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掲載日:2021.02.18

お気に入りがきっと見つかる。有田焼のショッピングエリア・アリタセラを楽しもう

佐賀県西部の有田町は、日本磁器の発祥として知られる「有田焼」で有名な街。春には陶器市、秋には陶磁器まつりが開催され多くの人で賑わうなど、17世紀から続く400年の伝統と歴史が息づいています。 そんな有田町にはなんと、器好きにはたまらない有田焼のショッピングエリアがあります。トラディショナルなものからコンテンポラリーな作品までそろう22の陶磁器ショップに加え、ホテルやレストランも併設している「アリタセラ」で、存分にショッピングを楽しみましょう。

有田焼のショッピングエリア「アリタセラ」はどんなところ?

200m余りの中央道路を挟んで、ショップやホテルなど有田焼関連の施設が集う
(写真提供:有田焼卸団地協同組合)

有田焼は1616年にその陶磁器製造の歴史をスタートさせ、その後ヨーロッパの王侯貴族の間で絶大な人気を博すなど、日本を代表する陶磁器として知られています。有田町にある「アリタセラ」は、そうした長い伝統をもつ有田焼の専門店が多数軒を連ねるエリアです。

22店舗にも及ぶ陶磁器ショップには、日用食器から贈答品、業務用食器、高級美術品まで用途に応じた陶磁器が集結。またそのなかには、国内外の先進的なデザイナーによる作品からトラディショナルな技術を継承するものまで、ひと口に「有田焼」といっても多種多様な商品がディスプレイされています。

その店舗数に加えてさらに驚きなのは、アリタセラのエリア内に宿泊施設があることです。2018年4月にオープンしたホテル「arita huis(アリタハウス)」とともに、個性あふれる計5店舗の内部をのぞいてみましょう。

有田駅から車で5分ほどの小高い丘の上に広がるショッピングエリア「アリタセラ」
(写真提供:有田焼卸団地協同組合)

世界で評価された“Imari”を現代に伝える「賞美堂本店」

酒脱な筆致と色彩が織りなす優雅な様式美が映える「琳派 古伊万里」などの品々
(写真提供:賞美堂本店)

「時代をこえて美しく」をテーマに、有田焼の伝統文様や技術を伝承し、いつの時代にも愛される価値ある器を届けている賞美堂本店。江⼾から明治にかけて⻄欧諸国で⾼く評価された古伊万⾥をはじめ、柿右衛⾨や明治伊万⾥といった海を越えて⼈々の⼼を魅了してきた名品の意匠を生かし現代に合うよう商品化・販売を行っているのが特徴です。“Imari”と呼ばれヨーロッパに衝撃を与えた有田焼の、真の伝統と歴史が垣間見えるはず。

縁起のよいモチーフとして世界中で愛される「クマ」に有田焼の加飾を施した「momoco bear(モモコベア)」
(写真提供:賞美堂本店)

さらに賞美堂本店では、オリジナルブランドの「其泉(きせん)」や、従来の食器に留まらない磁器製フィギュアブランド「momoco(モモコ)」といった新しい分野の商品も展開しています。「美しいものを素直に美しいと思える心をいつまでも大切に」。そんな思いにあふれた、温故知新の美の世界が器を彩ります。

生活のさまざまなシーンで利用できる商品を販売している
(写真提供:賞美堂本店)
賞美堂本店 アリタセラ店

住所:佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351-169
TEL:0955-42-2261
営業時間:10:00~17:00
URL:https://www.shobido-honten.com

伝統技術とモダンなデザインが融合する「KIHARA」

ずらりとディスプレイされた商品。見ているだけでも楽しい
(写真提供:株式会社キハラ)

有田焼と波佐見焼(有田町の隣にある長崎県波佐見町の陶磁器)の産地商社として、400年つないできた伝統技術を用いて現代の生活に合わせた商品開発を行っているキハラ。アリタセラ内の本店には、未来へ「つなぐ」ことをテーマにしたデザイン性あふれる商品が並びます。

古来より伝わる日本の伝統文様をモダンにアレンジした「KOMON」シリーズ
(写真提供:株式会社キハラ)

「有田をもっと身近に感じてほしい。毎日の生活に気軽に取り入れられる器を作ろう」と企画されたという、KIHARAオリジナルコレクションの「KOMON」シリーズ。開発された2011年当時に人気を集めていた豆皿にモダンな伝統紋様が絵付けされたもので、取皿や大皿、箸置きなどバリエーションを増やしながらKIHARAの定番商品に成長しているといいます。モチーフにされている紋様にはそれぞれに意味が込められているのだとか。縁起のよい柄がそろえられているので、結婚祝いや引き出物にも最適です。

「ARITA ICON」は、有田焼の創業年にあたる1616年にちなみ
「名所と風景16か所」+有田焼の生産に必要な「道具16個」のアイコンをひとつの器にまとめた商品
(写真提供:株式会社キハラ)

オリジナルの商品コレクションは他にもたくさん種類があります。有田焼創業400年を記念して作られた「ARITA ICON」や、花模様を呉須(青藍色の顔料)と赤色でアレンジした「HANA」、伝統的な絵の具の呉須と茶呉須を用いたモダンな絵柄の「circle」、有田焼の主原料である「陶石」に着目した「TOUSEKI」など。さまざまな窯元で職人が一つひとつ丁寧に作りあげた逸品を手に取ってみてください。

アリタセラ内のショールーム兼直営店「KIHARA」の他に、オンラインストアでもすべての商品が購入できる
(写真提供:株式会社キハラ)
KIHARA ARITA本店

住所:佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351-169
TEL:0955-43-2325
営業時間:9:30~17:00
URL:https://e-kihara.co.jp

KIHARA TOKYO

住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-14-11 2F/3F
TEL:03-6407-1571
営業時間:11:00~18:00/月曜休 ※月曜日が祝日の場合営業、翌火曜日定休

「百田陶園」2020年にリニューアルオープンしたショールーム・ショップ

2020年5月にリニューアルオープンしたショールーム・ショップ。
リビング、キッチン、バスルームなどがあり、「1616 / arita japan」がある生活をイメージできる空間になっている
(写真提供:百田陶園/撮影:Takumi Ota)

有田を舞台に日本初の陶磁器が作られたとされる“1616年”にちなみ、有田焼を世界へと伝えるブランド「1616 / arita japan」を展開する百田陶園。その名のごとく400年の伝統を踏襲しながらも、これまでの有田焼とは異なるデザインアプローチに挑戦しています。

1616 / TY "Standard" by Teruhiro Yanagihara
(写真提供:百田陶園/撮影:Elizabeth Heltoft Arnby)

デザイナーの柳原照弘がクリエイティブディレクターを務める「1616 / arita japan」は、シリーズごとに新たなデザイナーを迎えて革新的な器を生み出しているのが特徴です。

柳原氏は新しい素材を用いながら多様な食生活に対応する「スタンダード」のデザインを担当し、オランダ人デザイナー、ショルテン&バーイングスが「カラーポーセリン」と呼ばれる日本の伝統色を再解釈したシリーズを創出。そして2018年には、フォルムと装飾の関連性が考え抜かれたシリーズ「アウトライン」がフランス人デザイナーのピエール・シャルパンによって生み出されます。

1616 / S&B "Colour Porcelain" by Scholten & Baijings
(写真提供:百田陶園/撮影:Elizabeth Heltoft Arnby)
1616 / PC "Outline" by Pierre Charpin
(写真提供:百田陶園/撮影:Elizabeth Heltoft Arnby)

洗練されたデザインは世界中からも高い評価を得て、現在はヨーロッパを中心に18カ国以上で展開しているそう。日本の伝統文化を世界に届ける先進的な陶磁器をその目で確かめてみてください。

百田陶園

住所:佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351-169
TEL:0955-42-2519
営業時間:9:00~17:30
URL:https://1616arita.jp

16人のデザイナーが関わるグローバルブランド「2016/」

シンプルに器が並ぶ広い店内
(写真提供:2016株式会社)

「2016/」は有田焼の歴史と技術を継承するグローバルブランド。なんと、世界各国でグローバルに活躍するデザイナー16組と有田の窯元・商社計16社の協働により誕生したというスケールの大きさを誇ります。有田焼が生まれてから400年という節目の年、2016年にその年数を冠したブランドが立ち上げられました。ショップの一角には2016/の器でコーヒーが飲めるカフェも併設していますよ。

ニューヨークを拠点に活動するレオン・ランスマイヤーは、
日本の器は手に取ることでより美しさを感じることができるという「触れる美」の存在に着目し、
特徴的なデザインでマグやボウル、コーヒーポットを作りあげた
(写真提供:2016株式会社/撮影:Kenta Hasegawa)

広々とした空間には、多彩なデザイナーが関わった陶磁器が並べられています。色や素材の異なる独創的なデザインと有田焼の伝統的な技術とがコラボレーションした多彩な作品に触れてみましょう。

ドイツを拠点に活動するジュエリーデザイナーのサスキア・ディーツがデザインした、鱗の文様を用いたジュエリー
(写真提供:2016株式会社/撮影:Kenta Hasegawa)
デザイナーの藤城成貴は赤い色に着目し、日常の道具として東洋と西洋の食卓いずれにも調和するシリーズをデザイン
(写真提供:2016株式会社/撮影:Kenta Hasegawa)
2016/ SHOP(2016株式会社)

住所:佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351-169
TEL:0955-42-2016
URL:http://www.2016arita.jp/

オーベルジュスタイルの宿泊施設「arita huis」

arita huis宿泊者限定の朝食。佐賀産の野菜をたっぷり使った特製モーニングプレート(アメリカンブレックファスト形式)
(写真提供:arita huis)

陶磁器ショップの並びに突如現れるのがオーベルジュスタイルの宿泊施設「arita huis(アリタハウス)」です。10の客室と、32席の広々としたテーブル席&6席の臨場感あふれるカウンターキッチンからなるレストランがあり、有田の奥深さを食と空間美で存分に味わえる場所。

レストランでは、旬の地元食材で彩られたメニューをさまざまな有田焼の器で楽しむことができ、コース料理の予約時に器を3タイプ(トラディショナル/コンテンポラリー/デザイナーズ)から選べるのだそう。食をテーマにしたイベントもときおり開催されています。

上質な音楽が流れる開放的な空間
(写真提供:arita huis)
現代的な洗練さが特徴のテーブルウェア「デザイナーズ」でいただくコース
(写真提供:arita huis)

海外のクリエイターらが長期滞在したり、観光客や地域住民が活用したりできる場として設けられているレジデンススペース。全10室にはフラットタイプとメゾネットタイプの2タイプがあり、無駄のないシンプルな空間が落ち着いたひとときを与えてくれます。

小さな中庭があるフラットツインの客室
(写真提供:arita huis)

自然に囲まれたarita huisで味わう、夜の静寂、朝のすがすがしさ。有田のよさが存分に堪能できる空間で、ゆったりとしたひとときを過ごしてみてください。

2018年4月にオープン。レストラン奥のギャラリーでは不定期で展示も開催されている
(写真提供:arita huis)
arita huis

住所:佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351-169
TEL:0955-25-8018
営業時間:11:30~14:00(ランチ&カフェ、13:30 L.O.)/18:00~22:00(ディナー※前日17:00までの要予約)/15:00~(ホテルチェックイン)/~12:00(ホテルチェックアウト)
URL:http://aritahuis.com

有田焼の伝統と新しさが混在するショッピングエリア、アリタセラ。arita huis以外にもギャラリーや食事処が併設されており、佐賀観光で訪れるのにぴったりの場所です。時間が許せば、宿泊もできるarita huisで1日ゆっくり滞在して、世界に誇る有田焼の素晴らしさをとことん満喫してみてください。

  • 記載の内容は2021年1月現在のもので、変更となることがあります。
ライター:Kohei Hara(minimal)

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