2020年11月11日にグランドオープンしたばかりのリヤド・ランプは、今回紹介する中で一番衝撃を受けたホテル。一歩足を踏み入れた瞬間に感じた異国情緒と非日常感が、忘れかけていた“旅の醍醐味”を思い出させてくれました。

    ツインルーム。部屋にはフランス語で「Mer(海)」「Fleurs(花)」などの名前が付けられている

    もともと東京のモロッコレストラン「弦巻茶屋」を経営していた中村さんが、構想から開業まで7年を要して築き上げた情熱の結晶。「内装の95%はメイド・イン・モロッコ」というほど、細部にまでこだわりが詰まっており、実際に椅子や扉などは設計図を持ち込み、現地の職人に作ってもらったそうです。

    「隠れ家的で、自然と調和が取れた静謐な場所を探していた」と話す中村さん。聴こえてくるのは自然の音だけ

    中村さん曰く、リヤドの利用の仕方は、客室で過ごすだけでなく、リビングやプールサイドなど共有スペースの好きな場所で好きなように過ごす、というのが本場モロッコ流だそう。ここも、サロンやバーカウンター、上部が吹き抜けになったソファスペースなど、くつろげる場所がたくさん用意されています。

    高さ6.5mのアーチ状の柱が印象的なプールサイド。日没後はランプに照らされ、がらりと大人の雰囲気に変わる

    リヤド・ランプが一番美しく輝くのは日没後。明かりが灯ると、館内の空気ががらりと変わり、一気に幻想的な雰囲気を醸し出します。13歳未満の子供は宿泊不可なので、大人だけの静かな時間を堪能できます。周囲には街灯も少なく、まばゆいほどにロマンティックな星空も見どころのひとつです。

    モロッコでは魔除けの護符として身につけたり、部屋に飾ったりすることが多い「ファティマの手」

    シルエットが浮かび上がるランプや調度品などに囲まれて時が経つうちに、自分が沖縄にいることを完全に忘れてしまいそうになります。見慣れないものに囲まれて過ごす時間。それは海外旅行では当たり前のことでしたが、自由に海外へ行くことが難しい環境となった今、リヤド・ランプが創り出す異国感が、日常を離れて旅することの尊さや素晴らしさを思い出させてくれます。

    タジン鍋や中東の生ゴマペースト「タヒーニ」などが用いられた異国情緒たっぷりの朝食

    翌朝、プールサイドで朝日を浴びながらいただく朝ごはんも滞在の楽しみ。タジン鍋の卵料理「ベルベルオムレツ」や、紅芋のポターシュ、県産の塩レモンを合わせたポテトサラダ、ドラゴンフルーツのドレッシングなど、食卓の上でモロッコと沖縄が融合し、味も見た目もボリュームも大満足の内容です。

    バーカウンターでは久高島のクラフトビール、天然原材料のみを使用した「フェンティマンス」、ワインなどを提供

    自分だけのお気に入りスペースを見つけ、思い思いに楽しむリヤドステイ。ちなみに僕の気に入ったのはこのバーカウンターでしたが、楽しみ方は十人十色。ぜひ実際に宿泊して、この素敵な世界観を体感してみてください。近々もう1部屋拡張し、裏庭も開拓予定というリヤド・ランプの今後が楽しみです!

    リヤド・ランプ

    住所:沖縄県南城市知念字久手堅415
    TEL:非公開
    URL:https://riadlamp.com/

    沖縄最北端、国後村のヴィンテージホステル 「ヤンバルホステル」

    まだまだ手付かずの自然が残るやんばる。その開拓の拠点にもふさわしいホステル

    那覇空港から車で約2時間、やんばる国立公園を有する国後村にある「ヤンバルホステル」は、「え?こんな北部に、いきなりオシャレな宿が!」と驚くほどクールなホステルです。築40年越えのホテルをリノベーションしたという外観からは、まだその全貌は伺い知ることはできません。

    初訪問の人は、入った瞬間に驚くこと間違いなし!良い意味で外観とのギャップに圧倒される

    しかし一歩エントランスを入ると、予想外なボタニカル模様の壁紙に「HAISAI(沖縄の方言でこんにちはの意)」の看板がお出迎え!ロビーにはアンティークな家具が置かれ、70年代のアメリカンヴィンテージと古き良き琉球スタイルがミックスした、ハイセンスな空間が広がります。

    ホステルだが、専用バスルーム付きの個室も7部屋あり。ファミリーやカップルも使いやすい

    コンセプトは、「暮らせる!遊べる!働ける!ヤンバルホステル!」。確かにここを拠点にすれば誰でも気軽に第二の住まいが手に入り、ノマド生活を送ってみたり、週末だけのホステルライフを過ごしたりと、新しいライフスタイルを実現することも叶いそうです。

    やんばるの森が見渡せる屋上ルーフトップ。反対には辺土名ビーチの美しいブルーも臨める

    館内には卓球やビリヤードのなどのプレイスペース、パソコン作業にちょうどよいワークスペース、誰でも自由に使えるシェアキッチンやランドリーなど、居心地のよさを感じる設備が揃っていて、長期滞在やリピーターが多いというのも頷けます。

    3階のドミトリースペース。この部屋だけでベッドが30台!学生の団体旅行などで泊まったら楽しそう

    ドミトリーは男女共用と女性専用があり、エアコンや電源コンセントも完備。バスルームやトイレは共同ですが、1泊3,000円からという価格設定は確かにロングステイにやさしい!2019年にリノベーションしたばかりなので部屋も綺麗です。

    アナログオンリーのDJブースで回してくれているのはホテルスタッフのアンディさん

    オープンしたのは2019年とまだ間もないのですが、週末にはDJを招いてイベントを開催することもあるそうで、早くも旅人と地元の人たちが交流する場所として、ソーシャルハブ的な役割を担い始めているホステルです。

    ホテルのロゴが入った卓球ラケットと、スマートフォンケース

    1階レセプションの横では、オリジナル地ビールからTシャツまで、ホテル限定アイテムを販売。どれもおしゃれで欲しくなるものがたくさん。ヤンバルホステルを拠点に旅すると、沖縄北部の滞在もますます面白くなりそうです!

    やんばるホステル

    住所:沖縄県国後村辺土名1429
    TEL:098-041-2787
    URL:https://yanbaru-hostel.jp/

    泊まってみたいホテルは見つかりましたでしょうか?沖縄はステイ先の選択肢が豊富なので、自分が何を最重要とするか見極めることで、より満点に近い沖縄旅行を実現させることができると思います。

    沖縄は今、リゾートホテルが続々とオープンしています!次から次へ魅力的な最新施設がオープンし、毎月のように沖縄に行っている私でも、情報収拾が追いつかないほど。1泊ずつハシゴをしていろいろなホテルに泊まりたくなる反面、連泊しないと見えてこない魅力もあるので、いつも滞在計画は困ってしまいます。しかし、それもまた沖縄ならではの嬉しい悩み!滞在先を変えれば、旅先の印象もがらりと変わるので、妥協せずにホテル選びを楽しんでみてください。

    伊澤慶一

    【このホテルを選んだのは】
    伊澤慶一
    旅行ガイドブック『地球の歩き方』編集部にて国内外のガイドブックを多数手がけ、2017年に独立。現在は、雑誌『OCEANS』や『PEN +』でホテル特集ページの制作を手がけたり、連載記事『度々、旅。』やInstagramアカウント(@izawakeiichi)でおすすめホテル情報を発信中。

    • 記載の内容は2020年11月現在のもので、変更となることがあります。
    ライター:Keiichi Izawa

    トラベル特集

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